𠮟るコツは三つ
私の世代だと、ついシンクロ
ナイズドスイミングと言って
しまうところですが、今は
アーティスティックスイミング
が正しいですね。
その指導者として、長年にわたり
第一線で活躍し続けてきている
井村雅代さん。
ご自身も現役時代に日本選手権を
二度制し、ミュンヘンの五輪にも
出場していらっしゃる彼女は、
大学を卒業後は大阪市内で学校の
先生をしながら指導者の道を歩み
続け、やがて日本代表コーチへと
就任したという、正に「叩き上げ」
と評することができるでしょう。
その井村さんが、これまたサッカー
だけでなく全スポーツ界において
知らぬ者はいないであろう名指導者
である岡田武史さんと対談を行う
という贅沢な企画が、『致知』の
2026年6月号の巻頭を飾っています。
その記事の中で、井村さんが
「叱るコツは三つある」
とのことで、端的にそのコツに
ついて説明されていました。
一.現行犯で叱ること
一.直す方法を教えること
一.それでOKかNGかをはっきりと伝えること
そして、重要なことは、
ここまで面倒を見られないので
あれば、むしろ叱ってはいけない
ということ。
中途半端に叱るのは、かえって
無責任であると喝破している点に、
井村さんの強い信念が窺えます。
今どきの先生たちは、
生徒たちに忖度し過ぎて、
これら三つのうちどれも実際に
指導することができていない、
そんなケースが多いとのこと。
パワハラまがいの押し付けを
してしまってはNGでしょうが、
井村さんが50年以上(!)も
指導者を続け、実績を出し続けて
いることから分かる通り、
言うべきことはハッキリと
言わねばならないのですね。
この話を読んで、アサーションの
ことを思い出しました。
日本人が苦手だと言われる
アサーティブコミュニケーション、
あるいは単にアサーションは、
言いたいことをハッキリ言う、
但し相手とのWin-Winを目指して、
というニュアンスの言葉です。
お互いに、傷付きたくないからと
忖度し合って、オブラートに
包まれたコミュニケーションを
繰り返しても、物事は進みようが
ありません。
相手に動いてもらいたい、
変わってもらいたい、
本気でそう願うのならば、
無礼にならないよう注意しつつも、
アサーティブに、つまりハッキリと
伝えるべきことを伝えきる意識を
持ってコミュニケーションをとる
必要があるのです。
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