Q&A 日本基督教団は、極左暴力集団のフロント組織?
日本基督教団の説明責任を問うた記事。コメント欄に、こんなご質問をいただいた。
「日本基督教団とは破壊思想を説いている組織であり、表向きはキリスト教社会運動組織なのですか?」
https://note.com/robas/n/nf25d78a34273?from=notice&scrollpos=comment&c=nce7f14641fc80
確かに、ネット上にそんな言説が流布しています。
“西早稲田(教団事務所のあるビル)に反日組織が結集している“ なんて噂は、以前からありましたが、辺野古沖の転覆事故が再燃させている印象です。
日本基督教団は、日本のプロテスタントの最大会派です。沈黙している場合ではないのですが…。
プロテスタント全体が、極左暴力集団のように思われるのは大変迷惑な話なので、私のできるところでお答えしておきたいと思います。
ご質問を、私なりの理解で、二つの質問に変換させていただいだ上で、お答えします。
①日本基督教団は、極左暴力集団なのか?
②日本基督教団は、極左暴力集団のフロント組織なのか?
①日本基督教団は、極左暴力集団なのか?
これは明確に違います。googleAIの答えは以下の通りです。
“日本基督教団は、1941年に国家の宗教統制(宗教団体法)の要請に基づき、国内の30余りのプロテスタント諸教派が合同して成立した日本最大のプロテスタント・合同教会です。“
日本基督教団は、そもそもが、国の命令をきっかけにしてできたものです。
当時は、共産主義者、社会主義者が、厳しく弾圧されていた時代でした。
日本基督教団が、極左暴力集団であるわけがありません。ルーツはむしろ、真逆のところにあるわけです。
現状はどうかといいますと、共産党顔負けの声明を頻発しているじゃないか、と言われるかもしれませんが、断じて極左暴力集団ではありません。
日本基督教団は、暴力による革命などを訴えてはいません。
極左暴力集団は、共産主義に基づくものです。宗教を否定する共産主義と、キリスト教会は、根本的に相容れません。水と油です。
②日本基督教団は、極左暴力集団のフロント組織なのか?
これも違います。
じゃあ、どこからそんな噂が生じているのか?
日本基督教団のごくごく一部の人が熱心に行っている社会的な活動を、共産党や、教唆暴力集団も一緒にやっていた、ということは確かにあります。
金井創牧師が活動していたヘリ基地反対協議会。その構成団体の一つが共産党であり、極左暴力集団とのつながりも指摘されています。
金井牧師は、日本共産党の候補へ応援メッセージ動画を送っていましたが、これは極端すぎる例です。そこまでするか、と、私も驚きました。
沖縄特有の政治状況もあるのでしょうが…。
いくらリベラルの社会派で熱心に活動している人でも、共産党とは一定の距離を保っています。
ましてや、極左暴力集団と一緒になんて、考えがたいことです。
オール沖縄の開催する集会で、極左暴力集団がビラを蒔いていたという事実は確認されているようです。
ある活動に参加したら、極左暴力集団もいた。そういう状況はあります。
私自身の体験ですと、とある冤罪を訴えるデモの会場の外に、青いヘルメットを被った一群を見たことがあります。
異様な光景でしたが、会場の雰囲気としては、誰も触れないで見ないふり、でした。
③私が知っている、日本基督教団の実情から
日本基督教団は、大きく二つの派閥に分けて語られます。「社会派」と呼ばれる社会活動を信仰の証しとして強調する人々と、「教会派」と呼ばれる、伝統的な信仰生活を重視する人々です。
私は、弱小神学校の出で、務めていたのは辺境の過疎地の小さな教会ばかりでした。
そういう立場からの肌感覚に過ぎませんが、教団総会の議決を見ると、社会派:教会の比率は、4:6という感じでした。
十年経つ間に、この比率は変わっているかもしれません。教団のHPの内容を見ている限り、社会派の影響力が増しているような感じはします。
教団総会、教区総会の議員は、牧師と信徒代表の役員からなりますので、これは、あくまで教会指導者の比率です。
信徒レベルだと、社会派の比率はもっと小さくなるのではないでしょうか。十分の一もいないように思います。
牧師が、社会活動にのめり込むのを、表だって批難はしないものの、眉をひそめている、という人は多いです。
バリバリの社会派の牧師がいる教会で、礼拝メッセージをしたことがあります。
“罪人である私たちのために、神の子イエス・キリストは、十字架にかけられ、死を打ち破って復活された“
聖書に基づく極めてシンプルな福音のメッセージでした。
あからさまに拒絶している人も一人、二人はいましたが、多くの方は、熱心に聞いてくださっていました。
「久しぶりに福音を聞きました」と、笑顔で伝えてくださる方もいました。
社会派の牧師の教会でも、素朴に福音を信じている方がいるのだと実感しました。
日本基督教団は、極左暴力集団でも、そのフロント組織でもありません。
牧師と信徒のごく一部には、過激な主張をする活動家じみた人がいるわけですが、信徒の多くは、静かに礼拝をささげているだけです。
信徒の平均年齢が70代、80代なんて教会も増え、極端な高齢化が進む中で、発信力のある、社会派の活動家じみた一部の人が、組織の名を借りて勝手に自分の主張をばらまいている。
結果として重大な事故が起こっても、そういう人たちは誰も責任をとらないし、尻拭いもできない。
実情はそんなところではないかと感じています。
