オーストラリアのワーホリを終えて、これからのキャリアをどう考えるか
来週の木曜日、私はオーストラリアを出国する予定です。
今はメルボルンにいます。
オーストラリアで過ごした時間を振り返ると、本当にいろいろなことがありました。
日本を離れて、ワーキングホリデーでオーストラリアに来て、現地で働きながら暮らしてきました。
日本ではシステムエンジニアとして働いていましたが、オーストラリアではマッサージ師として働きました。
仕事内容も、生活環境も、人間関係も、働き方も大きく変わりました。
この経験は、単なる海外生活の思い出ではありませんでした。
私にとっては、自分のキャリアを一度止めて、考え直すための時間だったのだと思います。
ワーホリに行けば、人生が劇的に変わる。
海外に出れば、自分に合う仕事がすぐに見つかる。
そういうわかりやすい成功物語ではありませんでした。
でも、オーストラリアで働いたからこそ、日本で感じていた違和感の正体が少しずつ見えてきました。
そして、自分がこれからどんな働き方をしたいのか、逆にどんな働き方には戻りたくないのかも、前よりはっきりしてきました。
この記事では、オーストラリアのワーホリ経験を終える今、私がその経験をこれからのキャリアにどうつなげたいと思っているのかを書いてみます。
ワーホリは、私にとって「人生を進めるための一時停止」だった
私がオーストラリアに来たのは、単に海外で暮らしてみたかったからだけではありません。
もちろん、外国で生活してみたいという気持ちはありました。
日本とは違う環境で働いてみたい、英語を使って生活してみたい、海外の働き方を体験してみたい。
そういう好奇心もありました。
でも、もっと深いところでは、私は日本での働き方から一度離れたかったのだと思います。
日本で正社員として働いていた頃、私はフルタイム勤務の生活にかなり消耗していました。
仕事を中心に一日が回り、仕事が終わったあとの時間も、翌日の仕事に備えるための回復時間になっていく。
その生活を続ける中で、自分が何のために働いているのか、だんだんわからなくなっていきました。
だから、オーストラリアに来ることは、私にとって「前向きな挑戦」であると同時に、一度立ち止まるための選択でもありました。
日本で積み上げてきたキャリアをそのまま続けるのではなく、一度外に出る。
違う環境で働いてみる。
自分が本当に何に苦しんでいたのかを、別の場所から見直してみる。
そういう意味で、ワーホリは私にとって、人生を止めることではなく、人生を進めるための一時停止だったのだと思います。
オーストラリアで働いてわかったのは、「仕事を変える」だけでは足りないということ
オーストラリアでは、日本にいた頃とはまったく違う仕事をしました。
日本ではシステムエンジニアとして働き、オーストラリアではマッサージ師として働きました。
この変化は大きかったです。
パソコンに向かって仕事をする生活から、身体を使って目の前のお客さんに施術する仕事へ。
会社員として組織の中で働く生活から、より現場に近い形で働く生活へ。
日本語中心の環境から、英語を使いながら働く環境へ。
ただ、実際に働いてみて感じたのは、キャリアを考えるうえで大事なのは、単に「職種を変えること」だけではないということでした。
もちろん、仕事内容は大事です。
でも、それ以上に大きかったのは、働き方の条件でした。
どれくらい拘束されるのか。
仕事が生活全体を飲み込むのか。
仕事のあとに、自分の時間が残るのか。
心身を壊さずに続けられるのか。
働くことで、自分が少しずつ削られていないか。
私はオーストラリアで働いてみて、こうした条件の大切さをかなり実感しました。
マッサージの仕事そのものが、最初から「これこそ自分の天職だ」と思えるものだったわけではありません。
でも、日本で会社員として働いていた頃よりも、自分の時間を持ちながら働ける感覚がありました。
仕事が人生のすべてを飲み込んでいく感じも、以前より弱かったと思います。
この経験から、私はキャリアを考えるときに、
「何の仕事をするか」だけでなく、「どう働くか」も同じくらい大事なのだ
と思うようになりました。
ワーホリ経験は、履歴書に書くためだけのものではなかった
ワーホリを終えたあと、その経験をどうキャリアに活かすか。
これは、多くの人が考えるテーマだと思います。
英語力が伸びた。
海外で働いた経験ができた。
異文化の中で生活した。
そうしたことは、もちろん履歴書にも書けるかもしれません。
でも私にとって、ワーホリ経験の価値は、それだけではありませんでした。
むしろ一番大きかったのは、自分の働き方に対する基準が変わったことです。
日本にいた頃の私は、「働くなら正社員」「キャリアを積むなら会社の中で頑張る」という前提を、どこかで受け入れていました。
たとえ違和感があっても、それ以外の道を現実的に考えることがあまりできませんでした。
でもオーストラリアで働いたことで、働き方にはもっと幅があるのだと感じました。
必ずしも、一つの会社に長く勤めるだけがキャリアではない。
必ずしも、仕事を人生の中心に置く必要はない。
必ずしも、正社員としてフルタイムで働き続けることだけが安定ではない。
そう思えるようになったことは、私にとってかなり大きな変化でした。
ワーホリ経験は、単に「海外で働いた経験」ではなく、
これまで自分が当たり前だと思っていたキャリア観を相対化する経験だったのだと思います。
これからのキャリアでは、「戻らない働き方」を決めたい
