小売業ランキングを眺めてみて
2025年度の小売業調査(第59回)の
結果が、先月半ばに日経MJから公表
されました。
我々にとって身近な各小売店の
売上高や利益率がランキング化
されているので、つい興味本位で
眺めまわしてしまいます。
インフレ局面を反映してか、
売上高は全体で3.3%増収と
なりました。
セブン&アイホールディングスを
抜いて今回首位を奪取したのが
イオンです。
10兆7153億円の売上高、
そう言われても今一つピンとは
来ませんが、前年から5.7%も
伸ばしたとのこと。
ショッピングセンターの開発・
運営を担うデベロッパー事業の
好調が業績をけん引しました。
2位に落ちたセブン&アイが、
前年比▲12.9%とマイナス成長。
2800億円程の僅差でイオンの
後塵を拝する結果となった
恰好です。
売上高は、伸ばせるなら伸ばすに
越したことはありません。
しかし、経営目線でより重要なのは
やはり利益でしょう。
働いても働いても、利益が残らない、
残せないというのでは、経営者の
資質を疑われます。
この点、営業利益額のランキングで
トップを走るのは、皆さんご存知
ユニクロのファーストリテイリング
でした。
金額にして5640億円強、
対前年比は+12.6%で、
総売上高営業利益率は16.6%という
素晴らしい業績です。
2位に来るのがセブン&アイ、
そして3位がイオンとなっており、
利益額では逆転現象が起きている
点は興味深いところ。
それぞれ、
4230億円、総売上高営業利益率4.1%、
2700億円、総売上高営業利益率2.5%、
ということで、完全にセブン&アイに
軍配が上がります。
実は、セブンの伸び率は+0.5%、
イオンの方が+13.8%も伸びている
のですが、それだけイオンは過去の
利益率の低さが後を引きずっている
ということなのでしょう。
こうやって、同業種のライバル同士の
数字を見比べるだけでも、なかなか
興味が尽きないのですが、ここに
・異業種間の比較をしてみる
・自分が普段よく行く小売をチェック
・伸び率が異常値と思える企業に注目
などといった観点も加えると、
更に面白いでしょう。
例えば、私が普段よく使っている
ディスカウントスーパーのオーケーは、
営業利益額ランキングで19位、
前年から9.1%伸ばし、利益率は
6.4%です。
あれだけ激しく値引きを行っている
にもかかわらず、スーパーの平均を
大幅に超える利益率をコンスタントに
実現しているところに、経営の要諦を
しっかり掴んでいる企業なんだな、
という感慨を覚えます。
あるいは、伸び率が20%を超える
企業をピックアップすると、
トップ10内ではドン・キホーテと
良品計画(無印良品)、
14位のノジマ、21位のコスモス薬品、
26位のビックカメラ、27位のアイン
ホールディングス、28位のワークマン、
といったところがあり、確かにどこも
好調に推移していたり、買収などで
事業が膨らんでいる様子を見聞きした
憶えのある企業たちでした。
何かしら興味の持てる切り口から
こういったランキングを眺めると、
無味無臭だった数字が急にリアルに
感じられるようになります。
その数字の感覚を持ちながら
実際に小売店に足を運ぶと、
数字の裏側にある実態をより深く
理解しやすくなるでしょう。
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己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。