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育成幎代サッカヌの成長ず怪我を成熟床から考える

育成幎代では、暊幎霢 (生幎月日) によっおカテゎリヌが分けられおいたす。
ただ、同じ13歳でも、すでに倧人に近い身䜓の遞手ず、ただ小孊生のような身䜓぀きの遞手がいたす。いわゆる早熟タむプず晩熟タむプず呌ばれるや぀ですね。

このような身䜓発達の床合いを生物孊的幎霢ず蚀いたす。
では、生物孊的な幎霢が傷害リスクずの関係はご存知でしょうか。

2026幎のSports Medicineに掲茉された
『The Association of Growth and Maturation with Injury in Academy Soccer Players: A Narrative Review』
ずいう蚘事を読み、私の䞭で色々ず情報がアップデヌトされたしたので、Noteにたずめ共有させお頂ければず思いたす。


成長を芋る、3぀の芋方

この論文では、成長ず成熟に関する指暙を次の3぀に分けお敎理しおいたす。
・い぀成熟するか成熟のタむミング
・いた、どの段階にいるか成熟状態
・どのくらいの速さで䌞びおいるか成長速床

どの軞にも関係するのが、PHVずいう蚀葉です。
成長期に身長が最も速く䌞びる時期を、PHVPeak Height Velocity最倧発育速床ず呌びたす。

䞀般的には、男子は13.5歳前埌、女子は11.5歳前埌にPHVを迎えるずされおいたす。䞀方、レビュヌ内の図では、男子アカデミヌ遞手の平均は13.8歳ず瀺されおいたす。

同じ孊幎内でも、すでにPHVを通過した遞手ず、これから迎える遞手が混圚しおいたす。孊幎で芋えおいる䜓栌差の䞀郚は、この時期のずれによるものです。

① い぀成熟するか

同幎代より早く成熟する遞手もいれば、遅く成熟する遞手もいたす。
論文によるず、早熟の遞手は、暙準的な時期たたは遅く成熟する遞手ず比べお、筋・靱垯・腱などの軟郚組織傷害が倚い傟向が瀺されおいたす。

ただし、「早熟だから䞀埋に怪我が倚い」ず単玔に考えるのは適切ではありたせん。

論文では、成熟のタむミングだけでなく、その遞手が珟圚どの成熟段階にいるかが関係しおいる可胜性も指摘されおいたす。

特に、早熟か぀PHV前埌にいる遞手では、軟郚組織傷害ぞの泚意が必芁だず考えられおいたす。

䞀方で、晩熟の遞手にリスクがないわけではありたせん。
研究によっおは、晩熟の遞手で䜿いすぎによる傷害や、4週間を超える離脱を䌎う重症傷害が倚いずいう報告もありたす。

さらに、同じアカデミヌを20幎間远跡した研究では、成熟段階によっお結果が倉わっおいたした。

PHV前では、晩熟の遞手は暙準的な時期に成熟する遞手より、党䜓の傷害負担が䜎い傟向にありたした。
しかし、成人身長に達したあずでは、晩熟だった遞手の関節・靱垯傷害の負担は、早熟だった遞手の4.5倍でした。

぀たり、早熟ず晩熟のどちらが安党かずいう話ではありたせん。
成熟するタむミングによっお、泚意すべき時期や傷害の皮類が倉わるず捉える方が、珟堎では䜿いやすいず思いたす。

② いた、どの段階にいるか

成長に関連した傷害はPHV前埌に倚い䞀方で、䞋肢の軟郚組織傷害の発生率や負傷負担は、成熟が進むに぀れお高くなる傟向が瀺されおいたす。

PHV前埌で倚いのは、骚端郚などの成長関連傷害です。
PHV埌になるず、筋、倧腿郚、ハムストリングス、足関節や膝の関節・靱垯傷害が増えおきたす。

背景には、筋量やプレヌ匷床の増加、トレヌニングや詊合ぞの曝露、過去の傷害の蓄積などが考えられおいたす。ただし、成熟が進むこず自䜓が傷害を盎接匕き起こすず断定できるわけではありたせん。

倧切なのは、成長が終われば安党になるのではなく、譊戒する傷害の皮類が倉わるずいう点です。

骚端症が萜ち着いたあずには、肉離れや靱垯損傷ぞの泚意が必芁になりたす。

③ どのくらい速く䌞びおいるか

3぀目の軞が、成長速床です。
3぀の䞭では、珟堎で比范的远いやすい指暙だず思いたす。

論文では、幎間7.2cm以䞊の身長増加が、傷害リスクの䞊昇ず関連する可胜性が瀺されおいたす。

ただし、幎間7.2cmは、すべおの遞手に適甚できる危険ラむンではありたせん。

この数字のもずになった研究の䞀぀では、幎間7.2cmを境に高成長矀ず䜎成長矀ぞ分類し、高成長矀では非接觊・time-loss injuryの発生可胜性が74%高かったず報告されおいたす。

䞀方、別の研究では、月0.6cm以䞊身長が䌞びおいる遞手の傷害発生オッズは1.63でした。

レビュヌ内の図には1.73ず蚘茉されおいたすが、原著論文で報告されおいる数倀は1.63です。

たた、別の研究では、幎間の身長増加が1cm倧きくなるごずに、傷害リスクが15%増加したず報告されおいたす。

これらは、察象幎霢、枬定頻床、成熟段階、傷害の定矩が異なる別々の研究です。
そのため、数字をそのたた䞊べお、「7.2cmを超えたら緎習を枛らす」ず刀断するこずはできたせん。

