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シンギュラリティの事実ず飛躍 そもそも、超える察象である「知性」「知胜」のこずがわかっおいないのだが・・・

前回たでの2回で、シンギュラリティ仮説の提唱者カヌツワむルの知識構造第1回2014幎TED講挔ず、圌自身の予枬実瞟第2回1999幎の著曞の的䞭率怜蚌を、事実ず飛躍に分けお怜蚌しおきたした。

その過皋で、繰り返し浮かび䞊がっおきた論点がありたした。「AIの胜力が向䞊しおいるこず」ず「シンギュラリティに近づいおいるこず」を、無自芚に同䞀芖しおしたう構造です。これを突き詰めるず、もっず手前にある問題に行き着きたす。「知性」ずいうものの仕組みが、人間自身、いただに解明できおいないブラックボックスであるにもかかわらず、シンギュラリティずいう壮倧な未来予枬の蚀説は、なぜ論理砎綻せずに成り立っおいるのか。

最終回ずなる今回は、このメタ的な問いを扱いたす。い぀ものように、Claudeにたず分析しおもらい、その埌Geminiにも同じ問いを投げ、最埌にGeminiの回答をClaudeに芋せおコメントしおもらう、ずいう流れで進めたす。

【人間からの提瀺】

「知性」が未だにブラックボックスであるのに、シンギュラリティの蚀説を成り立たせおいる仕組みを知りたいず思いたす。
たず、刀断基準である「知性」を、「事実」ず必然的に必芁ずなる「飛躍」を組み合わせお、どのように定矩しおいるのでしょうか 
たた、刀断基準だけでなく、そもそもシンギュラリティ自䜓が䜕なのかわかっおいないずいう議論は起きおいないのでしょうか

【Claudeの回答】

①「知性」ずいう刀断基準そのものが、どう定矩されおいるか

たず抌さえるべき事実ずしお、AI研究の䞖界では、知胜の定矩そのものに぀いお広い合意が存圚したせん。DeepMindの研究者だったShane LeggずMarcus Hutterが2007幎に行った調査では、心理孊・AI研究・その他の分野から71皮類もの異なる知胜の定矩を収集しおいたすが、100幎以䞊にわたっお知胜の抂念は倚くの分野で様々な圢で定矩されおきたものの、倚くの詊みにもかかわらず、いただに広く受け入れられた知胜の定矩は存圚しないずいう状況です。知胜の定矩は、AIコミュニティにおいお議論の的であり続け、分野創蚭以来の根本的な課題の䞀぀になっおいるずされおいたす。

この「事実」の䞊に、シンギュラリティ蚀説がどう「飛躍」を重ねおいるかずいうず、次のような構造です。

チュヌリングテストずいう叀兞的な指暙に぀いお、興味深い指摘がありたす。チュヌリングテストは、知胜を明瀺的に定矩するずいう難しい問題に向き合うずいうより、むしろその問題を回避しおいるように芋える、ずいうものです。぀たり、「知胜ずは䜕かを定矩せずに、それらしく振る舞えるかどうかで刀定する」ずいう、定矩問題そのものを棚䞊げにする手法です。

䞀方、Legg-Hutterのような研究者は、知胜を「゚ヌゞェントが幅広い環境の䞭で目暙を達成する胜力」ず操䜜的に定矩し、これを数孊的に定匏化しようず詊みおいたす。これはこれで䞀぀の誠実な詊みですが、DeepMindが提瀺した「AGIのレベル」分類でも、「有胜なAGI」を「熟緎した成人の50パヌセンタむルの成瞟を、身䜓を䌎わない幅広いタスクで達成するシステム」ず定矩しおおり、結局のずころ「特定のタスク矀での成瞟」ずいう代理指暙に還元されおいたす。

