【note質問箱に答える】作曲家は誰でもなれるのか?(+雑談、いやほぼ雑談)
早速質問をいただきまして!
僕は職業的な作曲家ではなくて肩書としては趣味で音楽をやってる人なので、この質問に答える資格があるのかは定かではないけど、質問していただいたので答えてみようと思います。
職業としての作曲家といえば、創った曲の対価としてお金をいただく方をさすと思いますが、ひらたく「作曲は誰でもできるの?」って話になると、それは「誰でもできるはず」っていう答えになると思います。
なんとなく鼻歌でメロディを思いつく。それだって作曲です。でも「なんとなく思いつくなんてことないよ」って人であっても、たとえばですよ。
退屈なとき貧乏ゆすりしたとするじゃないですか。
それにあわせて声を出したなら、もうそれは立派な作曲だと思いますよ。
何かいいことを思いついて、頭の中で「キラーン☆」と思って、もしそれを口にした、脳内で音が鳴ったのなら、それも、作曲です。
公園で枝を拾ってきて、適当に地面を叩いたって、作曲になる。
お行儀が悪いですけど、皿とかコップを好き勝手に箸でチンチキチンチキ叩いたって、立派なセッションですよ。
そういった「思いつき」から「想像」して、人に伝えられるようなメロディやリズムを組み立てる。
そういったことができる人は(特技として)作曲ができる、と名乗れるんだと思います。
そして、曲を創ったからには誰かに聴いてもらいたい!となれば、それを表現する手段が必要です。譜面に書くなら知識が必要ですが、歌ってもいいし、楽器を弾いてもいいだろうし。これは「作曲」じゃなくて「演奏」なんで、もう作曲の話じゃなくなってます。
なので、楽器を弾けなくても作曲はできるってことですね。
誰だって作曲家として踏み出せるんだと思います。
たぶん、すごい作曲家だって、その第一歩は一緒のはず。
それならば、質問に書かれていた
音楽の基礎を勉強して、様々な分野の音楽を聴いて、といった努力
は必要なのか?必要ならばなぜするのか?という話。
その答えは「より具体的に求めるメロディにたどりつく近道になるから」だと思ってます。
たとえば「日本海の荒波ザッパーンに合うような曲を創ってくれ」と言われれば、津軽三味線がベンベン鳴って和風のメロディが合いそうだって考える。演歌を聴いたことがなければ、まずそのイメージに行きつくまでに時間がかかる。
そして知識として「和風の音階ってどんなもの?」って分かっていれば「よりイメージに近いメロディ」を創っていく近道になる。
さらに和風だけじゃおもしろくないから、ちょっとあの曲のアレンジのテイストを加えてみるか、とかってなれば、他の人に創れないものを創れるようになるかもしれない。
いろんな曲を聴いて「このアレンジ素敵だな」とか「こういうジャンルの曲ってこういう雰囲気に合うのか」「この楽器にはこういう演奏方法があるのか」とか、そういった「体験」をしておけば、自分の作曲や編曲に活かせる機会も増えると思います。だからいろんな曲を聴いたほうがいいってことになる。
作曲をした後に「〇〇みたいな曲として完成させたい」「ここはこうやって表現してほしい」といった要望を編曲家や演奏家に的確に伝えるなら、知識があったほうが有利かな、とも思います。
こう書いてるから自分がいっぱい知識あるのか?っていわれると別の話ですが、数年前までAudiostcokでいろんなBGM創ってたので、そこで「修行」ができたのは、いい経験だったと思ってます。
ここで1つ余談。
僕は「様々な分野の音楽を聴いて、といった努力」は意識してやってきたことはほぼありません。(本職のプロに生ぬるいと言われそうですが)
でも努力しなくても、いろんな分野の曲が「聴こえて」きていました。
それはなぜか?といえば「テレビの存在」です。
正確にいえば「テレビを囲む家族の時間」があったからです。
興味がさほどない番組でも、なんとなく眺めていればいろんな音楽を聴けたし「あれ、なんかいいな」と思ったことだってあります。
番組じゃなくても大いに効果があったのは「CM」ですよね。
CMから流行る歌も多かった。CMじゃなかったら触れなかったであろう雰囲気の曲もあった。そもそもCMって短時間で相手をひきつけないといけないんで「印象的なフレーズやアレンジ手法の宝庫」だったんですよね。
僕ら世代ならわかるでしょうけどたとえば
「違いがわかる男の ネスカフェゴールドブレンド」
でしたっけ。あの背後に流れてる「ダバダ~♪」って曲。
聴きたい曲だけ聴ける世の中だったら自分から聴かなかったでしょう。
今の楽曲再生シーンといえば、サブスクだったりショート動画だったり。
気に入らなきゃ指でスイ~ッでさようなら。
たまにCM動画挟まろうものなら「早くしろよ~」って思いながら苦虫をつぶして「スキップ」の表示が出るのを待つ・・・
いろんなジャンルの曲があふれて便利そうな世の中なのに、プレイリストに任せて気が向いた曲だけ聴くから、実は「気が向けば1億曲?聴けますよ」ってだけで今の僕らは「曲を聴く視野」って想像した以上に狭くなってるんじゃないかなと思ってます。
だからもしかしたら、今どきの人は「努力をしないといろんな曲を聴けない」世の中になってるのかもしれないな、って思ったりもしています。
僕の話ですが、実は年末のレコード大賞や紅白歌合戦は、自分が興味のない曲であっても最初から最後まで聴くようにしている。これは「いろんな曲を聴く努力」の一端になってたりします。
何言ってるかわからない早口の曲の中に、たまにキラッと光るヒントがあったりすると「なるほどねー」って思ってたり。そして翌日おせち料理を食べる頃には忘れてたりするんですが、アレンジを考えてるときにふと頭の中によみがえってきたりするときもあるんですよ(笑)
あぁ~余談が長くなってしまった。
そろそろ終わりにしときます。
こんなにネチネチ毎回答えるとは限りません。スルーする場合もあるかもしれませんが(笑)質問箱、気軽にお寄せくださいね。
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