とりとめのない話
「スーツは男の戦闘服」という文言を、何度か目にしたことがある。なにやら男らしくてカッコいい。スーツの歴史を読むと、感心したりする。スーツを仕立てる人もカッコよい。首にメジャーをかけた姿は、何故か心をくすぐるものがある。
名前は忘れてしまったが「営業の神様」と呼ばれる人物が書いた本を、一部分だけ読んだことがある。「本気で営業という仕事に向き合おうと思った私は、まず最初にスーツを20着作った」という内容が書いてあり、当時まだ若くて無垢だった僕は衝撃を受けたものだ。たぶん盛ってる。
スーツと聞いて、すぐ頭に浮かぶ人物は、杉下右京、ジョニ男、鳥肌実、麻生太郎の4人だ(敬称略)。あと一人、昔の同僚の川島君。川島君は長身の痩せ型、目鼻立ちが整っていて涼し気な雰囲気を持ち、もし僕が女だったら、惚れてまうタイプだった。彼の着るシャツの袖には刺繍が入っていて、「なにこれ?」と聞くと「僕、腕が長くて既製品だと身体に合わないから、オーダーしてます。この刺繍はイニシャル」などと、サラッと言う人であった。そう言われ改めてよく見ると、生地からして違う。カッコいいというほかない。
━━━ でも作業服の方が圧倒的に好きだ。
作業服は、生地が丈夫。ポケットが多い。ボタンが少ない。着るのも脱ぐのも楽。首が苦しくない。汚れても洗濯機に放り込めばいい。実際、家に居るときも、よく着ている。草刈りも洗車も日曜大工も倉庫整理も、着替えなしでスムーズに作業に移行できる。スーパーやホームセンターなら、買い物にも行ける。なんて実用的。素晴らしい。
でも、床屋さんに行くときは着替える。作業服で行くと、雑にカットされそうな気がする。病院に行くときは、作業服だと丁寧に診察してもらえない気がするので、ブレザーとスラックスを着ていったりする。なんだよ、それ。
とりとめのない話を終わります。
