ハイエースにも色々あって、立体駐車場に入れなかったりする
「高さ制限フィルターがあったら…」の一言から、車中泊スポットに“車高”という物差しを足した話です。
自分の作っている車中泊スポットの地図を、Facebookの車中泊グループで紹介したときのこと。こんなコメントをいただきました。
これは凄い
高さ制限のフィルターも有ったら嬉しいんですが😅
正直、ハッとしました。
というのも、私はエブリイワゴンのハイルーフに乗っています。軽ハイトワゴンの中では背が高いほうですが、自走式の立体駐車場はたいてい入れるんですね。だから、あまり「高さ制限」を意識せずに、全国の立体駐車場のデータをせっせと入力していました。
「高さは、まあ大丈夫でしょ」——恥ずかしながら、そのくらいの感覚だったのです。

気づき:ハイエースは、車種で車高がぜんぜん違う
コメントをきっかけに調べてみて、自分の無知に気づきました。
たとえばハイエース。ひとくちにハイエースと言っても、ルーフの高さやボディによって全高がかなり違うんですね。標準ルーフとハイルーフでは、立体駐車場に入れる・入れないが分かれるレベルで差があります。
このあたりは、mottera さんのnoteがとても分かりやすかったので、リンクを貼らせていただきます(車高の実測・比較が丁寧にまとまっています)。
参考:https://note.com/mottera/n/n4f44218c1023
そして、これはハイループのハイエースだけの問題ではありませんでした。
エブリイでも車高を上げている人(リフトアップ)
ルーフキャリアやルーフラックを付けている人
ソーラーパネルやルーフボックスを載せている人
こういう改造・積載をしていれば、カタログ全高+αで、「入れると思っていた立駐に入れない」が普通に起こります。
私は「自分が入れるから大丈夫」と思っていましたが、車中泊をする人の車は、想像以上に多様でした。良い気づきをもらいました。
作ったもの:車中泊スポットに“高さ”という物差しを足す
そこで、アプリにいくつか機能を足しました。
1. 車高フィルター
自分の車の全高(cm)を設定すると、入れない高さ制限のスポットを地図から除外します。「うちは210cm」と入れておけば、それを超える制限のある場所は出てこない、というシンプルな仕組みです。

2. 全高バッジ
一覧・地図・詳細の各所に、ひと目でわかるバッジを付けました。
高さ制限なし(屋外・平面など)
高さ ○○cm(制限値あり)
⚠ 要注意(区画によって制限が違う/ゲートや梁が低い等)

3. 「制限事項」から高さを自動で読み取る
スポットを登録するとき、「制限事項」の欄に 「全高2.3m」 のように書くと、高さ制限の欄が自動で埋まるようにしました(住所を入れると都道府県が自動で入るのと同じ仕組みです)。もちろん、誤りは手で直せます。
データ入力の手間を増やさずに、高さ情報を貯めていける——地味ですが、続けるうえで大事なところです。

地味だけど大事にした細部:「2.3mの立駐に、全高2.3mの車は入れるか?」
作りながら悩んだのが、境界の扱いです。
たとえば「高さ制限 2.3m」の立体駐車場に、全高ちょうど2.3mの車で入れるか。看板が「2.3mまで」なら理屈のうえでは入れます。でも実際は、
アンテナやルーフの実測が数cm上振れする
路面のうねり、進入角度で天井とのクリアランスが変わる
そもそも「2.3m」の意味が「まで」なのか、掲示の解釈が場所によって曖昧
だから、このアプリの車高フィルターは**「制限と同じ高さも安全側で除外」にしました。「入れずに残念」よりも、「入れると思って現地でバックできない」ほうが困る**からです。

こういう「車中泊民のリアル」に寄せた判断は、使う人にしか刺さらない細部かもしれません。でも、そここそ大事だと思っています。
あなたの愛車の全高、正確に言えますか?
今回いちばんの収穫は、機能そのものより「自分の物差しで世界を測っていた」という気づきでした。ハイルーフのエブリイで入れるから大丈夫、ではなかった。
もしあなたが、リフトアップやルーフキャリアで車高が変わっているなら——あるいはこれから背の高い車で車中泊を始めるなら——一度、愛車の全高を測って(または車検証で確認して)みてください。そして、よければこのアプリの車高フィルターを使ってみてください。
きっかけをくれたFacebookグループの方、そして車高の情報をまとめてくださっている mottera さんに、あらためて感謝します。
▶Web版: 車旅のしおり(車中泊スポット):https://tabi.over40web.club
▶Android版:車中泊スポットマップ|車旅のしおり
