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今日行ったら休みやね。これだけで頑張れる金曜日|つむぎのひとりごと


金曜日の朝は、同じ一週間の中でも少しだけ空気が違う。
特別なことが起きるわけじゃないのに、「あと一日」という言葉だけで、心の重さが少し変わる日。

完璧に元気じゃなくてもいい。
やる気がしっかり整っていなくてもいい。
それでも今日を越えたら休みが来ると思えるだけで、なんとか一日を始められる。

「今日行ったら休みやね」

たったそれだけの言葉なのに、朝の自分を少しだけ前に進ませてくれる。
誰かに言われなくても、自分の中でふと浮かぶだけで、不思議と支えになる。

いつもより少しゆっくり支度して、
いつもより少しだけ深呼吸して、
それでもちゃんと仕事へ向かう。

頑張っているというより、「なんとか流れに乗っている」くらいの感覚。
それでも十分やと思えるのが、金曜日の朝なのかもしれない。

仕事の時間は、それぞれの役割や距離感があって、気を遣うことも多い。
うまく笑えない日もあるし、少し疲れたまま過ごす時間もある。
そういう積み重ねの中で、一日を終えるのは思っている以上にエネルギーがいる。

だからこそ金曜日は、少しだけ特別に感じる。
あと一日。その言葉だけで、気持ちがほんの少し軽くなる。

そして今日の楽しみは、仕事終わりにある。

美咲さんと赤いちゃんと、3人で居酒屋に行く日。

この約束があるだけで、朝からの景色が少し変わる。
しんどさがゼロになるわけではないけれど、「今日を越えたら楽しい時間がある」と思えるだけで、気持ちの置き場ができる。

美咲さんは、仕事中はしっかりしていて、どこか隙がないように見える人。
でもこういう場では、少し柔らかい表情を見せることがあって、そのギャップに安心する。

赤いちゃんは、たぶん今日も最初から明るくて、場の空気を軽くしてくれる。
言葉は少しストレートでも、その奥にある優しさを知っているから、自然と笑える。

その間にいる自分は、少しだけ様子を見ながら話したり、笑ったりする。
無理に盛り上げるわけでもなく、沈みすぎるわけでもなく、その中間でいられる時間。

この3人の関係は、すごく近いわけではない。
でも、遠すぎるわけでもない。

仕事中はそれぞれ別の顔をしているのに、仕事が終わると少しだけ自分に戻っていく感じがある。

居酒屋という場所は、その切り替えを自然にしてくれる。

グラスの音や、少しうるさい会話、最初の「おつかれさま」という一言。
そういう何気ないものが、張っていた気持ちをゆっくりほどいていく。

居酒屋ではプライベートモードやから美咲さんに甘えれるし、赤いちゃんにも仲良く話できるしな。

この時間になると、仕事中とは違う自分が出てくる。
ちゃんとしなきゃとか、気を遣わなきゃとか、そういう意識が少しだけ緩む。

美咲さんには、仕事中には言えないような軽い冗談を言えたり、
赤いちゃんには「今日ちょっと疲れたな」と素直に言えたりする。

そういう少しだけ素に戻れる時間があるだけで、思っている以上に救われている。

人間関係は、ずっと気を張っていると疲れてしまう。
でも、こうして少しだけ力を抜ける時間があると、「また明日もやってみようかな」と思える。

全部を分かり合う必要はないし、常に完璧に仲良くする必要もない。
ただ、たまに笑い合える時間があるだけで十分だったりする。

金曜日は、そういう意味で少し特別な日。

一週間の疲れが少し溜まっていて、でもその先に小さな楽しみがある日。
それだけで、同じ一日でも見え方が少し変わる。

今日も仕事中はいろいろあるかもしれない。
気を遣うこともあれば、思うようにいかないこともある。

それでも、最後に「おつかれさま」と言える時間があると思うと、少しだけ前を向ける。

今日行ったら休みやね。
その一言がちゃんと意味を持つ金曜日。

そしてその先に、少し笑える夜が待っている。

それだけで、今日は十分やと思える。

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