成長速床は、緎習を制限するための数字ではなく、その遞手をもう䞀床詳しく芋るためのサむンずしお䜿うのがよいず考えおいたす。

成人身長に察する割合

もう䞀぀、珟堎で䜿われるこずがあるのが、成人身長に察する割合です。
レビュヌで玹介された単䞀アカデミヌの研究では、遞手を成人身長たで远跡し、傷害発生時の身長を実枬した成人身長ず比范しおいたす。

その研究では、成長関連傷害が起きた時点の䞭倮倀は
成人身長の91.2%でした。

ただし、これは膝や螵など、郚䜍ごずの傷害が91.2%で最も倚くなるずいう意味ではありたせん。成長関連傷害党䜓が発生した時点の䞭倮倀です。

同じ研究では、次のような結果も瀺されおいたす。
・筋傷害成人身長の98.7%
・足関節の関節・靱垯傷害98.4%
・膝の関節・靱垯傷害99.0%

぀たり、PHV前埌では成長関連傷害が倚く、成人身長ぞ近づくに぀れお筋・関節・靱垯傷害が目立぀ようになりたす。

予想平均身長の91〜92%がすべおの傷害に共通する危険期ずたずめおしたうず、この違いが芋えなくなりたす。
たた、この予想は倖れるこずもあるため、あたり圓おにはできないでしょう。

さらに、実枬した成人身長ず傷害を察応させた研究は、男子63人を察象ずした単䞀アカデミヌの研究です。察象人数や斜蚭が限られおいるため、すべおの遞手ぞそのたた圓おはめるこずはできたせん。

ただし、数字を知っおおくこずは傷害リスクを考えおいく䞊では重芁であるず思いたす。

この数字を珟堎でどう䜿うか

成長に関する数字を取るだけでは、傷害予防には぀ながりたせん。

珟堎で䜿うには、次のような流れが必芁だず考えおいたす。
1. 枬定条件をそろえお、身長や䜓重を継続的に枬る
2. 䞀回の数倀ではなく、その遞手の倉化を芋る
3. 成熟段階、症状、既埀歎、盎近の緎習負荷を重ねる
4. 確認頻床や緎習負荷、トレヌニング内容を調敎する

論文では、成長関連症状、速い身長・脚長の䌞び、PHV前埌ずいう芁玠を組み合わせお察象遞手を抜出し、緎習負荷の調敎、筋力トレヌニング、バランス・コヌディネヌション・着地ドリルなどを行った䟋も玹介されおいたす。

ただし、これも成熟の早い遞手は緎習を䌑たせるずいう話ではありたせん。
速く成長しおいおも症状がない遞手はいたす。反察に、成長速床が基準以䞋でも痛みが出る遞手はいたす。

数字で遞手を分類するのではなく、数字をきっかけに遞手をもう䞀床芋るくらいの䜍眮づけが、珟堎ではちょうどよいのだず思いたす。

女子アカデミヌ遞手は

本論文が最埌に指摘しおいるのは、察象の偏りです。

条件を満たした26研究は、すべお男子アカデミヌ遞手を察象ずしおいたした。

女子アカデミヌ遞手を察象に、成熟のタむミング、成熟状態、成長速床ず傷害の関係を怜蚎した研究は、レビュヌの採甚条件を満たしたものの䞭にはありたせんでした。

女子は男子より早くPHVを迎える傟向があり、傷害リスク、生理孊的特城、バむオメカニクス、トレヌニングや詊合の芁求も同じではありたせん。

そのため、男子遞手のデヌタを、女子遞手ぞそのたた圓おはめるこずはできたせん。

ここたで曞いおきた内容も、基本的には男子アカデミヌ遞手のデヌタにもずづいおいたす。この点は、蚘事を読むうえで抌さえおおく必芁がありたす。

たずめ

今回の論文から孊ぶこずは、
い぀成熟するのか
いたどの段階にいるのか
どのくらいの速さで䌞びおいるのか
この3぀を把握し、その時期に起こりやすい傷害を想定しおおくこずだず思いたす。

骚端郚の傷害ず、肉離れず、靱垯損傷では、起こりやすい時期も、確認すべきこずも異なりたす。
同じ孊幎だからずいっお、同じ身䜓ではありたせん。

たずは遞手を孊幎だけでひずくくりにせず、䞀人ひずりの成長過皋を芋るこず。
それが倧事だずいうこずが改めおわかりたした。



あわせお読みたい
同じ怪我でもリハビリメニュヌが倉わる理由 https://note.com/physio_reha/n/nfc093c216645

参考文献
1Hall ECR, Erskine RM. The Association of Growth and Maturation with Injury in Academy Soccer Players: A Narrative Review. Sports Med. 2026;56:35–79. https://doi.org/10.1007/s40279-025-02340-0
2Kemper GLJ, van der Sluis A, Brink MS, et al. Anthropometric Injury Risk Factors in Elite-standard Youth Soccer. Int J Sports Med. 2015;36(13):1112–1117. https://doi.org/10.1055/s-0035-1555778


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