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8番出口、本当にあるんでしょうね?

昨日、地上波で『8番出口』が放送されているのを見ました。

そういえばこれ、子どもがゲームでやっていたわね、と。

当時の私は横から眺めながら、

「この方、ずっと地下を歩いてらっしゃるけど、どちらへ?」
「最終的には何をもって終了なのかしら?」

ゲームの中の人より、こちらが迷子でございました。

ところが見ているうちに、
どうやら異変があったら戻る。
何もなければ進む。

なるほど。

ちょっと不穏な間違い探しね。

そう理解した途端、急に参加したくなりまして、

「ちょっと、お母さんにも貸していただける?」

ゲーム中の子どもから、丁重にお借りしました。

壁を見る。
天井を見る。
ポスターを見る。
おじさんを見る。

そして、またおじさんを見る。

「……このおじさん、さっきより近くない?」

子ども
「同じだよ」

「あら、そう。」

もうこの辺りから、私の観察力への信用が崩れ始めます。

それでも、
「これは違う!」
と自信満々に引き返したら、

出口0。

また0。

ちょっと進んで、

0。

私だけ地下通路の初期位置に強制送還。

しまいには何も起きていないのに、

「なんか嫌な感じがする」

という、完全なる女の勘で引き返す始末。

もちろん0。

8番出口を探しているはずなのに、
だんだん思うのです。

8番出口、本当にあるんでしょうね?

子どもはちゃんと進んでいる。

私だけ進まない。

ゲームの問題ではない。

私である。

最終的には異変よりも、
何度やっても0へ戻ってくる母親を見ている子どもの顔が、
一番の異変でございました。

8番出口にはまだ着いておりません。

ただひとつ分かったことがあります。

私を地下鉄に放してはいけない。

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