「誰が食べちゃったの…」と肩を落とす高校生
「えー誰が食べちゃったの‥‥」
息子は空のゼリーのグラスを見て落胆していた。
七夕に作る約束をしている
淡いブルーの色のゼリー。
サイダーにブルーハワイシロップを
入れて作るだけ。
グラスに注いで4つ冷蔵庫に入れた。
「ただいまー、お腹すいたー!」
テスト期間中の息子が帰ってきた。
ーー ガチャ
冷蔵庫を開ける息子。
「あ!ゼリー!やったー!」
「超楽しみ!いつ食べようかな」
見つけるのが相変わらず早い。
そして、小さいカップに入っている
ブルーのゼリーで
これだけ喜んでくれる高校生の息子。
部活から帰ってきた中学生の娘も
同じように、冷蔵庫をのぞきこんで喜んでいた。
_____夜。
「あ、ゼリー食べよっかな」
そう娘がいうと、
勉強部屋にいた息子を除いて、全員で食べた。
「あ!いいこと思いついた」
ゼリーのグラスを片手に
旦那がニヤニヤしている。
悪いことを思いついたときの顔だ。
食べ終わったグラスが3つ。
「息子のゼリーを
ちょっと見えないところにずらした」
いそいそと、ゼリーと同じグラスに
スプーンだけを入れている。
一見見ると食べ終わったグラスが4つ。
「絶対に焦るだろうね」
と、2人でクスクス笑っていた。
トイレから帰ってきた娘。
「どうしたのー?」
と、声をかけてきた。
これをね…と、
イタズラの説明をする親たち。
「ねー、じゃあさー」
「グラス濡らしたら?」
え?なぜグラスを濡らすの??
「リアリティ増すじゃん」
おぉ、やるねー!
しっかりと
いたずら好きの両親の血を
受け継いで育っている娘。
息子が部屋から出てくるのを待つ。
少しして息子が部屋から出てきて
「ゼリー♪ゼリィー♪」
と、鼻歌交じりに出てきた。
「あ‥‥」
すぐ、4つのグラスに目が行ったようだ。
「ゼリー…食べたの?」
「食べたよ」
「今年のシュワシュワちょっと強かったね」
「さっぱりしてて、やっぱりいいよね。」
ーー ガチャ
(くくく…冷蔵庫を確認してる)
こちらは、笑いをこらえるのに必死だ。
「…え?僕のは?」
あるでしょ?そこにない?
と、平然と答える私。
「だって、食べ終わったグラス4つある…」
こちらは、悲しみでいっぱいだ。
「誰が食べちゃったの…」
ほら、あるよ!
って旦那がゼリーを冷蔵庫から出して見せた。
騙されたとわかった息子に
「娘さー、悪いんだよ。
私たちはグラスを置いただけなんだけどさ」
「でも濡らしたたら、
絶対に兄が騙されるからって言ってたよ」
と、4人で大爆笑。
次のいたずらの魔の手は誰に…

ろくねこ家族シリーズ
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