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kuchan2021
愛の意味づけ
愛とは何だろう。
恋愛のことだけではない。
人は、ときどき理屈では説明できないものを愛してしまう。
その瞬間、不思議なことが起こる。
現実は何一つ変わらない。
それなのに、世界の見え方は変わってしまう。
理性は、矛盾をほどこうとする。
思索は、ほどけない矛盾を見つめ続ける。
けれど愛は、その結び目ごと抱えてしまう。
そして、「それでも」と言ってしまう。
だから愛には、少し乱暴なくらいの力がある。
苦しみも、喪失も、遠回りも、一つの物語として引き受けてしまう。
愛が書き換えるのは、事実ではない。
その事実が、自分にとって何を意味するのか。
愛には、その意味を暴力的に書き換えてしまう力がある。
世界は論理だけでは完成しない。
最後に人を動かすのは、「正しいから」ではなく、「愛してしまったから」なのかもしれない。
だからこそ、ときどき世界は、美しい。
あとがき
漫画『チ。-地球の運動について-』での、好きな場面。
ヨレンタがドゥラカへ語る、
「地動説を愛してしまったから」
という台詞。
この文章は、その言葉から連想して書きました。
論理では届かない場所へ、愛は一気に跳んでしまう。
その飛躍の美しさに、私はロマンを感じます。
……最近、ロマン主義者になってるわ笑笑
※ここでいうロマンとは、論理だけでは届かないものにも価値を見いだす姿勢のことです。
