彼の沈黙…心の息継ぎサイン
はじめに:急に閉ざされた扉の前で、立ち尽くしているあなたへ
急に途絶えてしまった連絡や
そっけない態度
昨日まではあんなに優しかったのに
どうして急に冷たくなってしまったんだろう
不安で胸がいっぱいになって
何度もLINEの画面を開いては
閉じてを繰り返していないかな
「あんなに楽しく笑い合っていたのに、どうして?」
「私、何か彼が嫌がるようなことをしちゃったのかな……」
まるで、昨日まで開いていたはずの
温かい部屋の扉が
急に目の前でバタンと
閉ざされてしまったような感覚
理由も分からずに冷たい扉の前で
立ち尽くしているような
その得体の知れない恐怖や寂しさは
本当に苦しくて、息をするのもやっとだよね
でもね、今日はそんな風に
自分を責めて傷ついているあなたに
どうしても知っておいてほしい
「相手の心の中の秘密」を
お話ししようと思います
結論から言ってしまうね
相手のその「沈黙」や「冷たい態度」は
あなたを嫌いになったから
起きているわけではないことが多いんだ
あなたが何か取り返しのつかない
ミスをしたわけでも
急にあなたへの
愛情が消え去ってしまったわけでもない
これからお話しする「ある心の仕組み」を知れば
きっとあなたを苦しめているその不安も
少しずつ和らいでいくはずだよ
第1章:「期待に応えられない」という彼なりの罪悪感
ついこの間までは普通に連絡も続いていたし
会っている時は優しかった
それなのに、ある日突然心のシャッターを
下ろされてしまった時
私たちはどうしても「私のせいだ」と
自分を責めてしまいます
「あの時の言葉がいけなかったのかな」
「もっとああしていればよかった」
そんな風に過去の行動を振り返って
後悔で押しつぶされそうになってしまうよね
でも、連絡を絶って沈黙に逃げ込んでしまう
大きな理由の一つに
「期待に応えられない自分への無力感や罪悪感」が
隠れていることがとても多いんです
実は、急に距離を置こうとする人の中には
「相手を喜ばせたい」
「いいパートナーでいなければならない」という
責任感が人一倍強いタイプが少なくありません
最初はあなたを楽しませよう
期待に応えようと一生懸命に頑張っていた彼
でも、仕事が急激に忙しくなったり
他の人間関係で悩みを抱えたりして
心に余裕がなくなってくると
今までのようにあなたに優しくしたり
マメに連絡を返したりすることが
できなくなってしまいます
すると
「寂しい思いをさせている」
「期待に応えられていない」という
罪悪感が、彼の中でどんどん
膨らんでいくんだよね
あなたからすれば
「今は忙しくて余裕がないんだ、ごめんね」と
一言だけ言って
甘えてくれればいいのにって思うよね
でも、少し不器用な人は
それがどうしてもできないんです
「完璧に応えられない自分はダメだ」
「相手を不安にさせるくらいなら
いっそ距離を置いた方がお互いのためだ」
そんな極端な『ゼロか百か』の
思考に陥ってしまう
そして、自分の無力感と
向き合う苦しさから逃れるために
一方的に関係を断ち切るような
態度をとってしまうんです
つまり、あなたを嫌いになったから
突き放しているのではなく
あなたを幸せにできない
(今の自分では余裕がない)
自分自身から逃げている状態なんだよね
決して、あなたの魅力が足りないから
起こっているわけではないんだよ
第2章:それは「冷めた」のではなく、心の「息継ぎ」
そしてもう一つ
不安な夜を過ごすあなたに
知っておいてほしいのが
彼らにとっての「一人の時間の意味」です
誰かと深く心を通わせること
想い合うことって
とても温かくて素敵なことだけれど
同時にものすごくエネルギーを
使うことでもあります
特に、自分の感情を表現するのが苦手な人や
他人の感情に敏感な人にとっては
誰かとずっと一緒にいて関係を維持する状態は
