見出し画像

【感想】吉田篤弘(文)・フジモトマサル(絵)「という、はなし」丨本は人を惹く力がある

プロモーションが入ります


本は「なんだろう」を導く


そのきっかけは、物語そのものだったり、

本の形だったり、表紙だったり・・・ 

本を読みたくなる理由はそれぞれ。

それに加えて僕は、『読書をしている人』を見るのが楽しい。

何を読んでいるのだろうか、今どんな物語の中にいるのだろうか

その人の頭の中を覗いてみたい。

この本「という、はなし」は、フジモトマサルさんが絵を、文を吉田篤弘さんが担当した共作の短編集です。

絵は『読書の憧憬』をテーマに、

場面もさまざまな読書をする人 ーではなく動物が描かれています。

それにつけられた物語は、まるで読書している人の「頭の中」を覗いたかのような、読みやすいお話です。


「読書の憧憬」で、あるお話を思い出しました。

吉田篤弘さんの「月とコーヒー」という本の中に『冬の少年』というお話があります。

博物館で働いているヤマコシは、汽車や市営地下鉄を乗りながら2時間10分かけて通勤します。

汽車に乗っている長い時間を、ヤマコシは「食事」の時間に使うようになります。

朝早くに弁当を作り、日に日に自分の料理の腕が上がっていくようすに満足していました。

そんなある雪の降る日に、主人公がいつも乗る汽車に少年が乗ってきます。

その少年はヤマコシの近くで本を読んでいて、ヤマコシはその「雪の降る車窓と、そこで読書をする少年」に見入ってしまいます。

昔の自分を思い出し、読書の楽しさを忘れ

「自分以外のものを閉め出していた」

とヤマコシは気づきます。

そこから止まっていたことが再び動き出す・・・ そんなお話です。

ヤマコシは少年を ー「読書の憧憬」を見て再び本を読みたいと思うようになりました。


僕は、本の雰囲気でこの「月とコーヒー」を手に取り、「吉田篤弘」という小説家を知り、今では彼の本を45冊持つほどのファンになっています。

人のように同じく、本との出会いも一期一会、どんな素敵な本に出会うかは誰にも分からない。

日々の暮らしの中で「この本いいな」と思えたり、また

誰かが本を読んでいる姿を見て、「本を読みたい」と思えるってすごく素敵な事だと思います。


本には人を惹く力がある。


さあ、外に出かけて本を開いてみてください。

本を開くあなたの姿をみて、誰かの物語(人生)を動かすきっかけになれることを願っています。


>> 楽天ブックスの商品ページは こちら


吉田篤弘の本 無料マガジン


いいなと思ったら応援しよう!

Yasan いつも応援ありがとうございます!いただいたチップは必要な本の活動費や、記事の改善などに使わせていただきます。