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【掌編小説】修理屋

俺は修理屋だ。


大きな傷には、丈夫な素材をふんだんに
使い、トンテンカンテン。


小さな傷には、繊細な素材をそっと使い、
ぺたぺたちくちく。


やりがいのある仕事だと、自分でも思う。


ところがある日、傷がどんどん増え始めた。
ひとりでは、修理の手が追いつかない。


なんてこった。
自慢じゃないが、仕事の手は早い方だと
思っていた。
それが、こんなにも無力だなんて。


俺は、途方に暮れた。
それでも、治してはまた現れる傷を、
何度も治す。


今日もまた、新たな傷がひとつ。


大丈夫だ。
俺が治してやる。
大丈夫だ。


「あれ…今日はなんか、心が軽い気がする」


外の世界で、彼女はそっと微笑んだ。




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りゆう⌇不運だけど不幸じゃない 「不運だけど不幸じゃない」をテーマに、頭の中の考えや記憶、気持ちなどをぽこぽこと形にしています。ひとりじゃないんだなと思っていただけたら嬉しいです!

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