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自分で弦を張り替える話

最近、左手の指先が黒くなりやすくなってきました。
最初は「え、私こんなに練習したっけ?」と一瞬だけ前向きに錯覚したのですが、違いました。  
弦のサビです。老化現象は弦にも来るんですね。そろそろ張り替え時期です。そう、弦です。

で、問題はここからです。  
なんでこんなに高くなったのーー(ToT)

最近、見たんです。
ドミナントのフルセット、Amazonで9,000円前後。  画面を二度見しました。三度見しました。  昔は店頭で4,000円+税で買えて、しかも職人さんが張り替えまでしてくれたんですよ?  

あの頃の私は、弦の値段なんて気にせず、優雅に「お願いします〜」なんて言っていたのです。  いま思えば、あれは貴族の遊びでした。

いまは価格差に震え、店頭買いをためらい、ネットでポチッ。そして自分で張り替える。 工賃は浮くけれど、技術は浮かない。お店によっては「ここで買った弦なら張り替えますよ」と言ってくれるけれど、プロの手際を見ると、もう別世界。

あれは魔法です。私はただの一般人です。

そういえば、最初の先生が言っていました。 「ヴァイオリンの弦は自分で張り替えるものよ!」その先生は一度だけ、私の目の前でE線を張り替えてくれました。「よく見るのよ!」と言われたので、必死に見ました。でも、見たところで簡単に技術は身につかないんですよね。結果、私は“見ただけの人”になりました。

数ヶ月後、楽器を初めてメンテナンスに出したときのこと。  職人さんに「あなたは弦を張り替えないのですか?」と聞かれ、「え?家で自分で張り替えますけど?」と答えたら、 職人さんが首を傾げ、私もつられて首を傾げるという謎のシンクロが発生。  

そこで初めて、世の中の“マダムの平均値”を教えてもらい、どうやら私は少数派だったらしいと気づくまで数分かかりました。

そして今の師匠。  

E線の調子が悪かったとき、1分もかからず張り替えてくださいました。私がモタモタしていたら、
「はい、貸してください」  
「オケで弦が切れたら自分で張り替えるんですから、練習しましょうね」
と、優しくも鋭いご指導。

すみません。
いまだに進歩していません🥺  
弦だけが成長して値上がりしていきます。

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