見出し画像

欧米人と話して気づいた。「自己紹介」は事実ではなく編集だった

たまに欧米の人と話すと、「この人、すごい人だな」

と思うことがある。

仕事の話を聞いていても、
趣味の話を聞いていても、
なんというか、自分の説明がうまい。

私はというと、

「会社員です」
「趣味で文章書いてます」
「AIもちょっと使います」
「なんかいろいろやってます」

だいたい4行で人生が終了する。

薄い。

自分でもびっくりするくらい薄い。

ところが彼らの自己紹介を聞いていると、同じような出来事でも言葉が違う。

そこで、しばらく観察していて気づいた。

あれは、盛っているというより、

「自分がやってきたことを、価値のある言葉へ翻訳している」

のではないか。

もちろん欧米人が全員そうだという話ではない。

ここでは便宜上、「欧米式」と呼ぶことにする。

「趣味です」で全部殺していた

たとえば、「趣味で文章を書いています」

これは、日本では普通の自己紹介だ。

しかし少し視点を変えると、

「個人で継続的にコンテンツを発信しています」になる。

さらに英語っぽくすると、

Independent Publishing となる。

急に何か始まった。

「いろんなことに手を出しています」なら、

Cross-disciplinary Experience になる。

「思いついたら、とりあえずやってみます」なら、

Rapid Prototypingである。

「誰にも頼まれていません」なら、

Self-Initiated Project である。

ものすごい。

さっきまで勝手に遊んでいた人が、
急に主体性あふれる人物になった。

自己プロデュースは「嘘をつくこと」ではなかった

私は長いこと、自己プロデュースというものを、

自分を大きく見せる技術だと思っていた。

だから、なんとなく苦手だった。

しかし、少し違うのかもしれない。

重要なのは、「事実を増やすこと」ではなく、

「事実の意味を拾うこと」なのだ。

たとえば、毎日文章を書いている。

本人からすると、「なんとなく面白いから書いている」

だけかもしれない。

でも外から見れば、

継続力
制作習慣
文章力
企画力
試行回数
発信経験

が含まれている。

本人だけが、それを全部

「趣味です」という一言でゴミ箱へ捨てていたりする。

もったいない。

日本語には便利な破壊兵器がある

「大したことじゃないです」

「ただの趣味です」

「遊びでやってます」

「たいした経験じゃないです」

このあたりの言葉は、人間関係では非常に便利だ。

謙虚に見える。角も立たない。

ただし自己紹介では、自分の履歴をものすごい勢いで破壊する。

半年かけて作ったものも、

「まあ趣味なんですけどね」の一撃で消滅する。

恐ろしい言語である。

そこでAIに、自分を欧米式プロフィールにしてもらった

せっかくなので、AIに聞いてみた。

私が普段やっていることを伝えて、

「欧米式のプロフィールにしてください」とお願いした。

すると、こんな人物が完成した。

Creative Generalist
Independent Experimenter
AI-Assisted Creator

クリエイティブ・ジェネラリスト
独立系実験者
AI支援型クリエイター

そして、

「テクノロジー、文章、音楽、デザイン、ものづくり、日常の観察を横断しながらアイデアを探究している」と書いてある。

いったい誰の話なんだ。

さらに、

「異なる分野の間に共通するパターンを見つける」

「アイデアを素早く試作する」

「生成AIを創造的に活用する」

「自律的に学習する」などと続く。

私が普段言っていることに戻すと、

「なんか気になったからやってみた」である。

同じ人間である。

さらに、とんでもない能力まで発見された

AIが私の強みとして挙げた中に、こんな一文があった。

Ability to take unnecessarily strange ideas surprisingly seriously

日本語にすると、

「別にそこまで真剣に考えなくてもいい奇妙なアイデアを、驚くほど真面目に考える能力」だった。

これはたぶん合っている。

そしてプロフィールの最後には、

I notice strange connections, make something out of them, and then see what happens.

「妙なつながりを見つけ、何かを作ってみて、そのあと何が起きるのか眺めています」とあった。

急に人生哲学みたいになった。

本人は、そんな大それたつもりはない。

たぶん、みんな一度やってみた方がいい

これは就職活動だけの話ではないと思う。

転職
副業
プロフィール
SNS
自己紹介
営業
ポートフォリオ
面接

いろいろ使える。

特に、「自分には何もない」

と思っている人ほど、一度AIに投げてみると面白い。

やり方は簡単だ。

自分が今までやったことを、大小関係なく並べる。

仕事
趣味
続けていること
勝手に始めたこと
失敗したこと
作ったもの
人から頼まれたこと
気になって調べ続けているもの

それをAIに渡して、

「事実は増やさず、欧米式のプロフィールのように、経験の価値が伝わる表現へ変換してください」と頼む。

ポイントは、

嘘を作らせないこと。

肩書きを発明するのではなく、
すでにやっていることの意味を発見してもらう。

自己プロデュースとは、自分を大きく見せることではない

たぶん自己プロデュースとは、

「私はすごい」

と言う技術ではない。

「私は何をしてきた人なのか」を、

自分で雑に扱わない技術なのだと思う。

日本人は謙遜が上手い。

ただ、ときどき謙遜しすぎて、

自分自身からも見えなくなっている。

だから一度くらい、

欧米式に自分を翻訳してみてもいい。

新しい能力が増えるわけではない。

昨日までと同じ自分である。

ただし、

「趣味でいろいろやっている人」が、

「分野横断型の独立系実験者」

くらいにはなる。

私の場合はそうなった。

そして日本語で普通に自己紹介すると、

「会社員です。趣味はいろいろです」

やっぱり全部消えた。


私の自己紹介を翻訳付き

RONJI

Creative Generalist / Independent Experimenter / AI-Assisted Creator

クリエイティブ・ジェネラリスト / 独立系実験者 / AI支援型クリエイター

I explore ideas across technology, writing, music, design, physical making, and everyday observation.

