週一だけ会える芸能クラス19(修学旅行③)
第19話「出発の日」
修学旅行当日。
時刻は朝六時過ぎ。
集合場所は羽田空港国際線ターミナル。
まだ眠そうな人も多い中、芸能1組の生徒たちは続々と集まっていた。
〇〇:「全員いるな」
出席表を確認する。
宮地:「おはようございます〜」
五百城:「おはようございます」
奥田:「おはようございます」
B班は比較的落ち着いていた。
小島は少し眠そうだが、全員時間前には到着している。
その一方。
谷口:「先生!」
〇〇:「どうした」
谷口:「お腹空きました」
〇〇:「集合して一分だぞ」
菅原:「さっき家で食べたでしょ」
谷口:「食べた」
山﨑:「私もちょっと空いた」
〇〇:「お前もか」
菅原:「なんで朝からそんな元気なの」
谷口:「修学旅行だから!」
山﨑:「それは分かる」
菅原:「天さんまで浮かれてる」
山﨑は少し笑った。
普段より明らかに機嫌が良い。
修学旅行を楽しみにしていたらしい。
〇〇:「まだ韓国着いてないからな」
谷口:「でももう旅行です!」
〇〇:「理屈は分かる」
菅原:「分かるんだ」
その様子を見ていた佐藤先生が笑う。
佐藤先生:「A班は朝から賑やかだね」
〇〇:「通常運転だ」
佐藤先生:「お疲れ様」
〇〇:「今から言うな」
教員同士のやり取りに、生徒たちが反応する。
小島:「仲良し〜」
佐藤先生:「違う違う」
五百城:「否定早かったな」
宮地:「ふふっ」
奥田:「怪しいですね」
佐藤先生:「怪しくないから」
朝からB班も楽しそうだった。
集合時間を過ぎ、全員が揃う。
〇〇:「よし。まず朝飯食うやつは今のうちに食っとけ」
谷口:「やった!」
菅原:「だから食べたでしょ」
谷口:「別腹です」
山﨑:「朝から別腹あるんだ」
〇〇:「三十分後に戻れよ」
谷口:「了解!」
そして生徒たちは空港内へ散っていった。
三十分後。
集合場所。
谷口はパンと飲み物を抱えていた。
菅原:「食べ過ぎじゃない?」
谷口:「飛行機乗るから」
菅原:「関係ある?」
山﨑:「私も買った」
〇〇:「お前もか」
山﨑:「なんとなく」
谷口:「仲間です」
菅原:「増やすな」
一方B班。
宮地:「空港って楽しいですねぇ」
小島:「分かる〜」
五百城:「旅行感あるな」
奥田:「まだ日本なんですけどね」
佐藤先生:「でも気持ちは分かる」
みんな少し浮かれていた。
やがて搭乗手続きの時間になる。
〇〇:「パスポート持ったか?」
全員:「持ちました」
〇〇:「搭乗券は?」
全員:「あります」
谷口:「先生、お母さんみたい」
〇〇:「確認は大事だ」
菅原:「正論」
出国審査も無事終了。
そして。
一行は免税店エリアへ入った。
谷口:「おぉぉぉ!」
山﨑:「すごい」
小島:「広い〜」
宮地:「綺麗ですねぇ」
海外旅行慣れしている生徒もいるが、やはり修学旅行は別だった。
空港そのものが楽しい。
谷口は早速あちこち見始める。
〇〇:「離れるなよ」
谷口:「大丈夫です!」
〇〇:「信用できない」
菅原:「私も」
山﨑:「同意」
谷口:「ひどい!」
また笑いが起きた。
その後も。
お菓子を見たり。
雑貨を見たり。
写真を撮ったり。
搭乗時間までの時間を楽しむ。
そして。
搭乗案内が流れた。
いよいよ出発だった。
谷口:「来た!」
宮地:「楽しみですねぇ」
五百城:「ほんまやな」
奥田:「ドキドキします」
小島:「飛行機久しぶり〜」
山﨑:「眠くなってきた」
菅原:「自由だな」
〇〇はそんな生徒たちを見て、小さく笑った。
文化祭が終わり。
準備をして。
ついに迎えた修学旅行。
ここから先は、きっとまた新しい思い出になる。
〇〇:「よし、行くぞ」
全員:「はい!」
芸能1組を乗せた飛行機は、韓国へ向けて飛び立つ。
修学旅行が、いよいよ始まった。
当作品は全てフィクションです。
実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