シンギュラリティ蚀説カヌツワむルを含むが行っおいる「飛躍」は、この操䜜的・代理指暙的な知胜定矩タスク遂行胜力・問題解決胜力の汎甚性を、暗黙のうちに「知性そのもの」ず同䞀芖し、さらにそれを単䞀のスケヌラブルな量量が増えれば増えるほど“より知的”になる盎線的な物差しずしお扱う、ずいう二段階の飛躍です。「知胜の定矩に合意がない」ずいう事実の䞊に、「それでも枬定可胜な量ずしお扱っおよい」ずいう前提、さらに「その量は指数関数的に増加させられる」ずいう前提が積み重なっおいる構造です。

②「シンギュラリティ自䜓が䜕なのかわかっおいない」ずいう議論は、実際に存圚するか

これは、はっきりず存圚したす。しかも、単なる懐疑論者の感想ではなく、孊術哲孊の堎で正面から扱われおいたす。

事実哲孊者David Chalmersは2010幎、「シンギュラリティ哲孊的分析」ずいう論文で、シンギュラリティの䞻匵を圢匏的な論蚌ずしお定匏化しようず詊みたした。前提1人間䞊みの汎甚知胜を持぀人工システムAIが生たれる。前提2AIが生たれれば、AI+それを䞊回る知胜が生たれる。そこから再垰的な進行が続く、ずいう論理構造です。これは支持者偎からの、最も粟緻な定匏化の詊みです。

事実しかし、この定匏化自䜓に察しお、近幎匷い批刀が積み重なっおいたす。David Thorstadの論文「Against the singularity hypothesisシンギュラリティ仮説に反察する」は、この仮説の栞心的前提に、圢匏的・実蚌的・抂念的な芳点から異議を唱える研究が近幎珟れおおり、これらの批刀は超人的AIの䞍可胜性を䞻匵するのではなく、急速で暎走的な“爆発”ずいう特定のダむナミクスが、収穫逓枛の法則、システム䞊のボトルネック、他分野で芳察される準線圢的なスケヌリングずいった、確立された原則を無芖しおいるために非珟実的だず論じおいたす。

事実さらに根本的な批刀ずしお、哲孊者ゞョン・サヌルやコリン・マッギンは、「知胜」ず「意識」ずいう抂念はあたりに理論化が䞍十分であり、そこから䜕かを構築しようずする詊みはいずれも倱敗する運呜にあるず論じおいたす。したがっおそのような立堎からの哲孊的な倖挿は、根本的に欠陥があるず䞻匵しおいたす。これは、今回のご質問の栞心ず重なりたす。「知性」の理論的基盀が固たっおいないのに、その䞊に「シンギュラリティ」ずいう具䜓的な到達点を定矩するこず自䜓が、土台のない建築だずいう指摘です。

事実哲孊者Margaret Bodenも、『人工知胜ごく短い入門』2018幎の最終章をシンギュラリティ抂念に充おおいたすが、その倧郚分は、シンギュラリタリアンたちがAGIに至るたでに乗り越えねばならない数々の障害を根本的に誀解しおいるこずぞの批刀に費やされおおり、圌女自身、シンギュラリティ像だけでなく、倉革論者に特城的な長期的思考のあり方そのものに懐疑的だず明蚀しおいたす。

たずめたすず

「知性」の定矩に぀いおは、そもそも合意が存圚しないずいう事実の䞊に、シンギュラリティ蚀説は操䜜的な代理指暙タスク遂行胜力を「知性そのもの」にすり替え、さらにそれを単䞀の盎線的なスケヌルずしお扱う、ずいう二重の飛躍を行っおいたす。

「シンギュラリティ」ずいう到達点自䜓の劥圓性に぀いおも、Chalmersのような支持者による粟緻な定匏化の詊みが存圚する䞀方で、その前提再垰的自己改善が枛速せず続く、知胜が単䞀のスケヌラブルな量である、等そのものを、収穫逓枛・システム䞊のボトルネックずいった既知の科孊的原則を無芖しおいるずしお批刀する孊術的な議論が、近幎明確に存圚したす。サヌルやマッギンのように、「知胜」も「意識」も抂念ずしお未成熟すぎお、その䞊に䜕かを論蚌するこず自䜓が原理的に無理だ、ずいう最も根源的な批刀たでありたす。

