6/28 いつかの手
本を支えて、寝転がる母の寝顔。
その母の手には、緑色の血管の片鱗が見え透いていた。
一枚一枚の手の皮の境目が引き付いて、陰影を生み出している。
深みがあって、呑み込まれる。
だけど、スマートフォンを握る、私の手は。
本当にうっすらと血管が見えているけれど、それ以外はほぼ一色。
何の変哲もない、つまらない手だ。
ゆっくりと指を曲げて、節々に行き渡っていく光を見つめる。
親指の関節の横に引っ張られた小さな皺。
私も、いつかそういう手になるのかな。
憧れのような、畏怖のような不思議な感じ。
桃色の爪が反射した薄い光を受け取って、私は見えない未来に想いを馳せた。
午前投稿、すっかり忘れてました🙏
明日はきっと、投稿します。
