「円キャリートレード」の終焉は近い?
"天井知らずの相場も無いし底なしの相場も無い"
今のように激しい上下動を繰り返す相場を見ているとこの言葉を思い出す。 "人生、上を見てもきりが無いが下を見てもきりが無い" も似たような意味だが、どんな時も過度の楽観や悲観は禁物という格言だろう
"値" を吊り上げる「アメリカ」|損切丸 で「ドル」も米株価も、そして一時期はビットコイン(BTC)も金(Gold)も "天井知らずの相場" 的な動きを示してきたが、それも「お金」あってこそ。今回は通貨発行権のある「国」が直接 "参戦" してきただけに 何でもかんでも "多過ぎる" |損切丸 状況が数年続いたが、それも「金利」に阻まれようとしている


"壁" と見られてきた@5%だが、いつの間にか30年米国債の@5%台が常態化。インフレ対策でFRBが年内にも利上げに踏み切るとの見方が浮上している事もあるが、ここまでイールドカーブがスティープニング(長期>短期金利の傾斜化)するのは「お金」が不足して来ている証拠。利上げ前倒しはむしろ長期金利を下げる効果がある

足りない「ドル」に見切りをつけてマーケットが走ったのが 続・「過剰流動性」の総本山は日本 ー 気になる「円キャリートレード」の行方|損切丸 レバレッジ(借金による回転売買)を含め1,000兆円単位で膨張したと推計される「円キャリートレード」だが、BTC、Gold、AI半導体関連株、e.g. 韓国KOSPI指数、と次々に "天井知らずの相場" を演出してきた。だがそれも大分息切れが見えてきた

ただこれは「借金」+「インフレ」で国を大きくしてきた「株本位制」アメリカ帝国の存亡に関わる問題。古くは世界恐慌(1929)からブラックマンデー(1987)、リーマンショック(2008)、コロナ危機(2019~)と数々の金融危機を「借金」+「インフレ」で凌いで来た。皮肉にもその事が「何があっても大丈夫」という慢心 ≓ モラルハザードを生み、時々「戦争」という大型公共事業を挟みながら突き進んできた。だがそれも「国」の「借金」が利払いだけで年間国防費を上回る状態になり 「資金繰り」が苦しそう - もうこれ以上「借金」出来ない|損切丸
それもこれも「主要通貨ドル」あってこそ。「円キャリートレード」が成り立つのも米国債売り(ドル金利上昇)→ドル買いというAIプログラムがまだ作動可能だから。キャピタルフロー(資本移動)で考えると米国債売り→ドル売りが正常であり、実際1970~80年代は「ドル売り・米株売り・米国債売り」のトリプル安が主流だった。いつ反転するか判らない
それでも「ドル」で買う資産価格が上がる間はいい。上がらなければ上昇する「金利」コストが嵩むだけ。日本のバブル時で言えばいわゆる「仕手筋」がこれでやられた。そうなればそもそも「円キャリートレード」で「ドル」を買う意味は無くなる。だから日銀の利上げをあんなに怖れている。それも@1%を超えて中立金利に向かう気配濃厚


今のドル円( ↑ 標題5年チャート)を見ていると、ガンガン@170円、180円目指すという一時の雰囲気は無く、ジリジリと上げっているが何となく元気が無い。いくら「円キャリートレード」を積んでも買った資産価格が上がらなければ儲からないからだ
「円キャリートレード」の終焉は近い?
そういうマーケットの逡巡が見て取れる
こんな時代にあんな大統領や首相(あるいは国家主席)が世界経済の真ん中に陣取っているのは歴史的皮肉としかいいようが無いが、支持率の低下が示唆するようにポピュリズムの限界も見えてきている。よくよく考えてみれば自分達の生活は一向によくなっていないわけで、やっとREAL≓事実に目が覚めてきたという事。「中央銀行の独立性」はその象徴でもある
膨大な「借金」を考慮すれば 「大きな政府」と「小さな政府」- どちらの ”ポリシーミックス” を選ぶのか|損切丸 は小さい方≓利上げ+増税に行かざる得ない。一般民衆を説得するのは骨が折れるが、この苦しみを抜けないと現在の生活苦からは脱出できない。日本なら代表的なのが医療費と中心とした社会保障費の問題で "ゆりかごから墓場まで" はもう無理。ー 「お金」の事ははっきりさせよう。|損切丸 当時の「英国病」に準えれば今のこの国はさしずめ「日本病」にかかっている状態だ
こんな時に為政者は何を考えるか。江戸時代なら「借金」を棒引きにする「徳政令」だが、今の「円安」を起点とする「インフレ税」もそれに近い。一方アメリカを見ると「ドル高」は「借金」を膨張させる。「主要通貨ドル」があるからそこまで気にせずに済んでいるが、過去にはプラザ合意(1985)による実質的「ドル切り下げ」で「借金」を棒引き。ここまで「借金」が嵩めば無い話では無い。国家権力というものは怖ろしい。ある日突然「1ドル=100円=1ユーロ」なんて言い出しかねない。お隣の大国だっていつ「徳政令」を出すか判らない状態。「新NISA」もいいが様々な事態は想定しておいた方がいい(それでも「世界大戦」よりはマシかな...)
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