【詩】月謝袋|三連詩
【詩】月謝袋
月に一度の月謝袋
帰りの学級会で
担任から手渡される
月謝袋
ランドセルの二段目から
そっと取り出して、
母に渡す
上目づかいで
母の顔を見る
母は一瞬だけ
袋を見つめる
それから
いつもの笑顔になって
何も言わず受け取る
月に一度の月謝袋
ほんとうは見たくない
月に一度の月謝袋
【詩】半ドン
半ドンの土曜日は
給食がない
お腹を空かせて
おじいの家へ
戸口の気配に
ほっとする
おじいとおばあが
おいでと手招き
ご飯を食べてと
いつものように
半ドンの土曜日は
給食がない
【詩】帰り道
帰り道は
出会いだらけ
家が近づいてくると
馴染みの顔が
増えてくる
はいさーい
あいさつは最強だ
味方を増やす
最強の兵器
おばさんたちは
味方
僕は
味方を増やして
生きてきた
