「アナスターシャ」を考える
私のとある親友は、乃木坂46をこよなく愛しているのですが、私に「俺の厳選した10曲を聞け!」と言ってきたので、厳選してくれた10曲(実際は14曲)でプレイリストを作って聴いてみました。
今回は表題曲ではなくカップリングというところに注目。
私も乃木坂46は一時期、聴いていた時があるので「あ、これ聴いたことあるな」という懐かしさに浸ったり、「これは初めてだけど、良い曲だな」と楽しんでました。
その中で一曲、私の心を惹きつけたのは
「アナスターシャ」という曲。
今回はこの一曲を、哲学的に考えてみたいなと思います。
「目覚めた女、復活した女」
25thシングル「しあわせの保護色」に2期生楽曲として収録されているのが「アナスターシャ」です。
私は乃木坂46に詳しくはないので、あまり勝手なことは言えませんが、この2期生というのが「不遇の2期生」と言われているらしく。
そう言われる理由は色々とあるそうですが、正規メンバーではなく「研究生」という形で活動を開始した2期生たちは、グループ内で正規メンバーとして活動できる機会が限られて、パフォーマンスなどにおいて不遇だったと感じられることが大きな要因となっている?という解釈をしときます。
(乃木坂46の熱烈なファンの方々、補足があればよろしくお願いします🙇♂️)
そんな2期生の楽曲として制作された「アナスターシャ」
MVでは、バラバラのスタートだった2期生メンバー達が、旅をしながら仲間と合流し、塔へ旗を立てに行くというストーリー?です。
「アナスターシャ」は考察では、ギリシア語の「アナスタシア」だと言われています。
意味は「目覚めた女、復活した女」だそうです。
これからの活躍に期待する2期生に向けた曲だとファン達の間では言われているそうです。
一部では「秋元康先生からの2期生の輝きはこれからだというメッセージかもしれない」とまで考察されています。(あくまで個人の見解)

衣装は古代ギリシアをイメージ?
歌詞から感じる「自由」と「責任」
「アナスターシャ」のサビの歌詞。
ごめん アナスターシャ
約束を守れずに…
あの夜の僕には
勇気がなかった
とあります。
実はこの2期生、研究生時代に3人のメンバーが活動を辞退しているそうなのです。
この歌詞は去って行った3人のメンバーに対する言葉なのでしょうか?
そして歌詞の続き
ごめん アナスターシャ
君はまだ若すぎて
止められなかった
愛すことのその重さ
背負えなかった僕さ
研究生時代に先の見えない不安があったであろう時。辞退していく彼女達を引き止めることの無責任さを感じたのでしょうか。
彼女たちは「乃木坂46」で活動したいという「自由意志」のままに生きていただけなのです。
なのになぜここまで辛い状況に追い込まれてしまったのか。
「人間は自由の刑に処せられている」
近代哲学の「実存主義」を探求した、無神論的実存主義者、サルトルの言葉です。

彼は、人間は自己の可能性を信じ、自由に行動を起こすことのできる投企的存在であると考え、どんな行動についても、その決断や結果に責任を負わなければならないと主張しました。
「自由」を選択すれば「責任」もついてくる。
2期生たちはその「責任」を負っていたのでしょうか?
しかし2期生達は自由に行動していたのでしょうか?
まだグループの基盤が築かれていなかった時期に加入し、研究生として活動し、正規メンバーとしてパフォーマンスをすることができなかった。
そして活動を諦める者たちも現れた。
彼女たちは「アイドルになりたい」という強い意志を持って乃木坂46に入ることを決意しました。
この点では「自由に行動した」と言えますが、そこから先の状況は「自由に行動した」ことへの「責任」としてはあまりにも重すぎる気がするのです。
サルトルの言う「自由からの刑に処されている」
これは真実なのでしょうか。

苦しむべきだと思う
しかし、この言葉の意味は「ただ責任を負う」ということだけではないのです。
つまりサルトルは、人間を根源的に自由な存在としてとらえ、絶えず未来に向けて自己を投げ出し、新たな自己を創造していくのが人間なのだと主張しているのです。
辛い経験をし、「不遇の2期」と呼ばれた2期生。
しかし、後にはアンダーライブなどでの活動や、「アナスターシャ」や「ゆっくりと咲く花」などの新曲を披露するなどして、乃木坂46に大きな影響を与えて、ファンからも愛される存在となりました。
「アナスターシャ」の歌詞に込められた思い。
過去を憂いながらも、残されたメンバーたちは未来へと一歩ずつ前進していく。
サルトルの言う「絶えず未来に向けて自己投企し、新たな自己を創造していく」に繋がると思いませんか?
秋元康先生も同じような思いを持って作詞されたのではないかと思います。

そんな2期生も、2021年に鈴木絢音さんが2期生として最後にグループを卒業したそうです。
そんな2期生達の思いは、後の3期生や4期生たちにも必ず繋がっているはずです。
そして今の乃木坂46というものがあるのだと思います。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
乃木坂46のファンでもない私が勝手に話しているだけの記事なので、熱烈なファンの方々は言いたいことが山ほどあると思われますが…。
色々と教えてもらえると嬉しいです!
これから少しずつ、乃木坂46の楽曲に触れていきたいと思います!
これからも菊池をよろしくお願いします。
