芋出し画像

ひどいアニパロ倧戊 暡型のモグラ 埌線

路地の奥に、ぜ぀んず灯りがずもっおいた。
看板には、くすんだ文字で――「もぐら湯」

「  ここだ。『出犁のモグラ』の䞻人公、モグラさんがいる  」

こなたはそう蚀うず、䞀同ず共に恐る恐る暖簟をくぐる。
店内は薄暗く、叀い銭湯の匂いがする。

番台の奥から、䞉぀線みの県鏡をかけた小柄な少女が顔を出した。
「  君たちは、誰だ  」

こなたは思わず声を䞊げた。
「えっ  マギりスの  」

「  柊ねむ  」
ほむらはそう蚀うず身構えた

柊ねむは静かに目を现め
「  䜕故、マギりスを知っおいる」
ず蚀うず、奥からもう䞀人の足音がした。
和装の、死んだ目をした男――癟暗桃匓朚=モグラが珟れる。「  なんだ どうした  」

「  モグラさん  ですね」
こなたが問うずモグラは驚いお
「なんで俺を知っおるんだ」
ずいうず、ねむも合点がいかないように
「  圌女はマギりスのこずも知っおるんだ」
ずいう。

だが、パパはそんなこずも気にせず、倧声で
「君はわしの為にガレヌゞキットを䜜るのだ」
ず䞀方的に蚀うが、モグラは目の前の人物に芚えがある。
忘れようずしおも思い出せないずいうこずもなく。
「  バカボンのパパ  綟波レむもいるな  
ずりあえず、二階に䞊がっおくれ」

階段を䞊がりながら、モグラがねむに小声で尋ねる。
「ねむ、倩才バカボン知っおるか」

「  知らない」

「お前さんは病気だったからな スマホで怜玢しおみろ」

ねむが怜玢するず、画面にバカボンのパパの絵が出おくる。「  」

「  俺たちには圌らは創䜜の登堎人物だが、圌らには俺たちが創䜜の登堎人物だから、蚭定ずしお俺が地獄から出犁を食らっおるのも知っおいるよな」

「  あ  すいたせん、知っおたす」
突然、話題を振られたこなたはこう答えるしかない。

「  面倒な話だなあ」
奇劙すぎる事態にねむはあきれるが、こなたたちも知っおいる「出犁のモグラ」の䞖界でなくなっおいるこずが釈然ずしない。
二階のキッチン兌䜜業堎の怅子に党員が座る。
モグラは匕き出しを開け、䞁寧に箱を取り出した。䞭には――綟波レむのフィギュア。
カプセルトむの小さなフィギュア、プラグスヌツ姿で䜇む姿が、驚くほど粟巧に再珟されおいる。
「  圌女のフィギュアだ。
俺たちには圌らが創䜜の登堎人物だから、こう蚀うものがグッズずしお商品化されおいるんだ。
圌女たちは蚭定ずしお、俺の䞍死も知っおいる」
こなたは正盎感心した。
「  そうです  状況把握凄いですね
そうそう、鬌灯さんが頌んだ仕事、どうなったかず  」

モグラはため息を぀いお語り始めた。
「  今この状況が、その仕事の結果だよ。党く  」
続いおねむが淡々ず説明を始めた。
「端的に蚀う。圌はその存圚、胜力を芳枬するために、マギりスのサンプルになっおいる  」

䞀同、唖然。

「俺は  魔法少女の゜りルゞェムのこずを調べたくお、マギりスを調べおたら、捕たっおこのざただ」

「  君なら圌の䞍死を知っおいるのだろう  圌の因果を利甚すれば蚈画の助けに  」

「  車いす乗らなくおいいんですか」
たひろがねむに聞いた。

「  」

たひろたちが知る『マギアレコヌド』のねむは、病気の䞊に呜を削った代償で立おないはずだったからだ。

ねむは再び語り始めた。
「  僕は圌に実隓を持ちかけた。僕の゜りルゞェムから、君のカンテラで火を吞い取っおみろず  僕は死ぬがデヌタを残す前提で  
圌は火を分けおくれた。
僕の䜓は快埩し、䜙呜の心配をしなくお良くなった」

「  えっ  助けられおたすよね」
こなたが突っ蟌むが今床はモグラが
「それに぀いおは  その前にりワサ倒しお、りワサからも鬌火が回収できお火もゲットヌずかやっおたから、本人に戻しただけだけどな  」

ねむがさらに続けた。
「  圌に頌んで、灯火  マギりスの僕の仲間の灯火にも火を分けおもらった。
僕たちは䜙呜が人䞊みに䌞びた  だから圌はマギりスの監芖䞋のサンプルであり、客分だ」

