あと5分だけ、を何回も繰り返す朝
美咲のひとりごと
「あと5分だけ」を何回も繰り返す朝
私は朝が少し苦手だ。
夜の私はわりと前向きで、「明日は早く起きて余裕のある朝にしよう」と簡単に思ってしまう。
ちゃんとコーヒーを入れて、静かに一日を始めて、少し丁寧な朝を過ごす。そんな理想まで思い描いてから眠る。
でも、その理想は朝になると少しだけ遠くなる。
アラームが鳴る。止める。もう一度目を閉じる。
「あと5分だけ」
私はその言葉を、何度も自分に許してしまう。
その5分は本当に5分なのか分からないくらい、長く感じるときもあれば、あっという間に過ぎるときもある。
気づけばまたアラームが鳴っていて、また止めて、また「あと5分だけ」。
その繰り返しの中で、私は少しずつ起きるタイミングを失っていく。
布団の中で、「今日こそ早く起きるはずだったのに」と思う瞬間は、もう何度も経験している。
それでも私は、自分を強く責めることはしない。
きっと同じような朝を、誰かも過ごしている気がするから。
ようやく体を起こして、洗面所に向かう頃には、少しだけ現実が追いかけてくる。
思っていた余裕のある朝とは違うけれど、それでも一日は始まってしまう。
顔を洗いながら、私は思う。
完璧な朝じゃなくてもいいのかもしれない、と。
整った朝じゃなくても、今日という日はちゃんと始まっている。
「あと5分だけ」を繰り返した朝でも、それはそれで私の一日だ。
余白のある朝じゃなくて、余白を探しながら始まる朝。
それでも不思議と、なんとか今日も動き出している。
私はまだ、朝が得意ではない。
でもこの朝を何度も繰り返しながら、生きている。
あなたの朝は、どんな朝ですか?
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