【詩】珍しい子ども|三連詩
【詩】珍しい子ども
おばさんたちは
笑って手招きする
僕の話を
聞きたいらしい
特に
珍しいとは
思っていないけれど
おばさんたちは
やっぱり手招きする
僕の話を
聞きたいらしい
【詩】切り口
半ドンの
ある土曜日
友人が
うちに寄って
昼ごはん
食ってけよ
って言った
友人の家は
僕の家より
少し
裕福だった
出てきた
野菜炒めは
具の種類が
ちがっていて
それが
子どもながら
わかった
タマネギを
食べると
すごく
あまかった
うちの
タマネギと
そう
ちがわない
はずなのに
ハシで
タマネギを
つまんで
見てみると
切り口が
ちがっていた
歯ごたえも
ちがっていた
なるほど
って
思った
すると
友人が
どうした?
と聞く
僕は
タマネギの
切り方が
ちがうんだね
と言った
はっ
なんの
はなし?
【詩】宝箱な日曜日
近所のおばさんは待っている
訪ねて行くと笑顔になる
上がれと言って
お茶を出す
菓子もでる
そうしておばさんの
自慢の頃の話がはじまる
それでもそれは
おもしろくて
昔話は宝箱になった
