妻にドラやれた話
最近、私のnoteには高頻度で登場する人物がいる。
そう——妻である。
もともとはネタ不足だった。
毎日投稿というのは、想像以上にネタとの戦いだ。
「今日は何を書こう…」
そう悩みながら空を見上げても、急に名作が降ってくるわけではない。
そんな中、我が家には天然のネタ製造機がいた。
妻である。
ありがたい。
本当にありがたい。
しかも本人は無自覚でボケてくるので、こちらとしては非常に助かる。
いわば天然ガスみたいなものだ。
放っておいても噴き出してくる。
しかし最近、様子がおかしい
問題はここからである。
妻ネタを書くと、なぜかスキが伸びる。
コメントも増える。
「奥さん面白いですね!」
「最高の夫婦!」
「奥さんの話を待っています!」
などと言われる。
ここまではいい。
だが、最近になって妻本人が気づいてしまった。
そして、ドヤ顔で言い始めた。
妻
「やっぱり、私が出ると伸びるよねー」
……。

いや待て。
その言い方は違う。
確かにネタ元はあなたかもしれない。
しかし料理しているのは私だ。
これは例えるなら、
芸人が街で見た面白い一般人をネタにして大爆笑を取ったあと、その一般人が、
「この漫才、ワシのおかげや!」
と言っているようなものである。
いや、素材はあなたかもしれない。
でも調理してるのはこっちなんよ。
焼いて、煮込んで、味付けして、盛り付けしてるのは私なんよ。
……とは言えない。
怖いから。
家庭内ヒエラルキーというものがある。
私はそこそこ筋トレしている。
体もデカい。
だが家庭内戦闘力は、たぶん妻のほうが高い。
ドラゴンボールでいうと、
私はナッパくらい。
妻はフリーザ第一形態くらいある。
勝てる気がしない。

夜ランニングで事件は起きた
昨日、久しぶりに夫婦で夜ランニングをした。
夜風が気持ちいい。
田舎道をゆっくり走る。
ふと空を見上げると、星が綺麗だった。
私
「ママ、北斗七星が見えるよ!」
すると妻が言った。
妻
「ほくとちちせい?どこ??」
……ん?
今なんて?
私は一瞬、自分の耳を疑った。
私
「ほら、あそこ!北斗七星!」
妻
「あー!あれね!ほくとちちせい!」
ダメだ。
完全に“乳”になっている。
北斗の拳みたいな勢いで言ってる。
しかも本人、全く気づいていない。
私はその場で崩れ落ちるくらい笑った。
夜道で笑いすぎて呼吸が乱れる。
ランニングなのか腹筋トレーニングなのかわからない。

手術室チャレンジ
さらに帰宅後。
私はふと思った。
この流れなら、あれを試せる。
言い間違い界のラスボス。
そう——
「手術室」
である。
私
「ねぇ、“手術室”って言ってみて?」
妻
「ちゅじゅつしつ」
ダメだ。
一発目から事故っている。
私
「もう一回!」
妻
「ちゅじゅつしつ」
私、大爆笑。
すると本人も笑い始めた。
そして三回目。
妻
「しゅじゅつしつ」
言えるんかーーーーい!!!
普通に言えとるやないか!!
たぶん笑いながらのほうが、口の力が抜けて言えるのだと思う。
人間って不思議である。
実は私も言い間違える
ちなみに、偉そうに書いている私もかなり言い間違える。
「雰囲気」を“ふいんき”と言いそうになるし、
「生活必需品」は高確率で噛む。
だから本当は人のことを笑えない。
でも、家族の言い間違いって、なんであんなに面白いんだろう。
しかも、その場にいる全員が笑う。
誰も傷つかない。
ただ笑うだけ。
こういう時間って、ものすごく平和だと思う。
対策法?いらんいらん
ちなみに、気になって調べてみると、
「滑舌改善トレーニング」
「舌の筋肉を鍛える方法」
「発音矯正」
みたいなのが山ほど出てきた。
でも私は思った。
いや、別によくない?
家族で笑えるなら、それでよくない?
完璧に話せることより、
「ほくとちちせい」
で全員爆笑できるほうが、人生楽しい気がする。
妻、完全に勘違いする
そして最後。
妻がニヤニヤしながら言った。
妻
「妻シリーズ、伸びるわー」
妻シリーズ???
そんなシリーズ化した覚えはない。
しかも言い方が、
「極妻シリーズ」
「任侠映画シリーズ」
みたいな圧がある。
なんなんだ、そのブランド化。

でも、きっとまた私は書く。
なぜなら——
この人、普通に生活してるだけでネタを生み出すからである。
ありがとう、妻。
そしてこれからも、どうか自然体でいてほしい。
おまけ 〜妻の編集チェック〜
ちなみに、このnoteを投稿前に妻に読んでもらった。
私は「今回はかなり面白いぞ…」と自信満々だった。
しかし、読み終わった妻の第一声は——
妻「まだ弱いなー!」
私「は?」
妻「私の良さが出てない!」
何そのM-1審査員みたいなコメント。
しかも、
妻「“ほくとちちせい”だけじゃ弱い」
と言い出した。
いや、十分強いだろ。
さらに、
妻「もっと私を活かして!」
とも言われた。
もはや私はnote作家ではない。
妻専属の脚本家である。
最後には満足げにコーヒーを飲みながら、
妻「まあ、前よりは良くなった!」
と言われた。
上からすぎる…
今日も明日も明後日も
皆さんが幸せに過ごせますように♪
いってらっしゃい♪
追記(2026/05/18)
今さらながら、タイトルが変でした😅
妻にドヤられた話:○
妻にドラやれた話:✖️
まあ、そのままにしときます笑