オーストラリアを出国する今、私はまだ最終的な答えを持っているわけではありません。
これから何を仕事にするのか。
どこを拠点にして暮らすのか。
どんな形で収入を作っていくのか。
まだ考えている途中です。
ただ、ひとつはっきりしていることがあります。
それは、以前のように、自分を強く消耗させる働き方には戻りたくないということです。
私は、キャリアを考えるとき、「何をやりたいか」だけでなく、「何には戻らないか」も大事だと思うようになりました。
自分に合わない環境に、無理に適応し続けること。
仕事のために生活全体を差し出すこと。
心身を削りながら、それでも「これが普通だ」と思って働き続けること。
やりがいを感じられないまま、ただ安定のためだけに続けること。
そうした働き方には、かなり慎重でいたいと思っています。
もちろん、理想だけで生きていけるわけではありません。
生活するにはお金も必要ですし、現実的な選択も必要です。
でも、それでも一度壊れかけた働き方にそのまま戻るのではなく、少しでも自分に合う形を探したい。
オーストラリアでの経験は、そのための大きな判断材料になりました。
次に考えたいのは、「仕事のために生きないキャリア」
これからの私が考えたいのは、仕事を否定することではありません。
働くこと自体には意味があります。
誰かの役に立つこともあります。
収入を得ることも必要です。
自分の経験や知識を活かして、誰かに価値を届けることも大切だと思います。
ただ、私はもう、仕事のためだけに生きるようなキャリアには戻りたくないと思っています。
仕事は人生の一部であって、全部ではない。
自分の勉強、関心、人とのつながり、健康、移動する自由、生活の余白。
そうしたものを残しながら働きたい。
だからこれからは、正社員として一つの会社に長く勤めるという形だけではなく、もっと柔軟な働き方も考えていきたいと思っています。
たとえば、オンラインでできる仕事。
場所に縛られにくい仕事。
教育や言葉に関わる仕事。
自分の経験を文章や発信にしていくこと。
人の相談に乗ったり、学びを支えたりする仕事。
まだ具体的に一つに絞れているわけではありません。
でも少なくとも、オーストラリアで働いた経験を通して、私は「自分がどんな働き方なら壊れにくいのか」を前より考えられるようになりました。
それは、今後のキャリアを考えるうえで、とても大事な土台になると思っています。
ワーホリを「空白期間」にしないために
ワーホリを経験した人の中には、その後のキャリアに不安を感じる人も多いと思います。
海外で過ごした時間は、日本の履歴書ではどう見られるのか。
帰国後に仕事は見つかるのか。
ワーホリ経験は、ちゃんとキャリアにつながるのか。
そんな不安は、私にもあります。
でも最近は、ワーホリを「空白期間」と見るかどうかは、かなり自分の意味づけ次第でもあるのではないかと思っています。
ただ海外で時間を過ごしただけなら、たしかに説明しにくいかもしれません。
でも、その中で何を見たのか。
何に苦しんだのか。
何が自分に合っていたのか。
何には戻りたくないと思ったのか。
これから何を大事にして働きたいのか。
そこまで言葉にできれば、ワーホリは単なる空白ではなく、キャリアを再設計するための経験になります。
私にとって、このnoteを書くことも、その意味づけの一部です。
オーストラリアで働いてきた時間を、ただの思い出で終わらせるのではなく、自分のこれからを考える材料にする。
そして、同じように働き方に迷っている人にとっても、何かしら考えるきっかけになればと思っています。
オーストラリアを出ることは、終わりではなく次の始まり
来週、私はオーストラリアを出国します。
正直に言えば、まだ気持ちは完全に整理できていません。
楽しかったこともあれば、大変だったこともありました。
自由を感じた時間もあれば、不安定さに疲れた時間もありました。
でも、それも含めて、オーストラリアで過ごした時間は、私にとって必要なものだったと思います。
日本でそのまま働き続けていたら、たぶん見えなかったことがあります。
自分が何に苦しかったのか。
どんな働き方なら少し楽になるのか。
何を続けたいのか。
何には戻りたくないのか。
オーストラリアで働いたことで、それらが少しずつ見えてきました。
だから、出国は終わりではなく、次の始まりなのだと思います。
これからのキャリアは、まだ完成していません。
むしろ、これからまた作っていくものです。
でも今は、以前より少しだけ、自分の基準を持てるようになりました。
仕事のために自分を壊さないこと。
生活の余白を残すこと。
自分の時間を持つこと。
そして、自分の経験を次の選択に活かすこと。
オーストラリアのワーホリは、私にとって「答え」ではありませんでした。
でも、次の人生を考えるための、大きな問いをくれた時間でした。
これからは、その問いを持ったまま、次の場所で、次の働き方を探していきたいと思います。
この記事の要点
オーストラリアのワーホリは、私にとって単なる海外生活ではなく、キャリアを考え直すための時間だった。
ワーホリ経験の価値は、履歴書に書ける経験だけでなく、自分の働き方の基準が変わったことにある。
これからのキャリアでは、「何をやりたいか」だけでなく、「何には戻らないか」も大事にしたい。
仕事のために生きるのではなく、生活の余白を残しながら働く道を探していきたい。
オーストラリアを出ることは終わりではなく、次のキャリアを作るための始まりだと思っている。
