裏山便り
雨あがりました。
陽が急に照ってくるとムシムシ…
今朝 予報で、五月並みの気温だって言ってた。
どうかな…。
ここから見ると そろそろって感じだけど…。
雨降ったばかりだから歩きにくいか。
でも今日行っとかないと
一気に咲きそうな予感。
一輪二輪
散り始めが一番って言うキミ。
植えられて咲かされてる桜は苦手…。
そんな要領悪い思考が大のお得意…。
目一杯沢山の花より、山に種落ちた花が好きって言ってた…。
小さめの水筒くらいだったら持てるだろう。
弁当提げるほどの山でもない。
200メートル……いや300メートル無いくらいか…。
道は無いけど、おそらく1時間もかからない。
前から気になっていた桜。
なんとなく他の桜より白い…。
薄紅の山桜より少しだけ早く咲く白。
あっ……風でどんどん雲が失くなる…。
すぐ裏の山桜がヒラヒラ…。
この調子じゃ明日では遅いか…。
とりあえず あのテッペンのだけでも ここから見てもらうか…。
実際行って見るか見ないかは
別にして………。
まずは一服………
たまには濃茶でも点ててやろう…。
お菓子は………
確か中村屋の羊羹が残ってた…。
湯を沸かしているあいだに
軒下に椅子でも置こうか…。
話しはそれから…。
あそこまで遠いと思うか、近いと思うか………顔を見てから決めればいい。
日が沈むまで あと四時間位か…。
登って下りる余裕は十分にある。
大丈夫だとは思うけど
一応 鈴は用意しとこう。
軒下の日陰に椅子 3脚。
真ん中の椅子に 懐紙と羊羹。
一寸多めに練り始める濃茶…
あけたての甘い香りが天井にまで広がってる…。
「あなたお茶用意してるの?」
「ああ…もう点ててるから
軒下に出て待ってて……」
「軒下?…何か変な頼みごとでもするつもりかしら……」
「………………………あ た り………」
「今 山がいちばん綺麗な時ね…」
「………………………あ た り、、、」
いいなと思ったら応援しよう!
お心お寄せいただきありがとうございます。お考えいただきましたこと厚く御礼申し上げます。