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猫に困って、超音波。

うちの隣にある空き地は、親類の土地。土地の一部を譲り受けて家を建てたのもあり、管理はうちで任されることになった。

5月の終わり頃、その空き地で嫌な気配。 ハエがやたらと舞っている。
これは… 何かニオイがする。たどっていくと…うんこだった。

誰の? 近所の犬? それとも野良猫?

思えば冬の間からそこそこあったのだろう。暖かくなるにつれてハエが増え、家の前の道でやたらとゴキに遭遇するようになったのも、そんなものだろうくらいにしか思っていなかった。
6月の蒸し暑い夜にゴキが道路に溢れてくるのは、まあどこにでもある光景。この辺りも例外ではないのだろうと。

でも、答えはあっけなく見つかった。空き地が 何物かの「トイレ」になっていた。それがゴキの餌場になっていたのだ。

道路面9m、奥行16mほどの、そこそこ広さのある土地。そこに点々と残されていたのは3〜4cmの長さのフン。そして、砂利を掘った跡もある。
恐らく、猫。
もはや空き地全体が、猫用トイレと化していた。

フンの残し方をよく見ると、どうも二種類の 流儀 があるらしいことに気づく。 真ん中を掘って、隠しもせず立ち去るタイプ。そして、しっかり砂利をかけて隠していくタイプ。犯猫は一匹ではなさそうだった。

6月後半に入ってから、日々防犯カメラの映像を確認するようになった。地道な作業だったが、少しずつ実態が見えてくる。どうやら3匹の猫が出入りしているらしい。

黒っぽい、茶色がかった猫。 ブチ猫。 そして、同じくブチだけれど首の後ろが丸く白く抜けている猫。

左:茶 中:ブチ 右:白抜き
ブチと白抜きは左向きだと区別がつきにくい(当初同一個体と思っていた)

それぞれ「茶」「ブチ」「白抜き」と勝手に名前をつけて呼ぶことにした。 特にブチは人慣れしているのか、うちの玄関前でくつろいでいる姿までカメラに映っていた。すっかりこの一帯に馴染んでいるらしい。

さて、対策を考えるにあたって、いくつか条件を自分の中で決めた。

  • 人が不快になるような匂いのする薬品は使いたくない

  • 空き地には車の出入りもあるので、それを妨げるものは置けない

  • できれば空き地全体をカバーしたい

  • そして、あまりお金はかけたくない

条件を並べてみると、選べる手段は意外と少なかった。トゲトゲマットは低コストだけど、空き地全域をカバーするには枚数が必要な上、車が乗り上げる場所には使えない。防草シートで地面ごと覆ってしまう案も浮かんだが、これも車の出入りがネックになって却下。

相談できるものには一通り相談してみた。ClaudeにもGPTにも聞いてみたが、行き着く答えは同じで、「超音波を使うといい」だった。

というわけで、猫よけ超音波センサーの検討が始まった。

口コミを漁ってみると、効果があったという声もあれば、まるで効かなかったという声もあり、評価は見事にばらばら。猫にも個体差がありそうで、いきなり高価なものに手を出すのは憚られる。

電池式とソーラー式で迷ったが、ソーラー式はメンテナンスは楽そうだが、故障率の高さを指摘する声が目立った。安定性を取るなら電池式、と判断。検知距離も、広いものが欲しいとはいえ、どの製品もだいたい5〜10m程度で大差はない。価格面でも電池式に分があったので、セールで一つ3000円台まで下がっていたムサシのREP-600を、まず2台買って設置してみることにした。

前方への探知範囲は7m、角度は90度。単2電池を4本使用するタイプで、超音波の周波数はスイッチで2種類から選べる(自動切り替えではない)。最初から高機能なものを買うのではなく、まずは比較的シンプルな製品で効果を試すところから始めることにした。
設置したのは7月13日前後のことだった。

設置した夜から、変化はすぐに現れた。 それまで平然と通っていた3匹が、カメラの前を通り過ぎては、3分から10分ほどで引き返した。効果は確実にあるようだった。設置初日にだけフンをされていたものの、それ以降1週間ほどは見つからなかった。