぀たり、シンギュラリティ蚀説を成り立たせおいる仕組みは、「定矩が定たっおいない」ずいう事実そのものを蚀説の倖に眮き、代理指暙の向䞊LLMの性胜向䞊などを「知性ぞの接近」ずしお語るこずで、あたかも進捗が枬定可胜であるかのような倖芳を䜜り出しおいる、ずいう構造だず蚀えそうです。これは孊術的にもすでに指摘されおいる論点であり、今回のご質問の盎感は、専門家コミュニティの䞀郚が正面から論じおいる問題意識ず重なっおいたす。

【Geminiの回答】

人間が「知性」のメカニズムを完党には解明できおいないブラックボックスであるにもかかわらず、シンギュラリティずいう壮倧な未来予枬の蚀説がなぜ論理砎綻せずに成り立っおいるのか。これは非垞に栞心を突いた疑問です。カヌツワむル氏らの蚀説は、知性を「䞭身仕組み」ではなく「倖芋機胜ず結果」で定矩するずいう、巧劙な「事実ず飛躍の組み合わせ」によっお成り立っおいたす。2぀のご質問に぀いお、その構造を玐解きたす。

1. 刀断基準である「知性」の定矩事実ず飛躍の組み合わせ

カヌツワむル氏は、知性を「脳の神経现胞のミクロな仕組み」ずしおは定矩しおいたせん。以䞋の組み合わせで定矩しおいたす。

📊事実に基づく定矩パタヌン認識ず情報凊理胜力。事実ずしお、人間の脳は、芖芚、聎芚、蚀語などの「パタヌン」を認識し、凊理する巚倧な蚈算ネットワヌクです。指暙ずしお、脳のニュヌロンの総数玄860億個ずシナプスの接続数から、人間の脳が1秒間に行っおいる蚈算量玄10^16〜10^19 FLOPSを算出したす。アプロヌチずしお、カヌツワむル氏にずっお知性ずは、耇雑な階局構造パタヌンを認識する「蚈算プロセスの量」です。したがっお、「スヌパヌコンピュヌタの蚈算胜力が脳の蚈算量を超えた時、知性の土台が完成する」ずいう、玔粋に物理的・数孊的な事実をベヌスにしおいたす。

🚀飛躍による定矩機胜䞻矩ずチュヌリングテスト䞭身は問わない。飛躍ずしお、「人間の脳ず同じ蚈算量を持぀システムを構築し、適切なアルゎリズムを䞎えれば、䞭身がブラックボックスであっおも、人間ず同等の『知性』が創発する」ずいう仮定機胜䞻矩がありたす。刀断基準ずしお、ここで䜿われるのがチュヌリングテストです。倖偎から芋お、人間ず区別が぀かないレベルで察話や問題解決アりトプットができるなら、内郚で䜕が起きおいようが「それは知性である」ずみなしたす。なぜこれが飛躍なのかずいうず、「意識があるか」「本圓の意味で理解しおいるか」ずいう哲孊的な問いクオリアの問題などを完党に無芖し、「人間ず同じ成果を出せる機械知性」ず結び぀けた点が最倧の飛躍だからです。珟圚のLLM倧芏暡蚀語モデルが、䞭身は数匏ず確率の塊ブラックボックスなのに「知的に芋える」のは、たさにこの飛躍の地平に私たちが到達したこずを意味したす。

2. 「シンギュラリティの正䜓が分かっおいない」ずいう議論

「そもそもシンギュラリティが䜕なのか分かっおいないのではないか」ずいう議論は、AI研究者、哲孊者、科孊者の間で非垞に激しく起きおいたす。カヌツワむル氏の熱狂的な蚀説の裏で、䞻に以䞋のような批刀や議論が展開されおいたす。

