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【チェロ】弦をVersumに交換したら楽器が別物になった話

先ほど、チェロの弦を初心者向けの(価格が安い)ラーセンオーロラからVersum(高すぎ)へ交換した。

今日まで使用していたラーセンオーロラは、約9か月使用していたもの。

ラーセンオーロラに関しては、特にA線、移弦後の開放弦を弾く時に、金属音が気になる事があった。
ただ、まだ習い初めてから1年半くらいだし、
弓の技術も発展途上だし、
それ以外は特別大きな不満があったわけではなかったので、もう少し使ってみようかなと思っていた。

ただ、初の発表会を7月に控えていたこともあり、
弦の交換タイミングを先生に相談してみたところ

・弦の交換タイミングはなかなか難しい
・突然劣化するわけではなく、日々の演奏で耳が慣れてしまって変化が分かりづらい
・変えてみると、あぁ劣化していたんだとわかる
・だから、期間を決めて替えるのが良い

・今でも良い音は出せているけど、オススメの弦はVersum(soloなどのシリーズはあるが、普通のもの)
・金属音が減って、弾きやすくもなると思う

とのこと。

◆誕生日も近いし、思い切って購入!
したものの

・Versum高かった(汗)
・早く替えすぎたら、いつまで持つのか分からない
・来年の発表会まで持たないなら、また買わないといけない
・お金ももったいないないし、今の弦でできる限り長期間粘りたい

その一方で、
・今の弦で粘って、発表会後に交換するのは目的を見失っている
・どうせ使うなら、初めての発表会に万全を期すという目的と、慣らし期間も含めて今交換するのがいいのでは?

ということを考え、この先のチェロ人生への先行投資と考え、交換を決断した。

◆交換後の衝撃

楽器の響きが異次元に変わった。
音量が大きくなったというよりも、
楽器全体が鳴り続けている感覚に近い。

特に驚いたのは、弾いていない弦まで勝手に共鳴しているのをすごく感じられること。

音を止めたはずなのに、楽器の中ではまだ何かが鳴っている。

これが良いことなのかどうかは正直まだ分からない。(止めるところは止めるとかね)

ただ、今まで経験したことのないレベルで楽器全体が振動している感じ。

演奏面でも変化が大きかった。
まずA線で気になっていた金属的な響きは出ないし、移弦のしやすさも格段にあがった。
最初の音を掴みに行く?振動のきっかけづくりのところもすごく楽になった。

自分の技術不足だと思っていた部分もあったのに、弦の状態や種類による影響も少なからずあったのだろう。

弓を置いた瞬間の反応が速く、
楽器が勝手に鳴ってくれる感覚がある。

◆今回の変化について

オーロラからVersumへの変更では、弦の張力が少し上がっている。
もちろん新品になったことや、弦そのものの設計差もあると思うが、今回感じた「楽器全体が鳴り続ける感覚」には張力の違いも関係しているように思った。

あくまでも推測だが、張力が高くなったことで駒と表板、表板と魂柱、魂柱と裏板がピッタリと押さえつけられ、弦の振動エネルギーが駒から表板へ、魂柱を介して裏板までより効率的に、減衰することなく伝わるようになったのではないか?

◆沼への突入

弦選びへの興味が一気に強くなった。

以前、かの宮田大さんのInstagramの投稿を遡ると、
長年同じ高張力の弦を使い続けている。コントロールは難しいけど、重力に逆らわずに自然に弾くのがチェロの良さを引き出すポイント、というような内容の投稿を見たことがあった。
(YouTubeで、宮田大さんのエストレリータと白鳥を聴いた事がチェロを始めたきっかけである。)

その時は、プロ向けのセッティングだし、弓のコントロールが難しくなりそうだから、いつかは試したいけど今じゃないな、と思っていた。

ただ今回、自分の楽器で張力や弦の違いによる変化を体験したことで、その考え方が少し変わった。

むしろ今は「もっと高張力の弦を試したらどうなるのだろう」という興味の方が強い。

もちろん張力が高ければ良いという単純な話ではないし、楽器との相性もあるだろう。

それでも今回の経験によって、弦は単なる消耗品ではなく、楽器の性格そのものを変える要素なのだと改めて実感した。

この記事を書いている今も、この衝撃に鳥肌が収まっていない。

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