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「どんな自分になりたいか」が見えると、選択肢が広がる話

前編で、「転職するかどうか」を軸に考えると迷いが深まる、という話を書きました。

では、何を軸に考えればいいのか。今日はその話をします。

「条件」より「感覚」を先に整理する

転職活動でよくやることの一つが、条件の整理です。給与はいくら以上、勤務地はここまで、業種はこのあたり、残業はこれくらいまで。

条件の整理は大切です。でも、条件だけ整理しても「なんか違う」が解消されないことが多い。

なぜかというと、条件は「外側」の話だからです。給与・勤務地・業種は、自分の外にあるもの。それが揃っても、「自分がどうありたいか」という内側が整理できていないと、なんとなく満たされない感覚が残ります。

だから条件より先に整理してほしいのが、「感覚」です。

3つの問いで、少しずつ見えてくる

「どんな自分になりたいか」は、いきなり答えが出るものではありません。でも、こんな問いから少しずつ輪郭が見えてきます。

①「あの時、楽しかった」を思い出す これまでの仕事や生活の中で、時間を忘れて取り組めたことはありましたか?「楽しかった」より「気づいたら没頭していた」という感覚に近いものを探してみてください。評価されたかどうかは関係ありません。自分がどう感じたか、だけを見る。

②「これだけは嫌だ」を言語化する やりたいことはわからなくても、「これだけは嫌だ」は意外と明確に出てきます。人と話すのが苦手、数字ばかりの仕事は合わない、一人で黙々とやる仕事は続かない——これらは「自分が大切にしていること」の裏返しです。

③「5年後、10年後どんな場面にいたいか」を想像する 役職や収入ではなく、場面で考えてみてください。どんな人と一緒にいるか、何をしているか、どんな表情をしているか。漠然としていても構いません。言葉にならなくても構いません。その「なんとなくのイメージ」が、方向性のヒントになります。

「なりたい自分」が見えると、何が変わるか

この3つの問いに向き合うと、少しずつ「自分が大切にしていること」が見えてきます。

そうすると、転職という選択肢の見え方が変わります。

今の会社でそれが実現できるかもしれない。転職した方が近道かもしれない。副業や独立という形の方が合っているかもしれない。転職しなくても、今の働き方を少し変えるだけで変わるかもしれない。

「転職するかどうか」という二択だったものが、たくさんの選択肢に広がります。選択肢が広がると、「どれが自分に合っているか」を考えられるようになる。それが、迷いから抜け出す入口です。

一人で考え続けなくていい

この3つの問いは、一人で考えると行き詰まりやすい。「楽しかったことなんてあったかな」「5年後のイメージなんて全然わからない」で止まってしまうことが多いからです。

でも、誰かと話しながら考えると、意外とするするっと出てくることがあります。「そういえばあのとき楽しかったかも」「言葉にしてみたら、自分でも気づかなかったことがわかった」という声をよくいただきます。

答えが出ていなくて大丈夫です。まとまっていなくて大丈夫です。「なんかもやもやしてる」という段階からでも、一緒に整理できます。

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