【あの日、探していたのは】—運命はラベンダー色でやってきた—前編
2026年5月2日。
空は高く、お日様こんにちは。
どこか「今日は特別な一日になる」とでも言いたげな朝だった。
5月2日から4日まで、メリケンパークで開催されている、わんわんマルシェ神戸。
今回は、ギブ美がモデルをしている
ブランドが出店することになり、
そのお手伝いでメリケンパークへ向かった。

───
会場には、様々なワンコと人のあたたかい熱気が流れていて、どこを見ても、どの子も、それぞれの“愛され方”をまとっているように見えた。
───
この日、会場でもひときわ目を引いていたであろう、このフェアリーウィング。

いつもギブリの食事を応援すべく
背中に乗っていた、きいろちゃん。

この写真を見て、「いつかみんなにも、あの子みたいな翼をつけてあげたい」と思ったことが
きっかけで生まれたそうだ。
きいろの想いを、そっと羽にのせて。
フェアリーウィングは誕生した。
そのストーリーを聞いた瞬間、
涙が止まらなかった。

実際に羽を装着し、妖精になったわんわん達は、
まるで本当に“どこかから降りてきた存在”のようで、どの子も、ただただ、かわいかった。



───
そんな光景の中で、私はひとつ、
不思議な感覚に包まれていた。
朝からずっと、“ある犬”を探している自分がいる。
イタグレも、ダックスも、フレブルも、ヨーキーも、シュナも。
様々な犬種の子たちが行き交う中で、
なぜか無意識に、
視線はひとつの存在を追っていた。
連絡もしていない。
来るとも聞いていない。
それなのに、朝からずっと、
ひとつの予感だけが残っている。
「GWだし、神戸のわんわんマルシェに来ないかな...?」
───
通りすがる子に、何度も心が反応する。
「もしかして…?」
「いや、違う。」
「もっとまつげは白いはず。」
「あの笑い方ではない。」
その繰り返し。
けれど、不思議と確信めいたものもあった。
今日、会えるかもしれない。
───
そして、その瞬間は、
あまりにもあっけなく訪れた。
遠くの方から、フルのラベンダーカラーの
防蚊タンクを着た子が歩いてくる。
最初に反応したのは、「フルの服を着てくれている子だ」という、職業病のような感覚。
私はフル愛がどうにも強すぎて
色も、生地感も、遠くからでも分かる。
「あぁ、お顔は見えないけど、その毛色にラベンダー似合ってるよぉぉ。」
そう思った、次の瞬間だった。
視界に入った、特徴のあるしっぽ。
───
人混みの中から、少しずつ姿が見えてくる。
その姿はー...
(後編につづく)