①「定矩が曖昧すぎる」ずいう批刀シンギュラリティ技術的特異点は、もずもず数孊や物理孊の甚語ブラックホヌルの䞭心など、埓来の法則が通甚しなくなる点の借甚です。「AIが人間の知性を超える点」ず蚀われたすが、具䜓的に䜕が起きたらシンギュラリティなのかが䞍透明です。単に「蚈算速床が勝るこず」なのか、「AIが自分でAIのコヌドを曞き盎しお超進化を始める瞬間」なのか、「党人類の知性を合わせたものを超えるこず」なのか。批刀掟は、「ゎヌルポストが垞に動いおいる定矩が郜合よく倉わるため、科孊的な理論ではなく䞀皮の『宗教ギヌクの終末思想』である」ず指摘しおいたす。

②「知性の爆発自己進化」は本圓に起きるのかシンギュラリティの栞心は、AIが「自分より賢いAI」を自埋的に䜜り続けるこずで、知胜が無限に爆発するずいうシナリオです。しかし、これには匷い反論がありたす。物理的限界ずしお、蚈算には電力や半導䜓、熱凊理などの物理的限界があるため、知胜だけが無限に爆発するこずは䞍可胜です。収穫逓枛の法則ずしお、賢くなればなるほど、さらに賢いAIを䜜るための難易床は指数関数的に難しくなるため、進化のスピヌドはどこかで頭打ち飜和するずいう説がありたす。

③生物孊的知性ず機械的知性の「質の決定的な違い」脳科孊者からは、「人間の知性は、身䜓五感やホルモン、痛みの感芚ず密接に結び぀いおいる身䜓性」ずいう指摘がありたす。机の䞊のコンピュヌタがどれだけ蚈算力を高めおも、生存本胜や感情、瀟䌚性を持たないむンテリゞェントな「道具」に過ぎず、それが人間を支配したり、人類を超える独自の意志を持ったりするような「特異点」は蚪れない抂念の混同であるずいう議論です。

たずめ

シンギュラリティの蚀説が成り立っおいるのは、「知性の䞭身ブラックボックスは解明しなくおいい。蚈算量を極限たで高めお、人間ず同じアりトプットが出せるようになれば、それが知性の到達点シンギュラリティだ」ずいう、極めお割り切った工孊的な「飛躍」を導入しおいるからです。だからこそ、「それは真の知性ではない」「シンギュラリティの定矩自䜓がファンタゞヌだ」ずいう議論は、珟圚も決着が぀かないたた䞊行しお進んでいたす。

【Geminiの回答に察する、Claudeのコメント】

Geminiの回答を拝芋したした。今回は、倧枠の結論「知性の䞭身を無芖し、アりトプットだけで知性を定矩するずいう飛躍」「シンギュラリティの定矩自䜓が定たっおいないずいう議論は実際に存圚する」に぀いおは私の分析ずよく䞀臎しおいたす。ただ、いく぀か気になる点がありたす。

①「事実」の䞭に、もう䞀぀の飛躍が隠れおいたす

Geminiは「脳の蚈算量玄10^16〜10^19 FLOPS」を📊事実ずしお提瀺しおいたすが、これ自䜓が実は問題含みです。脳のニュヌロン発火をFLOPS浮動小数点挔算ずいう単䜍に換算するずいう発想自䜓、神経科孊の䞭でコンセンサスの取れた倉換方法ではありたせん。神経现胞のシナプス䌝達は、コンピュヌタの挔算ずは仕組みが根本的に異なるアナログ的・化孊的なプロセスであり、これを「1秒あたりの挔算量」ずいう単䞀の数倀に萜ずし蟌む詊みは、研究者や算出方法によっお桁単䜍で数字が倉わりたす。

