AIに絵を描いてもらったら、なぜか私が絵を描き始めた。笑 【大人向け英語多読本制作記 #13】
前回は、大人向けの英語多読本制作の進捗について書きました。
本文のほうは、Claudeと一緒に順調に進んでいます。
AIは、とにかく書くのが速い。
一方、私の確認はそんなに速くない。
そんな話でした。
そして最後に、
問題はですね。
——イラストです!!!!!!!
と書いて終わったわけですが。
今回は、そのイラスト制作の話です。
これが思った以上に大変でした。
Level 0は「大人向け絵本」のようなイメージ
今回作っている多読本のLevel 0は、私の中では、ちょっと「大人向けの絵本」に近いイメージです。
英文がかなりやさしいからこそ、イラストからも場面を理解できるようにしたい。
あと、教材としては、Dual Codingの考え方も意識しています。
ページごとに「学んで欲しい単語/表現」を設定しているので、
どの場面を切り取るか。
何を見せるか。
どこまで見せるか。
ここが、かなり大事。
例えば、朝食の場面でターゲットにしているのが toast という単語だったら、
「イラストは朝食の場面全体ではなくて、トーストに視線が行く」ようにするか、
「トーストのイラストだけ」にする。
そんな感じ。
Claudeって絵は描けないんだ?!
Claudeと本文を確定した後に、イラストについて相談していたら、何を思ったのか、Claudeがイラストを描いてくれたんです。
(私は決して無理強いしたわけじゃないですよ!ウチのClaudeさんは、よく気がつく優しい性格なので、なんとか役に立とうとしてくれたのかも?)
でも、それを見て私は、爆笑してしまいました。(ごめんねClaude)
その絵が、こちら。
【画像① Claudeが作ったイラスト】

あまりの出来にびっくりしたんですが、チャッピーに言ったら
「Claudeって、基本的に画像生成するものではないはずです」と。
え……?描いたけど?
というか、本当になぜ描けたんでしょうね?……笑。
「朝の寝室」ということは、なんとなく、わかります。
ベッドがあり、時計があり…
窓もあって、植物まであります。
要素は揃っている。
ーーていうか、主人公どこ??!!笑
同じ場面をChatGPTにも描いてもらった
これはちょっと斬新すぎる……
なので
当時、GPTsを作ることにハマっていた私は、
「じゃあ、イラスト用のGPTsを作って、これで量産すればいいんじゃない?」
と思ったわけです。
それで実際、GPTsを作って試してみました。
同じ「朝、主人公が目を覚ます」という場面でも、こんな感じ。
【画像② ChatGPTが作ったイラスト】

こっちのほうが、私がイメージしていた「場面」に近い。
ちゃんと、
「人が朝、目を覚まそうとしてる」
イラストとして成立していると思います。
このまま量産できるかと思ったら、またも問題発生。
どうしてもGPTsでは思い通りに描いてくれない場面が出てきたんです。
いろいろプロンプトを工夫してみても、うまくいかない。
そこで、試しにGeminiで同じプロンプトを投げてみたら……
あっさり描けた。
「……じゃあ、Geminiでいいじゃん」
となりました。笑
しかも、今回作っている本の雰囲気には、ChatGPTの柔らかい感じより、Geminiのもう少しさっぱりした絵柄のほうが合いそうだったので、
早速、イラスト作成は、Geminiに乗り換えることになりました。
現在のイラスト制作フロー
イラストは、こんな流れで作っています。
[プロンプト生成] Claudeがイラスト用の指示書を作成
[指示出し] GeminiのGemに情報を渡す
[生成] エピソードとページを指定すると、Geminiが描画
[仕上げ] 私が確認し、必要に応じて修正
これだけ見ると、
「じゃあ、ほとんどAIがやってくれるんじゃない?」
と思いますよね。
ところが。
そう簡単にはいきません。
「間違ってないだけど、なんか違う」
AIが描いたイラストって、
必ずしも「間違っている」わけではないんです。
むしろ、
「うん。本文から考えたら、そうなるよね」
という絵が出てくる。
でも、
「いや、私が見せたかったのは、そこじゃないんだよな」
ということが、結構ある。
たとえば、さっきの一連のイラストの本文は、こちらでした。
It's seven o'clock.
I wake up.
AIにしてみれば、
「朝ですね」
「時計がありますね」
「ベッドですね」
「主人公が起きていますね」
となる(らしい)。
もちろん、それで間違ってはないんだけど、
「教材としてこの文を読む人に、私はどんな場面を見せたいのか?」
そこまで考えたら、最終的には、こんなページになりました。
【画像③ 完成したサンプルページ】

