【豚に真珠】(新釈ことわざ辞典)記事版
オーナー社長のひとり娘に高価なプレゼントを贈り、出世の階段を最速で駆け上がろうとする戦略。
オーナー企業 ── もちろんそのサイズにもよりますが ── 『会社』と『家族』に物心両面で重なりが強いケース、結構ありますね。
このことわざの用法は極端としても、例えば社長の子供のピアノだったりバレエだったりの発表会に秘書などが花束を持っていくなんてこともあるようです。
社長の子供や孫のキャッチボールの相手をするなんていうのは『いい話』っぽくもありますが、その光景が同僚の目にどう映っているかはわかりません。
オーナー企業のオーナー社長が自分の子供を跡継ぎにしたがるのはまだ理解できますが、子供自身はどう思っているのだろう ── Happy なんだろうか? 責任感だろうか? それを Happy と考える心理に(ケースバイケースでしょうが、それぞれ)関心がありますね。
いや、既に巨大企業となった会社で、そこの幹部社員の多くが自分の子をその会社に入れたがる ── 要はいわゆる『コネ入社』となるわけです ── 例をいくつも見てきました。
もちろん、自分が人生の長い時間を過ごしたその企業を素晴らしい場所だと考えているのでしょうが……『寄らば大樹』と考える親心はまだ理解できるものの、その『強い勧め』を受け入れて新卒でそこに入って来る若者たちってどうなんだろう? ── と思うことがしばしばありました。
もちろん、ある程度の能力がなければいかにコネがあっても入社は難しいのでしょうが、親に勧められるまま入社希望を出す若者に、企業は何を期待するのだろうか?
当の幹部社員に不躾なその疑問をぶつけてみたことがありました。
「 ── 『忠誠心』だろうな」
少々気を悪くしながらも彼は答えました。
── なるほど。
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ファミリー企業を舞台にしたコメディーを書いたことがあります。よろしければ:
