あえて自作する「Myオルカン」のススメ。オルカン1本だけで大丈夫?
新NISAでも大人気の「オルカン(全世界株式インデックス)」。 これ1本で世界中に分散投資ができるので、本当に便利な時代になりましたよね。
でも、こんなことを感じたことはありませんか? 「もっと将来の成長が期待できる新興国の比率を高めたいな…」 「市場の歪み(高いアセットと安いアセット)を利用して、賢くリバランスしたいな…」
実は、少しの手間をかけるだけで、オルカンよりも自分好みの「自作オルカン」を作ることができます。今回は、あえて一本化せずに3つのファンドを組み合わせるメリットと、その運用のコツについてお話しします。
1. なぜ「自作オルカン」なのか?
一般的なオルカン(MSCI ACWI連動型など)は、時価総額加重平均というルールで運用されています。そのため、中身を見ると全体の約85〜90%が先進国(うち米国が約6割超)、日本が約5%、そして新興国はわずか10%程度しか組み込まれていません。
これだと、これから爆発的な人口増加や経済成長が期待される新興国(インドや東南アジアなど)の成長スピードを、十分に取り込めない可能性があるんですよね。
そこで登場するのが、以下の3つのインデックスファンドを自分で組み合わせる方法です。
先進国株式インデックスファンド
新興国株式インデックスファンド
日本株式インデックスファンド(TOPIXなど)
この3本を使い、自分好みの比率(例えば「先進国60%:新興国30%:日本10%」など)でセットすることで、新興国の成長ポテンシャルをたっぷり組み込んだオリジナルのポートフォリオが完成します。

2. 「購入比率の調整」で行う賢いリバランス
自作オルカンの真骨頂は、定期的なリバランス(比率の再調整)にあります。
「リバランス」と聞くと、「増えすぎたファンドを売って、減ったファンドを買う」というイメージがあるかもしれません。しかし、課税や手間を考えると、売却する必要はありません。
「次に積み立てる(購入する)金額の比率を変えるだけ」でOKです。
例えば、こんな場面をイメージしてみてください。
先進国株(米国など)が絶好調で価格が上昇した
新興国株が出遅れていて、相対的に割安になっている
この時、買い付け比率を「新興国多め」に変更します。
するとどうでしょう?自然と「割高になったアセットの買付を抑え、割安になったアセットを押し目買いする」という理想的な投資行動が、感情を挟まずにできてしまうのです。
3. 資産が大きくなってきた人ほど効果的
投資を始めたばかりの数万円〜数百万円のフェーズであれば、正直オルカン1本で十分です。
しかし、資産が1000万円、3000万円と大きくなってくると、わずか数パーセントの値動きが資産額に大きな影響を与えるようになります。
市場の過熱感に合わせて買い付けバランスを整える
特定の国や地域に依存しすぎない配分を作る
こうした「ポートフォリオのコントロール感」を持てるようになることが、資産規模が大きくなった投資家にとっての大きな強みになります。
おわりに:自分の意思でポートフォリオを育てよう
投資に「絶対の正解」はありません。手軽さを最優先にするならオルカン1本がベストです。
でも、「もっと自分のリスク許容度や成長予測に合わせた運用がしたい」「市場のチャンスを逃さず拾いたい」という方は、ぜひ自作オルカンにチャレンジしてみてください。
自分で比率を考え、定期的に見直すプロセスそのものが、あなたの投資スキルと金融リテラシーを一段上へと引き上げてくれるはずですよ!
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