こうして並べてみると、
AIに、
「朝の寝室の絵を描いて」
と頼むことと、
「この英文を読んでいる人に、どんなイラストを見せたいか」
を考えることは、全然べつの話だと言うことがよくわかります。
そして、私は絵を描き始めた
Geminiが描いた絵は、そのまま使えることも、もちろんあります。
でも、気に入った部分だけ切り抜いて使う割合も多い。
そして、
「ここ、ちょっと違うな」
となったら……
自分で描きます。
(0からイラストを書き上げている訳ではないので、自慢するほどの事はありませんが)
今使っているのはツールは、アイビスペイント。
最初はイラスト制作の王道と言えばAdobe?と思ったんですが、
「いや、いきなりAdobeは……(金額的に無理)」
しかも、家には、娘たちが使っていたアイビスペイントのテキストまであったのも決め手になりました。
Geminiのイラストをアイビスペイントで読み込んで、その上から描いたり、色を足したり、形を修正したり。
気がついたら、
「AIが描いた絵をちょっと修正する」
というより、
「AIが描いた絵を素材にして、自分で絵を描いている」
みたいになっていることも。
そういえば、私は昔、絵を描くのが好きだった
この作業をやっていて、ふと思い出しました。
私、子どもの頃、絵を描くのが好きだったんですよね。
幼稚園とか、小学校低学年くらいまでは、かなり好きで、夢中になっていた記憶があります。
でも、いつの間にか描かなくなった。
自分はあまり上手くないと思ってやめたのか。
ほかにやりたいことが増えて、絵を描く時間がなくなったのか。
そこは、ちょっと覚えていません。
でも、こうして久しぶりに描いてみると……
やっぱり楽しい。
「修正作業」のはずなのに、気がつくと結構時間をかけている。笑
だったら、ラフを描いて渡したほうが早い?
Geminiに何度も、
「もうちょっとこうして」
「人物をこっちに」
「ここはこうじゃなくて」
と説明しているときに、ふと思いました。
「……私がラフを描いたほうが早くない?」(笑)
たとえば、
「このページは、こういう構図にしたい」
という簡単な絵を私が描いて、
「これをもとに、今までの絵柄で仕上げて」
とGeminiに渡す。
そのほうが、私の頭の中にある「切り取り方」を伝えるには早いのかもしれないな、と。
もちろん、全ページのラフを最初から私が描いていたら、
AIに任せた意味がなくなるし、
一人で担うには分量が多すぎるので無理。
なので、今のところは、先ほどのフローでイラストを作って
「どうしてもイメージと違うときだけ、ラフを描いて渡す」
という方法を試してみようと思っています。
実は、写真を添付してみたりもしたんですが、思ったような写真を探すのにもかなり時間がかかってしまって。
これも、まだ実験中です。
「AIに作ってもらう」と「自分で作る」の間で
こうして考えてみると、本文の制作とイラストの制作って、実はちょっと似ています。
本文も、Claudeがかなりの速度で書いてくれる。
でも、そのまま採用するのではなく、
「このキャラクターなら、ここは違う」
「この会話には、もう少し先につながる意味を持たせたい」
と、私が手を入れる。
イラストも同じ。
Geminiが描いてくれる。
でも、
「いや、私が見せたいのはこっち」
というところで、私が手を入れる。
AIに全部作ってもらうのではなく、
AIにものすごい速度で素材を作ってもらって、作者が選んだり、直したり、組み合わせたりする。
今のところ、私の制作はそんな感じになっています。
そして、面白いのは、
AIを使ったことで、自分が何を作りたいのかが、逆によく見えてきた
こと。
文章では、「この物語で何を伝えたいのか」。
イラストでは、「この場面をどう見せたいのか」。
AIが先に案を出してくれるからこそ、
「違う」
「これはいい」
「こっちのほうが好き」
という自分の判断が、はっきりするんですよね。
ということで。
大人向け英語多読本の制作は、本文も進んでいます。
イラストも進んでいます。
AIを使って稼いでいる方達の投稿を見ると、最近は「自動化」の上をいく感じまで進んでいるようですが、
なぜか私は逆行している??
使えば使うほど、
「全部AIに任せればいい」
というより、
「自分は、どこまで自分でやりたいんだろう?」
ということを考えるようになってきました。
……せっかくAIに仕事をしてもらっているのに、最後は自分で絵を描いて、(実はこの先)現地まで取材に行こうとしていたりして……
AIのみんな、仕事を増やしてくれてありがとう。笑
多読本制作記、まだまだ続きます。
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