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臨床獣医でも海外旅行は行ける? 『第1回』 出国〜フランクフルト

「旅行は出発の日が一番楽しい。」

昔からそう思っている。

もちろん現地で美味しいものを食べたり、美術館へ行ったり、買い物をしたりするのも楽しい。でも、スーツケースを引きながら空港へ向かう朝の高揚感だけは、何年海外へ行っても特別だ。

今回もそうだった。

早朝5時半、世田谷の自宅を出発する。

日暮里を経由して成田空港第2ターミナルへ。

このルートは久方ぶり。

大学時代の貧乏旅行では成田発が多かったけど、最近では時間重視で羽田発。

臨床獣医でも海外に行ける?というタイトルへのアンサーになるけれど、僕は年に1、2回は海外に行く。

海外へ行く回数はそれなりに多いけれど、それでも空港へ向かう電車の中は毎回少しだけ落ち着かない。

「本当に今日からヨーロッパなんだ。」

そんな実感が少しずつ湧いてくるとか書きたいとこだけど、実際は仕事を休む罪悪感が勝つのは本当。

でも、なんのために仕事してるのかわからないからね。

出国後はJALのサクララウンジへ。

成田空港のサクララウンジは設備も少し古くなってきて昭和の趣。

またそれがいい。

アジの西京焼き、きんぴら。

そして焼酎「しろ」のロック。

「海外へ行く前に和食を食べる。」というのももう自分の中では儀式みたいなものだ。

これから一週間、パンとチーズとワインが続く。

だからこそ、最後の和食が妙に美味しく感じる。

JL407便は定刻通り離陸した。

フランクフルトまで約14時間。

やっぱり長い。

ビジネスクラスでも、時間を短くはできないわけで。

機内では映画を三本観た。

最初は『シェルター』。

渋くて格好いい。ジェイソンステイサムだからね。

ただ、作品全体としては少し物足りなかった。

続いてラミ・マレックの『アマチュア』。

これは面白かった。

2本続けてスパイというか、そういう系統のストーリーだけど

物語の破綻なく、知性で戦う。

派手ではないのに緊張感がある。

そして『グリーンブック』。

これはいうまでもなく名作だろう。

旅の途中で観るには最高の一本だった。

画面ばかりだと目が疲れるので、原田マハの『暗幕のゲルニカ』を読む。

偶然だけれど、ヨーロッパへ向かう飛行機の中でピカソ周辺の物語(パリで活動)を読むというのも悪くない。

夕方、フランクフルトへ到着。

まず最初に5万円を両替して202ユーロの洗礼。

もはや気持ちいいレベル。快感。

大学時代の円高を経験してるので、あの頃に戻れたら。

でも、不思議と気にならないのは成長した証拠かも。

空港からホテルまではタクシー。

運転手は何も言わなくてもメーターを倒してくれた。

たったそれだけのことなんだけど、海外では少し嬉しい。

料金は48ユーロ。

ホテルはSteigenberger Frankfurter Hof。


宿泊したホテル
5つ星らしいバー
部屋
部屋からの眺望

疲れていたので観光はしないで、ホテルの周囲を少しだけ散歩する。

どっちみちフランクフルトなんてなんもない。(失礼)

広場で屋台が出ていたのでソーセージをと白ワイン。

それだけで十分にドイツを堪能できる。

綺麗な街
整然とした街
広場
広場
ソーセージ屋さん
ゲーテの家


その後スーパーへ。

サラダ、セラーノハム、ソーヴィニヨン・ブラン、水、オレンジジュース全部合わせても15ユーロほど。

海外旅行ではスーパーが楽しい。日本で行くことなんてないのに。

地元の人が普通に買っているものを見るだけで、その国の暮らしが見えてくる。

22時には就寝。

14時間飛行機に乗り、ヨーロッパへ着き、スーパーへ行き、屋台でソーセージを食べただけだけど十分満足。

若い頃の旅は「何を見るか」が大事だったけど、36歳になった今は違う。

旅は、何を見るかじゃなく、その街でアガるかどうか。

なんでも慣れかもしれないけど、回数を重ねるごとに楽しみ方が上手になる気がする。

臨床獣医でも休みは取れる。

勤務医だって取らせてくれる病院に勤務すればいい。

そういう病院というか企業にはビジョンやパーパス、理念があるから。

ちゃんと探すといいと思うけど、なかったら声をかけてください。

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