ヨハネ福音書 11:47ー53 「何かを失うことに恐れているなら」 #最高法院での殺害計画
まず、タイトルの聖書箇所を祈りながら読みましょう。
それから、下のコラムを読みましょう。
最後に、ここから発見したことや教えられたことを感謝して祈りましょう。
その年の大祭司であったカヤパが、彼らに言った。「(…)一人の人が民に代わって死んで、国民全体が滅びないですむほうが、自分たちにとって得策だ(…)。」
ヨハネの福音書 11章49~50節
指導者たちの恐れ
祭司長たちとパリサイ人たちは最高法院を召集して言いました。「われわれは何をしているのか。あのイエスが多くのしるし(奇跡)を行っているというのに」(ヨハ11・49)。彼らは、イエスの力ある業に驚嘆した民衆や、そのうわさを聞いた大勢の人々が、続々とイエスのもとに集まっていることに嫉妬と危機感を抱きました。
指導者たちが一番恐れていたことは、「このままにしておけば、皆がイエスを信じるようになる。そして、ローマ人が来て、我々の神殿も国民も滅ぼしてしまう」ことでした。
彼らの言い分はこうでした。「民衆がイエスを王として支持し、新政府を立ち上げてしまえば、その地方を支配するローマはそれを反乱とみなして、攻撃を仕掛けて来るに違いない。そうなれば、我々の神殿も国民も滅ぼされてしまう」と恐れたわけです。
今日、あなたは何を恐れているでしょうか。私たちの行動の判断基準は、恐れではなく、主にある平安です。恐れを心に植え付けるサタンは、あなたを滅びの道へと誘います。今すぐ、恐れに導かれて行動することを辞めなさい。
我々のもの、というズレた意識
宗教指導者たちにとっての神殿とは、地位と名誉、財産や既得権益が保証されている場所でした。彼らは、それらを失うことを恐れたのです。大祭司カヤパを中心に神殿の境内では商売をし、出店者から場所代を徴収したり高額な両替の手数料を取っていました。神殿を利用した大祭司一家による巨大ビジネスが横行し、他の最高法院のメンバーのほとんどがその恩恵を受けていました。
だから大祭司カヤパは、こう言いました。「ローマ人が来て『 我 々 の』 神殿も、国民も滅ぼしてまう」(新共同訳、ヨハ14・48)。彼は、神殿も国民も「 我 々 の も の 」だと、まるで個人の所有物かのように言いました。しかし本来、神殿は神のものであり、国民は神の民です。彼らのズレたその意識が原因で、紀元70年に神殿は崩壊し、民は世界離散しました。神のものを奪った者には厳しい裁きが下ります。
教会は誰のものですか。主イエスのものです。教会に集められた人々は誰のものですか。主イエスのものです。ミッションスクールも、病院も、宣教団体も、福祉団体も、キリストの名によって建てられて十字架が掲げられているものはすべて主イエスのものです。万が一にも、十字架やキリストの名をビジネスに利用したり、神のものを奪おうとする者たちがいれば、神は彼らをそこから取り払われるでしょう。
イエス・キリストに関するすべてのものを、「我々のもの」と自分の所有物のように思ってしまった瞬間から、教会を破壊しようと狙う悪魔の働きに加担してしまいます。神のものは神に返しなさい。あなたの手に握りしめているものがあれば、今、イエスに返還しなさい。
自己保身の悪
さらにカヤパは、大祭司として絶対に言ってはいけない言葉を口にしました。「イエス一人が民に代わって死ねば、国民全体が滅びないですむ。それが我々にとって得策だ(好都合だ)」。宗教指導者の本来の仕事は、国民を救い主へ導くことのはずです。しかし、カヤパは率先して、自分たちの立場を守るためにメシアを殺そうとしました。
しかし不思議なことに、悪意ある言葉を口にしたカヤパは、天地創造以来からの神の計画を言い当てました。その計画とは、「神はそのひとり子(イエス)をお与えになったほどに世を愛された。御子を信じるものが一人も滅びることなく永遠の命を得るため」(ヨハネ3・16)の、人類救済計画です。
福音書記者のヨハネは、「これは、大祭司カヤパが自分で言ったのではない。神が、『イエスはすべての国民のために身代わりで死のうとしている』ことの預言を、彼の口に与えて言わせた」(ヨハ11・51〜52)のだと証言しています。
このように、人の悪意と殺意に満ちた言葉ですら、神はご自身のご計画に用いるほどに全能なる方です。イエスの十字架の死は、ユダの裏切りや、ユダヤ指導者や、ローマ総督や、先導された民衆などによって引き起こされたのではありません。彼らの悪しき行動も全てが、神の御支配の中にあったということです。
神の計画は、誰も阻止することはできません。今、あなたの個人の計画を捨てて、神の偉大な御国の計画に参加させていただきなさい。失うことを恐れているものを、むしろ主のために手放しなさい。それ以上に、主があなたの本当の必要を満たしてくださいます。
「イエス様、わたしの個人の計画を捨てます。あなたの偉大なご計画に参加させてください」。
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