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雀荘で働くということ


雀荘スタッフの仕事

雀荘のスタッフ、現場では「メンバー」と呼ばれる者たちの話をしよう。

まず先に言っておく。

ド素人が覚悟もなく気安く入っていい環境じゃないぞ。


というのも語弊がないように言うと。
今になっていうが、当時の広告やホームページに載っていた時給は当然のように研修および一般スタッフの時給ではなかった。

中にはプロのライセンスを持っている人
女性スタッフなど

時給が人によって違う為、記載されている時給を貰っている人もいた。
当時1050円と記載されていた時給は200円下の850円だったのである。

もっというならば、当時の最低賃金を下回っていた。

私にとって雀荘勤務自体がいいネタになるのではないかと創作者魂で体験のつもりだったが

どう考えても劣悪な環境なのである。

なのに、その環境で嬉々として働くもの達がいた。それが雀荘メンバーである。

(現時点、私が勤めている店ではそういうことなく、最低賃金以上の時給を記載している)

雀荘メンバーの良い点と悪い点について


まずは良い点から話そう。

・給料の実質前借りができる

「アウト」と呼ばれる物が勤務の最初に渡される。それを簡単に説明すると、店から個人に貸付けされるお金のことである。

カイジでいうところの最初のゲーム
希望の船エスポワール号の星と現ナマという感じだ。

店によって違うが、10000円か20000円の現金(それに準じたもの)が渡される。

それを勤務中に使い、退勤時に店に返却するというものである。
雀荘は緩いところであり、勤務中のアウトを自由に使うことができる。

そのため生活費や遊び代、呑み代などを勤務したアウトから抜いて日銭を得るというのが
実質の前借りである。

もちろん、借りた分は給料から天引きされる。
アウトが多いスタッフは、ほとんど給料が残らない。中には麻雀が弱すぎてアウトがオーバーしてしまう人もいる。

まあ、そういう人たちは大抵、アウトを抜きすぎているんだけれどね。

・月締めの給料が手渡し


私が務めている雀荘では従業員の給料が手渡しで渡されている。

銀行口座で振り込みをする企業がほとんどであろう中、今でも手渡しで給料を渡している所は雀荘業界の中の一部と水商売系の業界くらいなものだろう。大きな声ではいえないが、ダブルワーカーの人たちが副業として勤務するには色々と都合が良いのだ。

・比較的に勤務が楽

雀荘メンバーの大まかな仕事は大きくわけて二つしかない。

①お客さんが来たらドリンクとおしぼりの提供をすること。灰皿等の交換など。
(ホールスタッフとしての仕事)

②お客さんが足りない場合は「本走」として卓に入って麻雀をすること。

この二つだ。

お客さんにドリンクを出して追加の注文がなければただその場に立っているだけであったり休憩しているだけでいいので、なにもせずとも時給が発生する、仕事としてはとても楽なのだ。

しかし、話はここから。

前者はウェイトレスやウェイターの仕事である。
いうなれば喫茶店でも同じ仕事をするだろう。

雀荘においてメインは後者である。
「本走」と呼ばれるものがある。
雀荘のメイン、麻雀を打つ仕事だ。

次に悪い点についてはなそう。

・給料が減る

現代の日本において給料が減る仕事なんてものがあるとすれば、私は雀荘のメンバーしか思いつかない。

雀荘のほとんどはオンレートなのである。
1000点に対して0.5(50円)もしくは1.0(100円)のレートが乗っている。

それを承知で雀荘メンバーは勤めているし
そこに来るお客さんもみなそれを承知で遊びに来ている。

つまり、本走(麻雀)をすれば勝ち負けが出るのだ。

勝ち分は貰えて負け分はアウトで支払われる。
負けすぎるとアウトが増えて給料が減るのである。

負け分は自腹

これはデメリットであろう。
まあ、店によってメンバーはゲーム代のバックがあったりなど待遇面で良いところはある。

当時、私が勤めていた店にはそんなもの(ゲームバック)はなかったが。


・勤務時間が長い

雀荘の勤務時間は大抵12時間交代の昼番と夜番にわかれる。

朝10:00から夜の22:00が昼番で
夜22:00から朝の10:00までが夜番というのが基本ベースの店だった。
店によっては中番と呼ばれる中継ぎみたいな時間勤務に来る人もいたりするだろうが
基本は12時間交代なのである。

慣れるまでは12時間勤務が大変で大変で立ち番をすれば給料は減らないが足がいたくなる。

本走をすれば負ければお金が減り勝てば少しだけ増える。そんな感じだ。

最後に


どうだろうか?

ここまで読んでいただけたならわかると思うがこの5点を理解してそれでもなお、雀荘メンバーになりたいという人がいたのであればそれは、才能だと私は思う。

若い時には多少むちゃくちゃやったとしても方向転換が効くらしいし、ある程度色々なことをやった後に趣味でやるというのもまた一興だと思う。

当時に比べて近年では、Mリーグやノーレート雀荘なども増えてクリーンなものも増えている。

待遇面においても今はずっと改善されている。
例えば私が務めている店は時給1200円以上でスキルに応じての役職が上がるにつれて50円ずつ上がっていくシステムだ。

私は仲間が増えれば嬉しい。
だが、覚悟なしに麻雀打ってお金もらえるみたいな軽い気持ちで踏み入れると後悔するかもしれない。それだけは伝えておこう。

(実際、辞めた(飛んだ)人間も山ほど見てきたのだ……)

あくまでも。
これは、フィクションなので。フィクションなのでね。悪しからず。

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