私は、テクノロジー、文章、音楽、デザイン、ものづくり、そして日常の観察を横断しながら、さまざまなアイデアを探究しています。

Rather than specializing in a single field, I tend to move between disciplines, look for unexpected connections, and turn vague ideas into experiments, prototypes, articles, music, or small creative projects.

ひとつの分野だけを専門にするというより、異なる領域を行き来しながら、思いがけないつながりを見つけ、曖昧なアイデアを実験、試作品、記事、音楽、小さな創作プロジェクトへと変えていくことを好みます。

Over the past several years, I have independently worked with generative AI across writing, image creation, music production, research, ideation, and concept development.

ここ数年は、文章、画像制作、音楽制作、リサーチ、アイデア発想、コンセプト開発など、さまざまな領域で生成AIを独自に活用してきました。

I have published thousands of pieces of writing and maintained a daily publishing practice for more than 500 consecutive days.

これまでに数千本の文章を公開し、500日以上にわたって毎日発信を継続しています。

My creative work ranges from essays, fictional research papers, short stories, experimental humor, and philosophical observations to AI-assisted music, visual concepts, product ideas, and physical prototypes.

制作領域は、エッセイ、架空の研究論文、短編小説、実験的なユーモア、哲学的な観察から、AIを活用した音楽、ビジュアルコンセプト、製品アイデア、物理的な試作品まで多岐にわたります。

I have also produced thousands of AI-assisted music tracks, experimented with 3D printing, fragrance creation, textile products, aquarium environments, video production, plants, photography, and small-scale product development.

また、AIを活用した音楽を数千曲制作し、3Dプリンター、香りづくり、布製品、水槽環境、映像制作、植物、写真、小規模な製品開発なども実験してきました。

My strength is not necessarily knowing everything about one subject.

私の強みは、ひとつの分野について何でも知っていることではありません。

It is noticing relationships between things that normally appear unrelated.

一見すると関係のなさそうなもの同士の間に、つながりを見つけることです。

Technology and philosophy.

テクノロジーと哲学。

Business and human behavior.

ビジネスと人間行動。

Plants and attention.

植物と人間の注意。

AI and creativity.

AIと創造性。

Humor and serious ideas.

ユーモアと真面目な思想。

Physical objects and abstract concepts.

物理的なモノと抽象的な概念。

I am particularly interested in what happens when an idea leaves the screen and enters the real world.

私は特に、画面の中にあったアイデアが現実世界へ出てきたとき、何が起こるのかに興味があります。

I tend to prototype quickly, learn while making, and improve through observation rather than waiting until I fully understand a field before starting.

ある分野を完全に理解してから始めるのではなく、まず試しに作り、作りながら学び、観察しながら改善していくタイプです。

Core strengths

主な強み

・Cross-disciplinary thinking

分野横断的な思考

・Rapid idea generation and prototyping

高速なアイデア発想と試作

・Creative use of generative AI

生成AIの創造的活用

・Independent learning

自律的な学習

・Long-term creative consistency

長期間にわたる創作継続力

・Pattern recognition across unrelated fields

異なる分野に共通するパターンを見つける力

・Concept development

コンセプト開発

・Writing and storytelling

文章制作とストーリーテリング

・Experimental problem solving

実験的な問題解決

・Ability to take unnecessarily strange ideas surprisingly seriously

別にそこまで真剣に考えなくてもいい奇妙なアイデアを、驚くほど真面目に考える能力

Current interests

現在の関心分野

Generative AI

生成AI

Creative technology

クリエイティブテクノロジー

Independent publishing

個人出版・個人発信

Experimental writing

実験的文章表現

AI-assisted music

AI支援型音楽制作

Human behavior

人間行動

Design

デザイン

Physical prototyping

物理的な試作

Plants

植物

Aquariums

水槽・アクアリウム

Fragrance

香り

Future tools

未来の道具

Things that probably did not need to become a project but somehow did

たぶん別にプロジェクトにしなくてもよかったのに、なぜかプロジェクトになってしまったもの

Professional philosophy

仕事・創作についての考え方

I do not believe every idea needs to become a business.

すべてのアイデアをビジネスにする必要があるとは考えていません。

Some ideas should become experiments.

実験になるべきアイデアもあります。

Some should become objects.

モノになるべきものもあります。

Some should become stories.

物語になるものもあります。

Some should fail.

失敗するものもあっていい。

And occasionally, something that began as a joke turns out to be useful.

そして時々、冗談として始まったものが、なぜか本当に役に立つことがあります。

I am interested in that last category.

私は、その最後のカテゴリーにかなり興味があります。

If I had to describe my work in one sentence:

もし自分の活動を一文で説明するなら、こうなります。

I notice strange connections, make something out of them, and then see what happens.

妙なつながりを見つけ、何かを作ってみて、そのあと何が起きるのか眺めています。

thank you
ありがとう





いいなと思ったら応援しよう!

ronjii 恐縮です。ありがとう。

この記事が参加している募集