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大きな声で歌ってください(真顔

何のことかというと、先日とある歌い手の人とのやりとりで
「波形あるけど聞こえないでしょ?これはね・・・」って伝えることがあったので、ほかの人にも知っておいてもらいたい。

正直なところ、「こうやれば上手になる」とか「こうすれば解決」とかの歌ってみた系の情報よりはるかに大事なこと。


【ここ聞こえないのよ、人間という生き物は】

大きい音の後の小さい音

画像を見ると大きな波形の後ろに小さな波形がある。
波形の大きさは音量なので、大きい音量の後ろに小さい音量で声を出した波形。

これ、小さい波形は全く聞こえていない

「波形というデータがあるのに?」と思うかもしれないけど、人間の聴覚特性で【大きい音を聞いた後の小さい音は聞こえない】ようにできている

これ、歌を誰かに聞いてもらいたい人からしたら、「とても良くない」ことでしょ?
なので大きい声を張り上げた後に音量を急に落とすのではなく、ある程度ちゃんとキープしないといけない

「小さい音を編集で大きくすればいいじゃない!」

こう考える人もいるかもしれないけど、宅録だとノイズも一緒に大きくなるので音質的には、そこだけ違和感がある状態にあっさりなってしまうのでお勧めできない。

【お仕事として考えると】

こういう人間の聴覚特性とか日本語の発声に関する特性を理解しているからお仕事になる。
他にも音楽って数学的要素が大きいので、ある程度は理解程度はしていないといけない。音量の単位のデシベルは指数単位になるので、フェーダーのメモリの通りの音量変化にはならないとかもあるし、音は波なのでコンピューターで扱うなら三角関数やらフーリエ変換が必須とか。

一部のネットの人が良く音量と間違えて使っている音圧なんてのも、本来は物理用語で単位はパスカルだしね。あと、位相も数学用語。


別に難しいことをみんなが覚える必要はないんだけど、構成要素として色んなものがあるから仕事にできてる人がいるんだな、と思っておくのが良い。

何が言いたいかというと、録音の有識者名乗る人間だったら聴覚特性や日本語の特性を理解した上でアドバイスできるものですよ、ということ。その程度の知見もなく有識者扱いされるなど言語道断と言っておきたい。

【大きい声で!】

話を戻すと大きな声で歌える環境だとほかにもいいことがたくさんある。

「ノイズを減らすことができる]
これ、魅力的でしょ?

どういうことかというと、大きな声を出すのであれば入力機械(ミキサーなりオーディオインターフェイスなり)の入力レベルを下げることができる。入力レベルが低いということは余計な環境音も当然入りにくくなる。つまり、大きな声で歌うことができれば宅録であってもある程度ノイズ対策になるということ。

「訓練していなくてもある程度声がまとまる」
発声の訓練をしている人や芸人さんがよく言う、声を張る、というやつ。本来技術と訓練が必要なんだけど、その結果として音量はそこそこ大きめ程度でも、めちゃくちゃ聞きやすくて遠くまで届く声になる。本物のエンターティナーには必須スキル。

こんなのちゃんと訓練しないとコントロールできないんだけど、我々素人は大きめの声を意識し続けるだけで普段よりは格段に張った声に近くなる。つまり、聞き取りやすくなるので「誰かに届けたい」と本気で思っている人にはとても重要な行為になる。
もちろん訓練している人並みに圧が出るわけじゃないけど、それでも聞きやすさはかなりよくなる。

【表現とか個性とか】

表現がとか個性がとか言いたくなる気持ちもわかる。わかるけどその言葉は逃げだ。今すぐ使うのやめたほうがいい。
他人と同じように練習して、同じになろうとしてもどうしても漏れてしまうものが本当のその人だけの個性

意図的に個性を出そうとしてとんがった靴で練り歩いてる人、ダサいでしょ?
俺は個性的だぜ!って人はすべからく浅いしダサいのよ。
何も意図的に主張しなくても漏れて出てきてしまうのが「誰にもまねできないその人だけのオリジナルであり個性」になるので、他人と同じやり方でいいからちゃんとしてみるといいよ。その上で必ず変な修正できない癖があることに気が付く。それこそがあなたの武器になり得るものです。

そもそも感情も個性もちゃんとした土台の上にしか乗っかってこないから。

【これを踏まえてやっちゃいけない事】


小声。

正しくはこうなる
・小声なのでインターフェイスの入力音量を上げることで調整→ノイズ激増
・小声なのでマイクの近くで発声する→マイク割れなり低音効果なりで録音クオリティ最低ライン

自分だけじゃなくて周囲でもやっちゃってる人いるんじゃないかな。
そういう人には、特に指摘もせずに自分だけちゃんとして先に進んでしまっていいかと。

なにを偉そうに役に立たないことを!って人もいるかもしれないけど、大きな声で歌って録音するだけで、ノイズを減らし聞き取りやすくすることができる。本当に聞いてもらいたいとか聞く人のためにって思ってる人なら、やらない理由はないでしょ?

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おいちゃん 教える立場なのでできる限りはワークショップなどで教えた内容を説明していこうかなと。地方の人やワークショップに事情があって参加できない人たちへのサポートが今後もやっていければと思っています。