あとは、猫たちがこの音に慣れてしまわないかを見守るだけだ。

フンの記録:7月から自宅側(左)に糞をされ始め焦る
センサーは左側の端に設置し自宅に近い方を守る作戦

カメラの記録を見返すと、3匹それぞれの反応が少しずつ違っていて興味深い。

茶は設置初日以降、一度も姿を見せなくなった。 ブチは、3日ほどやってきては引き返すをし、その後、十字路を渡って真っ直ぐ家の方へ来ていたルートを辞め、十字路を右へ曲がっていく姿が何度か映っていた。どうやら巡回コースを変えたらしい。

そして白抜きだけは、5日ほど姿を消したあと、また現れるようになった。

そう、この白抜きだけが、どうもこの空き地に未練があるようだった。執着してるのか。戻ってくる可能性はどこかで想定していた。

カメラに映るルートを見る限り巡回コースは変わったように見えていたが、映らない逆方向から空き地に入り込み、フンをしてから家の前を通る場合と、空き地の裏へ抜けている場合があると思われる。
一度だけ、空き地の方向から猛ダッシュで走り去る姿がカメラに映っていた。何かが通ったわけでもなく、他に驚くような要因も見当たらなかったので、おそらく超音波に驚いて逃げたのだろうと思っている。

そして、7月20日、また空き地中央にフンが。 5日後の7月25日にも、同じあたりに。

このあたりから、フン害がはっきりと再発し始めた。
場所は空き地の中央部が多い。猫の好みなのか、砂利が多くフンを隠しやすい場所で、しかもセンサーからは少し離れている。センサーからの距離5〜6mほど。もしかしてセンサーの反応が鈍いのでは、と疑い始めたのはここからだった。

8月に入っても、1日、5日と、センサーから離れたエリアでの被害が続いた。

試しに、しゃがんでそのエリアに近づいてみた。 反応しない。

立ち上がって動くと、反応する。 どうやらセンサーの向きがやや上を向いていて、猫の体高では検知範囲から外れてしまっていたようだ。8月7日、角度を少し下向きに調整して、様子を見ることにした。

これでちゃんと反応するようになるのか、それとも猫がさらにセンサーから遠い場所を探して移動するだけなのか、答えはまだ出ていない。

超音波そのものの効果は、ここまでの経過を見る限り確かにあると感じている。

なので、センサーをもう1台追加することも検討中だ。ユタカメイクのガーデンバリアA(GDX-A)は、超音波のパターンに変化がつけられ、検知距離も10mと長い。価格は上がるが、これまでの手応えを考えると、3台目としての投資は充分見合うと判断している。

そういえば、玄関先の話も書いておきたい。 空き地とは別に、猫が玄関前でくつろがれることで、さらなる被害を出さないために、コーヒー粉の出涸らしを、ペットボトルを切って作ったカップに入れて置いておいた。すると、それだけで寄ってこなくなった。効果があったのかどうか確証はないけど、少なくともその後は玄関前でくつろぐ猫の姿を見ていない。

臭い対策としては、フンの周辺にセスキ炭酸ソーダを撒くことも試している。猫は臭いで自分の場所と認識し寄ってくるというので、その臭いを緩和する作戦だ。粉末を撒いたあと、水をかけて地面に馴染ませる。人が感じるニオイはだいぶ弱まった。
アルカリ性なので、外壁に飛び散って腐食させないよう気をつける必要はありそう。消石灰という選択肢もあるがアルカリ性がかなり強く、健康への影響や周辺環境への配慮も要る。うちの場合、周辺環境自体に問題はなさそうだが、外壁がガルバリウムなので、万が一の腐食リスクを考えて、セスキ炭酸ソーダを試してみた。今のところ、これでしばらく様子を見てもいいかなと思っている。

8月7日にセンサーの角度を調整したばかり。これで白抜きがどう動くのか、しばらく観察してみることにする。

猫との攻防は、まだ終わっていない。


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