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あなたにしか伝えられないメッセージは何ですか?ハッピーライティングマラソン#64

「そうだ!パリへ行こう」

30代、会社都合で無職になった。

崖っぷちに立たされ、
小さなセレクトショップを
やってみたいと思っていたけれど、
なかなか動けなかった。

パリに憧れがあった私は、

「パリへ行く?」

と、心細く決めた。

「本当に行くの」
「どうせ、また行かないんじゃない?」

そんな気持ちも、どこかにあった。

それまで不満を持ちながらも、
変化を恐れていた私が、
どうしてあのときは動けたんだろう?

「もう、どうにでもなれ!」と
半分ヤケクソになって、
その流れに抵抗せず乗ってみた。
そんな感じだったのかもしれない。

「行く」と弱々しく決めたら、
仕入先を教えてくれる人を探したり、
フランス語のことを考えたり、
少しずつ現実が動き始めた。

そして実際に、パリへ行った。

言葉もろくに話せないのに、
教えてもらった仕入先を探して歩き回った。

食事はマックや街のパン屋さん。

パサパサのフランスパンに、
ハムとチーズが挟んであるだけ。

でも、それが最高~~!

お手洗いは百貨店でお借りしていた。
節約というより、わからなかったから。

帰りのチケットにも手違いがあり、
出発間際になって
行き先が違っていることに気づいた。

「羽田 NO!成田 GO!」

必死のジェスチャーで、なんとか乗り切った。

そんなこととか、

エルメスで出会った日本人バイヤーさん。
ご馳走になった夜ごはん。

景色を写していて、
カメラを壊されそうになったこと。

夜中にホテルのドアをノックされて、
怖い思いをしたこと。

普通の街だと思って歩いていた場所が、
あとから「ちょっと怖い場所だった」と知ったことも。

今思えば、
よく一人で行ったなぁ。

パリでの続きはまたいつか。

帰国後、
セレクトショップという夢は、
そのままの形では叶わなかった。

エルメスで出会った
バイヤーさんの言葉も胸に残り、
私は前向きにあきらめて、
アロマサロンを始めた。

そして、人生後半の今。
また私は、リスタート中。

人生は、
一度決めた夢を
ずっと続けなければいけないわけじゃない。

夢を持つ。
動いてみる。
形が変わる。
終わる。

そして、また始める。

それでいいのかも。

今の私が、
誰かに伝えられることって、

書きながら考えてみたけれど、
正直、私にもよくわからない。

ただ、ひとつ思うのは、

「本当にやるのかな」

くらいの、
弱々しい決意でも
人生は動き出すことがある、ということ。

あのとき、パリに行ってよかった。

セレクトショップにならなくてもよかった。
アロマサロンをやめてもよかった。

夢を変えることは
夢をあきらめることではない。

私の「飽き性」って、
悪いことじゃないのかもしれない。

あちこちにまいた「飽き性」の種が、
芽を出している。

人から見たら、「結局、何も残っていない」ように見えてもいい。

これからまた、
どんな「好き」に出会うんだろう。

そう思ったら、
ちょっと楽しくなってくる。

読んでくださり、ありがとうございます。

あなたの「好き」が、
またどこかで芽を出しますように。

Feel the Flow 🪽⋆⊹𓂃 ࣪ ˖

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