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ひどいアニパロ大戦 怪獣の世界へ 四


モグラと灯火たちを迎えにゴジラS.Pの世界へ来た、泉こなたたちは山中のスクラップが大量に捨てられた場所にたどりついた。
よく聞くと川の流れの音は聞こえるが一望はできない。

全員で着いた場所をみていると空が仄かに赤く染まってきた。

千束が最初に気付き
「空が紅い…」 

こなたが答えた

「あれはこの世界にしかない紅塵だよ、この世界に存在しているけど異次元にもっと大量の容積があるんだ」 

こなたのわかるようなわからないような説明に月詠が食いついた
「どう言うことじゃ」

「えーとね、たとえば潜水艦が潜望鏡を出してて、水面には潜望鏡しか見えないけど、海中には船体があるでしょ、この世界から見えているのは潜望鏡で海中が異次元。そこに船体があるという感じ…」

千束が感心する

「要するにあの塵は一部だということね」

 長門が口を挟んだ

「そう、UFOが変形したという目撃談があるが、それはこなたがいうような見える部分がこの世界に存在し、潜水艦が浮上潜航するように異次元にひそむ部位を変えるとこの世界に見える部分が変形したようにみえ……」

長門は喋ってから口を手で塞いだ。

その挙動が不審にみえたが、こなたが気付いた
「有希ちゃん、言っちゃいけない事を言っちゃったやつ?」

長門は一言も喋らない。

月詠が気になったらしい
「どうした?ぬしは天人と聞いたが?」 

こなたがフォローした
「有希ちゃんは、人間というより端末みたいなものだだから……」 

「そうか、言えないこともあるのじゃな、まあわっちはようしらんがぬしも仲間じゃろう」 

銀さんも
「そうそう、あまり気にするな、もう昨日今日の仲でもねえし」 

ほむらも
「そうよ、長門さん…あなたのことはそれなりに知っているつもりよ」 

こなたが更に
「大体我々がUFOの秘密を知ったところで何も出来ないからさ」 

長門は静かに頷いた。
なにより、長門はみんなが自分の立場を理解してくれていることに驚いた。

「UFO ?焼きそばですか?」

トシちゃんがスクラップの前で間の抜けたことを言う背後でガタガタ音がし、きんどーさんが気付いた

「トシッ後!」

振り向くと巨大な…熊よりもはるかに巨大な…爬虫類のような生き物が背後の森から出現した

「アンギラスだ……」

こなたは即座に個体識別をした。
トゲだらけの6メートルぐらいの怪獣はアンギラス。

「わわわわ…わーッ!」

トシちゃんの驚く声にアンギラスが却って驚いたが、しばらくすると何事もなかったようにスクラップを食べ始めた。

「なんだ、あいつ鉄が餌なのか?」

銀さんがそういったがこなたもどうも納得できない

「ちがうんじゃないかな…」

すると千束が
「この間行ってきた動物園でヤギが鉄柵をしゃぶっていたから、おやつじゃないかな」

ほむらが
「嗜好品ってところなの?」

そんな話をしながら、全員臨戦態勢になっている。
そう、トシちゃんが見つけたひしゃげた鉄骨は、アンギラスのおやつであったし、それが転がっているその場所はアンギラスのお気に入りの場所であった。
そういった関係で、アンギラスのいる場所からトシちゃんが近すぎる状態になってしまった。

「きんどーさーん…」

きんどーさんが声を低くして言った

「忍者みたいにこっちへ来なさいよ!」

するとトシちゃんは忍者が忍び足で来る…
ようなことはせず、ザッザッザッと大きな足音で走って戻って…
アンギラスもついてきてしまった。

仕方なく、たきなが銃撃の姿勢をとるが、こなたがそれをみて「あーっ撃っちゃだめ!」

と言うのも間に合わず発砲。

時間停止-ほむらがたきなを連れて移動した、そして弾丸が跳ね返されて来て、たきなが立っていた場所に着弾した。

千束がこなたに聞く
「何が起きたの?」 

「アンギラスは跳弾で正確に弾丸を跳ね返すんだよ」

そこで長門が力場でサイのように走るアンギラスを拘束しようとした…
が効かない、いや力場で拘束しようとすると避けて行くのだ…。
アンギラスは長門に突進してきた、長門が回避もできない。

時間停止-ほむらが長門をこなたの元に連れて来た。
長門も想定外の状況だ

「なぜか読まれてる…」

こなたが
「アンギラスは未来がみえるらしい」

「情報統合思念体の思惑自体を察知されているのか」

すると森の木々の間から男が出てきた、様子を見にきた侍だ。
彼はアンギラスを見てスマホでユンに連絡した。

今度はほむらが時間停止して、爆弾を口に投げ込もうと時間を再開した途端、アンギラスは出現したほむらを認知し鼻先の角で弾き飛ばした。
今度は長門がほむらを回収した。

「時間停止まで読まれた…」

そう言うとほむらは木陰で長門のもとで倒れた。

直後、銀さんが千束が月詠がアンギラスの巨体に飛び乗り、木刀で殴る、銃弾をゼロ距離で撃ち込む、苦無を突き刺す、攻撃は出来たが三人は振り飛ばされる。

弾き飛ばされた三人はきんどーさんとトシちゃんが受け止めた。

「きんどーさーん、どうしましょう」 

千束の下敷きになったままのきんどーさんがとんでもない提案をした
「トシーッあんたもアンギラスになりなさい!」 

トシちゃんは背負っていた銀さんを振り飛ばして

「アンギャー!」と鳴いてアンギラスの姿になった。

こなたも
「嘘でしょ…」

としか言いようがない。

トシちゃんアンギラスは「アンギャー!」と言いながら、本物のアンギラスに向かって行った。
アンギラスは困惑しその隙にトシちゃんアンギラスにガブリと首筋を噛まれた。
アンギラスは然程のダメージは受けなかったが、理解不能な事態に警戒し、背後の森に急いで走り去った。 

そこにちょうどユンのトラックが駆けつけた。

ユンがトラックから降りてきて
「侍どうした?」 

「怪獣、アンギラスがニ体喧嘩をはじめて一体は逃げ去って」 

「もう一体は?」 

「ふぅ…」
木陰でアンギラスの着ぐるみを脱いだトシちゃんが休んでいる。侍は呆然とするが、たきなが
「あの人たちのことは私も良くわからないんです」
という。

そうこうするうちに日も傾き始めた、薄暗くなってきている。

こなたが駆けつけた

「有川ユンさんですね」 

ユンは急に名指しされて驚くが、荷台から

「よー、ここだ、ここだ」
と快活なモグラの声がした。

「いやあ、今しがたまで怪獣がいたんだよ」

ねむが
「それは見たかった」
という。

ユンは色々聞きたいことがありすぎたが、侍がこなたたちの街宣車をみてユンに促す。

こなたが
「モグラさんたちを迎えにきたんです」

そして、こなたの頭を押さえて背後から銀さんが現れた

「こんにちは万事屋です」

銀さんもユンも驚いた、死んだ目に白髪の天パと風貌が似ているのだ。

ユンの後から侍が小声で
「親戚か?」

「知らないよ」

ただ似すぎていて突っ込みたいのに言いづらい雰囲気がある。

灯火がボソッと
「似てますわね」

みんながハッとなったとき

「私とジェットジャガーの声質が似てますわ」 

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