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ひどいアニパロ大戦 エヴァるんです

現在、緒山みはりはネルフの薄暗い尋問室に座らされている。
手錠こそかけられていないが、赤城リツコの冷たい視線が彼女を釘付けにしている。
「わかっているでしょうけど、このような行為は民間人でも許されないことで窃盗です」

テーブルの上には、スーパーのビニール袋に入ったペットボトル詰めの液体、肉片、謎のサンプルなどが並んでいる。

「すいません……」
項垂れるみはりに、リツコはため息をついた。


数時間前 ―― 美滝原

みはりは電柱の影からまひろを観察していた。

ある頃から、兄にできた悪友の監視を始めていたのだ。
まひろに駆け寄るこなたと智子。
みはりは小さい頃、兄が見せてくれたヒーローものの想像をしていた。

「お兄ちゃんかわいい女の子として更正できたね」
ありがとうと言うまひろだが、突然苦しみ始める。

ヒーコーヒー ヒーコーヒー ヒーコーヒー……

変な音がする。

みはりの視線の先に、黒いローブを着て蝙蝠の装飾の笛を吹くこなたと智子がいた。

ヒーコーヒー 

笛の音は止まらない。

「オタクに生まれし者はオタクに帰れ」

「オタクに帰れ」

「おまえにはオタク回路が埋め込まれている」

まひろは覚醒したように呟いた。

「はい……オタクに戻ります……」

まひろはこなたと智子について行った。

(想像終わり)

「折角更正させていたのに……」

見ていると、走ってきたものにぶつかった。

イテテ……倒れたみはりが起き上がると、相手はかわうそくんだった。
向こうからアヒルのロボット・ガチャ子が走ってきた。
みはりの周りでかわうそくんとガチャ子がぐるぐる回り始めた。

騒動に気づいてまひろ、こなた、智子が駆けつけた。

ガチャ子「ガース!」と鳴くと、みはりはガチャ子、かわうそくんと一緒に消えた。

エヴァンゲリオンの世界-ネルフ

みはりは薄暗い場所に立っていた。

明るいところに巨大水槽があり、中には数体の少女――レイのクローンが浮かんでいる。

かわうそくんは水槽内部のレイを見つめる。
ついに綾波レイを見つけた…はずだったが、反応がないことをいぶかしんでいる。

「あれは、クローンの綾波レイ…ここはアニメのエヴァンゲリオンのネルフみたい……」

足元の液体を見つける。
培養液だろうか。

「ここにはすごい技術があるはず……少し拝借して分析すれば……私の研究も進む……」

みはりは手当たり次第に研究棟を探し始めた。


現在-尋問室

リツコは感心した。
天才肌の人間ほど、自分の研究が理解できる人間を求めているのだ。

「でも、この価値がわかっているのはすごいわ。あなたをネルフの研究員に推薦してもいいわ」

「本当ですか!」

「ところでこの鳥形のデバイスはあなたの物かしら」

ガチャ子を取り出すが

「いえ…しりません、異世界のものだと思います」

「じゃあ、これはネルフの解析班に回して…何かしら」

表が騒がしい。
かわうそくんがまだ捕まっていないらしい。
突然、尋問室のドアが開き、かわうそくんが飛び込んできた。
そして、ガチャ子と一緒に部屋を飛び出し、外で「ガース!」という鳴き声が響いた。
地震のような震動。

みはりが見に行くと外は広い倉庫のような場所
そこに巨大なロボットが中腰にしていた。

「ガンダムかしら…」

ネルフの警備員たちが混乱している。
ガチャ子が召喚したガンダム・ジークアクスが出現したのだ。
そこへ長門有希とまひろが駆けつけた。
「みはり!こんなところ早く出るぞ!」

「お兄ちゃん!」

だが、かわうそくんは長門に気づくとニヤリと笑った。
そう、彼は長門有希をも狙っていたのだ。
そして、かわうそくんは全力で長門に走ってきた。
だが……進まない。
かわうそくんをジークアクスがつかんでいたのだ。
巨大な手から逃れようにも逃れられない。

そして、みはりは兄に手を引かれた。
みはりはこの世界にいれば確実に自分の願望を叶えることはできたが、兄がここまで迎えにきてくれたのだ。

「惜しいけど…」

後ろ髪を引かれながら、みはりは長門とまひろと共に消滅し、かわうそくんもジークアクスに掴まれたまま消えた。

赤城リツコは爪を噛みながら呟いた。
「折角最高の助手ができると思ったのに……」

ジークアクスの世界 ―― ジオン公国軍ペガサス級ソドン

コモリ少尉はシャリア・ブル中佐にくってかかった。

「その生き物が異世界からきてゼクノヴァの謎の解析に役立つ、はわかります。
なんで中佐が飼うんですか!」

シャリア・ブル中佐は、首輪で繋がれたかわうそくんを優しく撫でながら答えた。

「だって、キャスバルはかわいいじゃないですか」

あろうことか、かわうそくんは捕まり、シャリア・ブルの盟友でった男の名をつけられていた。

コモリは呆れて立ち去った。
シャリアは満足げに微笑み、かわうそくんの頭をもう一度撫でた。
かわうそくんは繋がれたリードから逃れられないでいた。

宇宙世紀でかわうそくんの運命は尽きるのだろうか。


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