「男同士ならわかり合えるでしょう」
これは私が母親に自身がゲイと告白し、数ヶ月後に言われた言葉。
私が母親にゲイだと告白した時に、返された言葉は正直少なく、なんと言ってくれたかもあまり覚えてない。
数ヶ月後、彼女の中である程度整理されて出てきたら言葉なんだろうが、そう言われて正直驚いた。
そういう発想がなかったことと、母親は父親との生活と、私とパートナーの生活を想像した時に、そう思った母親に改めて同情、共感などの気持ちが湧き上がったし、そこまで思いを巡らせてくれたことが、嬉しかった。
母親と父親の結婚は見合いだった。
詳しくはわからないが実家に住んでいた頃、時折出てくる母の父に対する愚痴からなんとなく、その背景は想像できる。
母親にとっての結婚は、勿論沢山幸せな部分があったと同時に、わかってもらえない苦悩も沢山あったんだろう。
私のカミングアウトは、私なりに親を思ってした事だった。故郷から遠く離れた場所で暮らす息子が、好きで一緒になった相手と、幸せを感じて生きれいるよ、という事を伝えて、安心して欲しかった。
エゴと言われたらそこまでだが、もし自分が同じ状況で親なら、結果的にそれを受け入れたいと思った。
母親の過去の家族の中で起こった、誰にもいうことがなかったあろう小さな惨めさ?みたいなものが、こんな形で自分に返ってくるとは誰も想像できなかっただろうな…