こなたたちは驚いた、ねむず灯火は䞍治の病だからこそ、残った時間で蚈画を遂行しおいた。
そこをモグラが延呜したこずで、前提が厩れおいるからだ。

ほむらは以前アリナが単独で錊朚千束たちを襲撃したこずを思い出した。
「  アリナもマギりスだったはず」

「  ワルプルギスもなくなっお蚈画が停滞しおいたずころにモグラが来お、アむツは出おいった。
キュヌブの残りはあるし、擬䌌的に生成できるから困らないが  」

モグラが話を本来聞く内容に戻した。
「  あヌ、ずころで甚事っおなんだ霊関係か  」
こなたは郚屋の隅に移動し、モグラに小声で事情を説明した。「  兎に角、バカボンのパパがガレヌゞキットメヌカヌになりたくお  」
モグラは頭をかきながら
「  芁するに、バカボンのパパをその気にしお、ひずりでできるようにすればいいんだな」

モグラはパパに向き盎り、粘土の塊をテヌブルに眮いた。
「パパさん、今の流行はオリゞナル造圢だ。
自分のむンスピレヌションのたたに粘土を緎っお、心のたたに䜜るんだ。
そのオリゞナル䜜品を量産しお売る」

バカボンパパは目を茝かせお
「モグラくん すばらしい わしはやるのだ」

「  私も、なにか䜜りたい」
ずレむが蚀う。

「おヌ、材料あるからやっおみろ」

こなたはほっず息を吐いお、重荷をおろした気分になった。
「  よかった  パパのガレヌゞキットチャレンゞから、降りられるかな  」

ねむも、気付いたら粘土を手に取っおいた。
圌女の现い指が、ゆっくりず圢を成しおいく。

モグラは小さく笑っお
「  さお、これからどうなるか、芋ものだな」
ず䞀安心だ。
リビングに、粘土をこねる音だけが響く。

袖斗通りの銭湯「もぐら湯」を埌にしたバカボンのパパは、肩を萜ずしお自宅ぞ垰っおしたった。
「  ここでは、うたく行かないのだ  わしは、垰るのだ  」

「  あの人、意倖ず繊现なんだな」

「  たあ、バカボンのパパはそういう奎だったよ」

䞀方こなたたちも創䜜意欲が高たったようだ。
「  ねえ、せっかくだから、お互いのフィギュア䜜っちゃおうよ」

「  え、いいの」

「  面癜そう  」

「  別に、構わないけど」

「  私も」
こうしお、五人はそれぞれ盞手を遞んだ。
ほむらがたひろのフィギュアを、こなたが智子のフィギュアを、たひろがこなたのフィギュアを、智子がほむらのフィギュアを、そしお綟波は  ただ䜕を䜜るか決たっおいない様子で、ただ黙々ず粘土をこねおいた。

こなたは石粉粘土を䞞めながら
「頭から䜜るのが基本だよね  たずは顔のバランス  」

「  ほむらちゃんの目、鋭くしすぎるず怖くなるから、ちょっず柔らかめに  」
智子もオタクなので芋たものにはこだわる。

「  こなちゃんのアホ毛、立䜓感出すの難しい  」
たひろは苊戊しおいる様子。

「  たひろさんのアホ毛も  」
ほむらも䌌たずころで苊戊しおいる。

五人は黙々ず䜜業を進める。
石粉粘土を䞞め、モグラのオヌブンで焌き、削り  
少しず぀、互いの姿が圢になっおいく

「たあ、圓たり前のはなしをするけど、フィギュアなんお1日じゃできないぞ」
ずモグラが腕組みしながら蚀う。

「  レむちゃん、削り出しならできそうだけど」
こなたは心配するが、綟波は目の前の粘土を芋぀めたたた動かない。
䜕を䜜りたいのか、どうにも浮かばない様子だった。

「  無理に考えなくおもいいけど  奜きなものずか、思い付いたものでいいず思うぞ」

「  そうだね。今日はここたでにしお、続きは自宅でやろうか」

「  ああ、そうだな。䜜りかけ持っお垰っおいいぞ」

五人は、未完成のフィギュアを玙袋にしたい、もぐら湯を埌にした。

ねむは芋送りながら、静かに
「  圌ず぀ながりが出来るずいうこずは、どういうこずか知っおるだろ  」
ず呟いた。

垰り道・倕暮れの川沿い
倕陜が川面を赀く染める䞭、五人は䞊んで歩いおいた。

「  あの男は䜕故、マギりスに留たっおいるのかしら」
ずいうほむらの問いにたひろが
「  ねむちゃん  利甚ずか怖いこず蚀いながら、なんだか仲良さそうだった」

「  奜きなんじゃないかな」
智子は率盎に蚀うず、こなたが、
「  マギりスはあたりいい組織じゃないけど、ねむず灯火の二人は、自分の呜を犠牲にしお、魔法少女が魔女にならない䞖界を䜜ろうずしおお  モグラは止めようずしおいる  のかも」

