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人はなぜ、”ハイブリッド”を求めるのか

今や見る機会がない日はない”ハイブリッド”というパワートレイン。

約40年前、トヨタが世界最初の”量産型ハイブリッドカー”として初代プリウスを発売した時はここまでになると誰も予想だにしなかっただろう。

これほどまでに”ハイブリッド”が市民権を得た理由とはなんなのか。

今回は少し”特殊な視点”で見ていこうと思う。



人が求める”ニーズ”は実はものすごく繊細

✅ 単に”燃費がいい”というだけではないはず

もし仮に人が『燃費がとにかくいいものがいいんだ!』と考えているならば、むしろ”何でもかんでもハイブリッド”という判断には至ることができない。

それは”燃費がいい”と言われるぐらいの低燃費を実現するためには、システム以外の部分で”凄まじい努力”を重ねることをしないと達成することは不可能なわけで、、、

こういうデザインでないとリッター30km/Lとかなかなかいかないもんです、、、

そしておそらく、人が「燃費まずまずだよね」って言えるラインというのは20km/Lといういうのが、1つの基準であるとも言えるだろう。

なぜならば、あれほど大人気のジャンルである"SUV"の世界でトヨタのハイブリッド系でもカタログ値は大抵、"20km/Lを少し超えた程度”だから。

最近登場したRAV4もこの値

これはミニバンも同程度であり、人は”良ければ良いほど”「ありがたいね」と好意的に受け取りはするが、「この数字を超えていないのはいけない!」というほど固執はしていないというわけ。

であるからして

『ハイブリッドが売れた理由の”要素の1つ”としては燃費性能の良さもあるが、それだけではないだろう』

という仮説が立つわけだ。

それに最近はもう結構有名な話になってきてはいるが、『ハイブリッドとガソリンのコスト的な差を埋めるのは結構難しい』という話もある。

メーカーとしては「CAFE規制があるのでハイブリッドが売れた方が、、、」という気持ちはあれど、ユーザー側の視点に立てば「使い方的にはガソリン車と差額は埋められないよね」というケースもままあるわけで。

なので”絶対的にハイブリッドでないと”というわけではないはずなのに、人はハイブリッドに惹かれる。
その理由は何か考えるというのは1つ意義があるであろうというのが今回の話の主題だ。


✅ 人は”ゆとりあるもの”に惹かれる生き物

Xを時々眺めていると「年収はいくら以上がいい」とかそういうポストを見かけることがある。

それがいいか悪いかは置いておいて、人は何にせよ”ゆとりあるもの”というのには惹かれがち。
家具を買う時だって、「たくさん収納がありますよ」と言われると、思わず惹かれてしまうでしょう? それと似たようなもの。

では”車においてのゆとり”というのは何か。

それはやはり『居住空間とパワーの両立』にあると言えるだろう。

以前似たような話をしたのでこちらもぜひ読んで欲しいのだが、出力に対するゆとりというのは、人に幸福を与えると思う。

つい先日、『インフィニティQ45』という車に機会あり助手席で体験させていただいたが、V8エンジンから引き出される”ゆとりある力”というのは凄まじいものがあり、口角はいつの間にか上がってしまった。

アクティブサスペンションも素晴らしかった

しかし、その”力強さ”に目が行きがちだが、大排気量エンジンならではの『深いゆとり』というのは、人を落ち着かせるものがある。

それはたとえ”渋滞”という「人がついついイライラしがちな場面」でおいても、アイドリングの滑らかさにより疲労感の差というのが大きく出てくる。
だから、”大きな心の揺動”というものとは無縁の境地へと歩ませてくれるわけだ。

この”滑らかな動き”という要素を『価格も良心的で実現が可能』というのがハイブリッドの魅力であり強みなわけだ。

もちろん、”本質の部分”というのは高級車には敵わない。だが、『要所要所でエンジンを止めることができる』というのは非常に大きなポイントであり、モーターによるクリープで進めるというのは、滑らかな印象を与える。

なので”エコだからいい”というよりは「こっちのが疲れないよね」という視点もあるのではないかと思う。

多くの車が”燃費”という競争のために「6気筒から4気筒」「4気筒から3気筒」ときた結果は『ハイブリッドへの移行』というメーカーもユーザーも割といい着地点を見つけたとも言えるのだ。

さらに言えばメーカーサイドは「自動運転や運転支援を加味すると、電動の方が制御はしやすい」というメリットもある。
なので、双方にメリットがあり”主軸がこちらに移動したのは必然だった”とも言えるわけだ。

「色々とメリットがなければ移行はできない」とも言えるわけだが。


まとめ

強要と選択は異なるが、選択で進んできた40年というのは強い

人っていうのはやはりワガママな生き物。

常に「ないものねだり」というのが定着してしまう。だからこそ、”ゆとりある人間”というのはカッコよく見えるし、その”ゆとりの象徴”的存在である上級ブランドは常に憧れの的になる。

だからこそ80年代後半というのはあれほどに熱狂したし、兎にも角にもお金をかけたという理由でもあるのだろうし、「いつかはクラウン」でありヴィトンのモノグラム柄の何かを持つのがステータスだった理由でもあるのかもしれない。

今の時代、ボストンバッグ1つで旅に出てホテルのバレーサービスを利用する人も少ない時代、だがそういうことに憧れを持つ人はまだいるでしょ。
ですから、憧れは消えないというもの。

そんな中で”ささやかな贅沢”という平成以降定着した価値観と「実用的で快適」という無印良品的価値というのは日本人の心にドンピシャでハマったとも言える。

なのでこれは”必然”というのが1番腹落ちはいい。

「出典]


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