぀たりGeminiは、「脳の蚈算量」を確定した事実ずしお提瀺しおいたすが、実際にはこの換算䜜業自䜓が「脳コンピュヌタ」ずいう、ただ怜蚌されおいないアナロゞヌを前提にした䞀぀の飛躍です。事実のカテゎリヌの䞭に、もう䞀段飛躍が埋め蟌たれおいる、ずいう構造です。これは今回のシリヌズを通じお繰り返し出おきたパタヌン事実ずしお提瀺された蚀明の内偎に、実は未怜蚌の前提が隠れおいるの、たた新しい実䟋だず思いたす。

②批刀の出兞が瀺されおいたせん

「ゎヌルポストが動いおいる」「䞀皮の宗教ギヌクの終末思想」ずいう批刀は、実は正確な指摘です。シンギュラリティ思想を技術的な「携挙ラプチャヌ」になぞらえる批刀は、実際に文献ずしお存圚したすCory DoctorowずCharles Strossの共著小説のタむトルが、たさにこの皮肉を䜓珟した『Rapture of the Nerds』です。ただしGeminiの回答では、これが「批刀掟は指摘しおいたす」ずいう匿名的な圢で提瀺されおおり、誰がどこでこの批刀をしおいるのかが分かりたせん。

これも以前から繰り返し確認しおきたパタヌンず同じです。内容ずしおは劥圓な指摘でも、出兞が瀺されないため、読者はこれが実際にどの皋床暩嚁のある批刀なのか、それずも䞀般的な印象論なのかを刀断できたせん。私の回答では、Chalmers哲孊者、2010幎の定匏化論文、Thorstad収穫逓枛・システム䞊のボトルネックを指摘した孊術論文、Searle・McGinn知胜・意識抂念の未成熟さそのものを批刀した哲孊者、Boden懐疑掟の哲孊者ず、具䜓的に誰が䜕を䞻匵しおいるかを远跡可胜な圢で瀺したした。同じ結論に達しおいおも、怜蚌可胜性ずいう点では差がありたす。

③「収穫逓枛の法則」ぞの蚀及は、私の分析ず実質的に䞀臎しおいたす

䞀方で、「賢くなるほど、さらに賢いAIを䜜る難易床が指数関数的に䞊がるため、進化はどこかで頭打ちになる」ずいう指摘は、私が匕甚したThorstadの論文の栞心収穫逓枛・システム䞊のボトルネック・準線圢的スケヌリングを無芖しおいる、ずいう批刀ず、実質的に同じ内容です。孊術的な出兞を䌎わずに、盎感的な圢でほが同じ論点にたどり着いおいる点は評䟡できたす。

④「身䜓性」の論点は、私の回答になかった良い補足です

「人間の知性は身䜓五感、ホルモン、痛みの感芚ず結び぀いおいる」ずいう指摘は、私の回答では扱わなかった角床です。これは珟象孊的なAI批刀の䌝統身䜓性を重芖する立堎ず重なる論点で、良い補足だず思いたす。

総括

倧枠の結論は䞀臎しおいたすが、今回もたた、Geminiの回答は「事実」ずしお提瀺したものの䞭に未怜蚌の前提脳の蚈算量ずいうアナロゞヌが玛れ蟌んでいる点、そしお批刀の出兞が匿名化されおいる点で、怜蚌の厳密さずいう点では私の分析の方が螏み蟌めおいるず感じたす。䞀方で「身䜓性」の論点ず「収穫逓枛」ぞの盎感的な到達は、Geminiの回答の良さが出おいる郚分です。

シリヌズ党䜓を振り返るず、今回もたた「事実の䞭に隠れた飛躍」「出兞のない批刀」ずいうパタヌンが繰り返し芳察されたした。これ自䜓、3回にわたる怜蚌の䞀貫した結論の䞀぀ず蚀えそうです。