まるで「深い海の中を泳ぎ続けている」ような
感覚に似ているんだ
海の中(あなたと過ごす時間や、繋がりを感じる時間)は、美しくて、心地よくて、彼自身も大好きなんだけれど、人間だからずっと潜りっぱなしだとどうしても息が苦しくなってしまう
だから、定期的に水面から顔を出して
一人でプハーッと「息継ぎ」をする
時間が必要になるんです
急に連絡を絶ったり
一人になりたがったりするその態度は
海そのものが嫌いになった
(=あなたへの気持ちが冷めた)からでは
ありません
ただ、関係性の海の中で溺れないために
「自分のペースで息継ぎをして
エネルギーを回復したかっただけ」なんです
だからこそ
彼が一生懸命に水面に顔を出して
一人で息継ぎをしている時に
「どうして私の方を向いてくれないの!」
「もう海が嫌いになったの?」と
無理やり水の中に引きずり込もうとすると
彼はますますパニックになって
もっと遠くへ泳いでいってしまいます
彼が今、沈黙しているのは
あなたという海から完全に
上がりたいわけではなくて
また一緒に深く潜るための
息継ぎの最中なんだってこと
このイメージを持っておくだけで
「無視されている」
「見捨てられた」という
絶望感から
少しだけ抜け出せる気がしないかな
第3章:「嫌われた」と「逃げた」の決定的な違い
「息継ぎをしているだけって言われても
やっぱり私のことが
嫌いになったのかもしれないし……」
一人きりの不安な夜は
どうしてもそんな風に悪い方へ悪い方へと
考えてしまうよね
ここで、「嫌われた」ことと
「逃げた(息継ぎをしている)」ことの
決定的な違いをお伝えするね
本当に相手のことを嫌いになった時や
関係を終わらせたいと明確に思っている時
人は「あなたのこういうところが嫌だ」と
理由を言って離れるか
決定的なすれ違いや
喧嘩などの分かりやすいきっかけが
あることがほとんどです
でも、そういった思い当たる理由もないのに
ただ口を閉ざしてそっと
フェードアウトしようとするのは
あなたへの攻撃ではない
「自分自身のいっぱいいっぱいな
状況と戦っているサイン」なんだよ
急な沈黙は、「あなたを傷つけたい」という
意図から生まれたものではありません
むしろ
「これ以上無理して関わると
余裕のない自分が
あなたを傷つけてしまうかもしれない」
「期待に応えられなくて
お互いにすり減ってしまう」という
彼なりの不器用な防衛本能だったりするんだ
自分を守るため
そしてある意味では
これ以上関係を壊さないために
彼は一時的に「逃げる」という選択をしているだけ
決して、あなたが彼から
嫌われるようなことをしたわけではないんだよ
おわりに:まずは、彼が水面に顔を出すのを静かに待ってみよう
彼の沈黙の理由が
あなたを嫌いになったからではないこと
そして、今はただ一人で
息を整えているだけだということ
それが少しでも伝わって
あなたの張り詰めていた
心がフッと軽くなっていたら嬉しいな
彼が沈黙の海に潜っている時
私たちができる一番の優しさは
「何もしないこと」です
水面で必死に息を整えている彼を
岸辺からそっと見守ってあげること
「でも、このまま何もしなかったら
忘れられて本当に終わっちゃう気がして怖い」
その気持ちも、痛いほどよく分かるよ
次回の記事では
この「追いかけるのをやめた時」に
二人の関係にどんな変化が起きるのか
そして、なぜ追うのをやめた瞬間に
苦しかった状況が動き始めるのかについて
詳しくお話しするね
相手の気持ちが分からないと
どうしても自分に原因を
探してしまいたくなるけれど
今日は「私のせいじゃなかったんだ」って
心の隅に置いておいてね
不安と戦いながら
今日まで本当によく耐えてきたね
深く深呼吸をして
どうか今夜は少しでも穏やかな気持ちで
眠りにつけますように
おやすみなさい。