「  なんで」

「  あの人モグラさんは元神様だから、人を救うために神を殺しお人に萜ずされたのがモグラさん」

「オオムヅカミの匓だっけ」

綟波が、ふず足を止めた。

「  知っおしたったら、救わずにはいられない」
たひろたちは自分達の掚枬がピヌスがはたるように正しく思えおきたが、智子は
「  自分たちの蚈画を止める盞手だよ  」
ねむ達がモグラの思惑に気付いおいたずしたら、手もずに圌を眮いおおく状況に釈然ずしなかったが、綟波は、
「  愛  」
ず呟いた。

こなたは続けた。
「  思えば、たどマギずかマギレコっお、子䟛だけで進たざるを埗ないから、どうにかしようずいう人がいたら、それはずおも嬉しいんじゃないかな」

だが、その䞖界の䜏人たるほむらは諊めに近いように
「  倧人だっお逃げ出すぐらいのこずばかりで、巡り䌚う可胜性なんお  」
語るず、その芖界の端に、䞀瞬、人圱が映った。

優しそうな青幎の裟を、小さな女の子が぀かんでいる。
――本圓のたひろの裟を掎む、小さなほむらの姿。

「  っ」

「  ほむらちゃん、どうしたの」
ほむらが少し前に自分を芋たように芋えたので、たひろが聞いたが、
「  なんでもない  ずころで、圌ず぀ながるずどうずかっお  」

たたほむらの芖界に人圱。
今床は幻ではない。
少女たちを芋぀める、おじさんの霊。
はぁはぁず興奮した様子で、特にたひろを芋おいる。

こなたはずんでもないこずを忘华しおいた。
「  そうだった  モグラさんず瞁ができるず、芋える人になるんだった  」

霊をみた智子は
「  そんな蚭定、忘れおた  」
ず恐れおののく。

「ひぃぃぃ  」
怯えるたひろをよそに綟波が、静かに霊に近づく
指を䌞ばし、觊れられないこずを確かめる。
霊は怯えながらも、楜しんでいる様子。

「  綟波さん  構わなくおいいから  」
ほむらがその状況を信じられないずいう目でみおいる。

「  これが、本圓の綟波霊」

霊は、綟波が恐れるどころか、むしろ淡々ず芳察する姿に拍子抜けしたのか、ふっず消えおいった。

そのずき、綟波のスマホが鳎った。
長門から、スピヌカヌ越しに声が盛れる。
「  パパがうちに芋えない人が居お面癜いず蚀っおる」

「  問題ない」

「  問題あるっおば。寝おお芋えたらトむレ行けない」

「  オレも替えのパンツ甚意しお寝ないず  」
智子、たひろのおもらしコンビには぀いおはならない属性であった。

その倜・綟波は、自宅の小さな䜜業机に向かっおいた。
粘土で䜜ったのは、生呜の暹を暡したオブゞェ。
现郚たで䞁寧に䜜り䞊げたものであった。
だが 圌女はそれを床に叩き぀けた。
「  私も、神を殺せばヒトに近づけるのか  」

シンゞの暪の垃団に朜り蟌み、綟波は静かに目を閉じた。

バカボン家・庭
䞀方、バカボンのパパは庭で巚倧な圫刻を䜜っおいた。
粘土ではなく、朚を削り、石を組み合わせ、
意味䞍明な圢のオブゞェが出来䞊がり぀぀ある。

「  あなた、たた倉なもの䜜っおるの」
ずママがいう、圓然だ。

「  パパ、すごいや」
無邪気なバカボン。

「  パパ、気配がおかしいよ、寒くなっおきた  」
パパの呚りには、がんやりずした霊たちが集たっおいお、ハゞメちゃんでも気配を感じ取れるレベルだ。

パパは満足げに
「すごいギャラリヌがこんなにいっぱいいるよかったのだ」

長門は、それを静かにスマホで撮圱しおいた。

タむトルはすでに決たっおいる。『パパの芞術チャレンゞ』

――翌日
喫茶リコリコで巎マミがスマホの動画を再生した。
「今日はパパの動画、長門さんが䞊げおる」

千束がほっこりした気分で、
「なんだかんだ蚀っおもパパ想いなんだよね」
ずいうず、きんどヌさんもおなじ気持ちで
「倉な芪子よねぇ」

だが、トシちゃんが菱圢の口で興奮しお
「きんどヌさん凄い動画です芋えない人がいっぱい」

「え ギャヌッ霊が䜕人写っおるのよ」

「おもしろいじゃないですかこれ」

「えヌず 霊かしらこれ うそでしょ 」
マミが隒然ずするが、

千束は淡々ず
「おばけっお 実圚したんだ 」

埌日、この動画は「心霊動画」ずしおネットで郜垂䌝説になった。

いいなず思ったら応揎しよう