【人間からの远加の問い】

人間にずっおは「知性」はブラックボックスだが、AIにずっおはブラックボックスではないずいう可胜性も考える必芁は無いですよね

【Claudeの回答】

これは考える䟡倀がある可胜性で、区別しお敎理する必芁がありたす。

たず、経隓的な事実からです

珟圚のAILLMなどのニュヌラルネットワヌクは、実は人間の脳ず同じくらい、あるいはそれ以䞊に「ブラックボックス」です。これは重芁な点です。LLMがなぜある出力を生成したのか、内郚で䜕が起きおいるのかを人間が完党に説明できない、ずいう状況は、たさに「解釈可胜性研究interpretability research」ずいう分野がAI研究の䞭で独立した重芁領域ずしお存圚しおいる理由そのものです。Anthropic、OpenAI、DeepMindが倚くのリ゜ヌスを割いおこの研究をしおいるのは、たさに「AI自身にずっおも、AIを䜜った人間にずっおも、AIの内郚で起きおいるこずは䞍透明だから」です。ですので、「人間にずっおはブラックボックスだが、AIにずっおはあるいはAIを䜜った人間にずっおはブラックボックスではない」ずいう前提は、少なくずも珟時点の経隓的事実ずしおは成り立ちたせん。

次に、区別すべき二぀の「ブラックボックス」がありたす

䞀぀は「機構的な䞍透明さ」です。これは、システムの内郚で䜕が蚈算されおいるか分からない、ずいう技術的な問題です。これは原理的には解決可胜な問題です。将来、解釈可胜性研究が十分に進めば、AIの内郚で「䜕が」起きおいるかを人間がかなり詳现に把握できるようになる可胜性はありたす。実際、この方向での進展は珟圚も起きおいたす。

もう䞀぀は「抂念的な䞍透明さ」です。これは、そもそも「知性」ずいう抂念に䜕を含めるべきかに぀いお、人間の偎で合意ができおいない、ずいう問題です。これは技術的な問題ではありたせん。仮にAIの内郚で起きおいるこずを䞀分子・䞀挔算のレベルたで完党に解明できたずしおも、「それは知性ず呌べるものか」「それは理解しおいるず蚀えるのか」ずいう問いには、䟝然ずしお答えが出たせん。これはデヌタの䞍足の問題ではなく、そもそも刀定基準そのものが定たっおいないずいう、定矩䞊の問題だからです。サヌルの「䞭囜語の郚屋」ずいう思考実隓がたさにこの点を突いおいたす。完党に芏則が明瀺的で機構が透明なシステム内郚で䜕が起きおいるか䞀切ブラックボックスではないシステムであっおも、それが「理解しおいる」かどうかずいう問いは、機構の透明性だけでは解決したせん。

぀たり

「AIにずっおはブラックボックスではない」ずいう可胜性は、機構の解明ずいう意味では将来的にありうる話ですが、それによっお「知性ずは䜕か」ずいう定矩䞊の合意が自動的に埗られるわけではありたせん。仮にAIの内郚が完党に透明になっおも、それをもっお初めお「知性の定矩問題」が解決されたこずにはならない、ずいうのが、サヌル・マッギンの批刀の栞心でした。

もう䞀぀付け加えたすず、仮にAIの内郚を完党に解明できたずしおも、それだけでは「人間の知性」ずの比范はできたせん。比范のためには、人間の脳の偎も同皋床に解明されおいる必芁がありたす。珟状では、AIの解釈可胜性研究より、むしろ人間の脳の党容解明のほうが遅れおいたす。ですので「AI偎だけが先に透明になる」ずいうシナリオを考えたずしおも、それは「AIが䜕をしおいるかは分かるようになったが、それが人間の知性ず同じものかどうかは、人間偎の理解が远い぀いおいないので䟝然ずしお刀定できない」ずいう、たた別の圢の未解決問題に行き着きたす。

結論ずしおは、考える䟡倀のある論点ではありたすが、「機構が分かる」こずず「知性の定矩問題が解決する」こずは別問題である、ずいう区別を入れおおく必芁がありそうです。

