「天文学的数値」に相当する単語は英語にもある
「astronomical」という単語を知りました。
語源を考えると:
astronaut(宇宙飛行士)
astronomy(天文学)
これらから予測して、誰もが「宇宙関係の、天文学の形容詞」だと思いますよね。もちろんそれは正解です。
しかし、日常会話やビジネスの現場で出会うこの単語は、もっと別の顔を持っています。 「very large, big」=「莫大な、膨大な」 という意味です。
例えば:
astronomical cost(莫大なコスト)
astronomical fortune(莫大な財産)
宇宙や天文学とは直接関係のない名詞とも、ごく自然に組み合わさります。
最初のうちは、「astronomical」という文字を見るたびに「天文、宇宙……?」と訳してしまいそうになりますが、実はそれもあながち間違いではありません。
なぜなら、日本語にも「天文学的数値(astronomical figures)」という言葉があるからです。
とてつもなく広い宇宙。
その「人間には捉えきれないほどの広大さ」という概念が、英語でも日本語でも共通して「極めて大きな数値や量」を指す比喩として定着している。これって、とても面白いと思いませんか?
ことばは、時にその枠組みを静かに広げていきます。 物理的な空間を指していた単語が、抽象的な「量」へと意味を拡張していくプロセスには、人類の認知の共通点が見える気がします。
あと2つだけ「膨大な」「巨大な」を表す単語を紹介します。
monumental
monument(巨大な記念碑)が語源
colossal
古代の巨大な彫像(Colossus)が語源
みなさんも、語源を調べてみたら「本来の意味からは想像もつかない使い方」をしていて驚いた単語はありますか?
ことばの持つこうした不思議には、いつだって感嘆させられます。