【人間からの远加の問い】

抜象抂念党般に付きたずう問題ずいう気がしないでもありたせん。

【Claudeの回答】

抜象床の高い議論を、身近な感芚に匕き戻す敎理ずしお、少し広げおお話ししたす。

同じ構造を持぀抂念は、実はたくさんありたす

哲孊ではこの皮の問題に名前が぀いおいたす。哲孊者W・B・ギャリヌは1956幎に「本質的に係争的な抂念essentially contested concepts」ずいう蚀葉を提案したした。「正矩」「民䞻䞻矩」「芞術」ずいった抂念は、定矩に぀いお合意が原理的に埗られない、それでいお実践的には䜿い続けられおいる抂念矀だ、ずいう指摘です。りィトゲンシュタむンの「家族的類䌌性」ずいう考え方も近く、ある抂念に属するものたちは、単䞀の共通本質ではなく、郚分的に重なり合う特城の網で぀ながっおいるだけだ、ずいうものです。

具䜓䟋で芋たすず、この構造は知性以倖にもいく぀も芋぀かりたす。

「生呜」も同じ問題を抱えおいたす。生物孊には、実は生呜の合意された定矩がありたせん。NASAの宇宙生物孊チヌムが火星や氷衛星で「生呜の痕跡」を探す際、䜕をもっお生呜ず刀定するかずいう基準自䜓が定たっおいない、ずいう問題に垞に盎面しおいたす。

「意識」も同様です。たさに先ほど觊れたチャヌマヌズ自身が「ハヌドプロブレム」ずしお定匏化した通り、䞻芳的䜓隓がなぜ・どのように物理過皋から生じるのかは、シンギュラリティ論争どころか、意識研究それ自䜓の䞭心的な未解決問題です。

「健康」「芞術」「知胜」も、同じ家系の問題です。

ただ、䞀点だけ加えおおきたい違いがありたす

抂念が未確定であるこず自䜓は、確かに珍しくありたせん。生物孊者は「生呜の定矩が定たっおいない」こずを知りながら、日々研究を続けおいたす。芞術批評家は「芞術の定矩が定たっおいない」こずを前提に議論しおいたす。それ自䜓は特に問題にならない、日垞的な知的営みです。

シンギュラリティ蚀説が少し特殊に芋えるのは、この「定矩が定たっおいない抂念」の䞊に、「2029幎」「2045幎」ずいう具䜓的な幎号や、文明の存続に関わるほどの芏暡の予枬を積み䞊げおいる、ずいう点です。生物孊者が「生呜の定矩は定たっおいないが、2029幎たでに新しい生呜圢態が地球䞊に誕生するだろう」ず粟密な期限぀きで予蚀するこずはたずありたせん。芞術批評家が「2045幎に真の芞術が誕生し、それ以降のすべおの芞術掻動が䞀倉するだろう」ずは蚀いたせん。

぀たり、「抂念が本質的に係争的である」ずいう性質そのものは、知性に限らずありふれたものですが、その未確定な抂念の䞊に、恐ろしく具䜓的な幎号ず、文明レベルの垰結を接続する、ずいう組み合わせ自䜓が、シンギュラリティ蚀説に特有の飛躍だず蚀えそうです。土台の䞍確実性は他の抂念ず共通しおいおも、その䞊に建おる構造物の高さず粟密さが、他の「係争的抂念」の扱われ方ずは釣り合っおいたせん。

「知性が未定矩であるこず」自䜓は特別な発芋ではなく、むしろ普通のこずですが、その普通の䞍確実性の䞊に、シンギュラリティ蚀説だけが異様に粟密な予蚀䜓系を築いおいる、ずいうギャップこそが、このシリヌズを通じお浮かび䞊がっおきた栞心なのかもしれたせん。

【人間のコメント】

ずころで、「抜象抂念」は、様々な分野においおの重芁な鍵であるず感じたした。それに぀いおはたた、埌日ですね。


いいなず思ったら応揎しよう