「婚活バトルフィールド37」加藤ローサ主演のドラマというだけで観る私
テレ東の深夜枠に、加藤ローサが登場する。原作は猪熊ことりによるコミックで、共演は「3時のヒロイン」の福田麻貴。タイトルが示すとおり、37歳女性の婚活を主題とした作品である。考えてみれば、「アラフォー」という言葉が盛んに使われていた時期と比べると、37歳はもはや「オールドミス」と呼ばれる年齢ではなくなりつつあるのかもしれない。男女雇用均等法以降、結婚に対する男女のスタンスが接近し、年上の女性と年下の男性が関係を築くことも珍しくなくなった。そうした社会的背景を踏まえると、近年の婚活パーティーは価値観の多様性が顕在化した、いわば「何でもあり」の場になっているとも言えるだろう。
参加費が5,500円程度で魅力的な相手と出会える可能性があるなら、確かに安価だと感じる人も多いだろう。37歳の誕生日に、その婚活パーティーへ参加するのが加藤ローサ演じる主人公である。結婚、出産、離婚を経て女優業に復帰したという彼女のキャリアを重ね合わせるように、作中の彼女は依然として際立った容姿とスタイルを保っている。その設定にもかかわらず、パーティーで男性からまったく声がかからないという状況は、やや不自然にも映る。ただし、ここは恋愛や結婚を目的とした場であり、即物的な関係を求める空間ではない以上、物語上はこうした展開も許容されるのだろう。
そこに現れるのが、加藤の職場の上司であり、同い年という設定の福田麻貴演じる人物である。彼女は婚活パーティー歴8年を誇示し、半ば自嘲的に加藤をからかう。しかし、8年間通い続けても成果が出ていないという事実自体が、むしろ問題を内包しているとも言えるだろう。彼女は加藤を“仲間”に引き入れ、何らかの戦略を巡らせようとしている様子である。
加藤の美貌をどのように物語上で活用し、男性たちを引き寄せるのかは確かに興味深い点である。それ以上に、本作が加藤ローサの魅力を前面に押し出す構成であることは明白であり、その一点だけでもこの深夜枠で放送される意義は十分にあると言えるだろう。もっとも、現実のプライベートにおいては、このような人物が周囲から放置されるとは考えにくい。子どもがいるという条件はあるにせよ、芸能界内外で関心を寄せる人は少なくないはずである。
こうしてドラマは順調な滑り出しを見せており、作品の方向性も比較的明快である。今後は、主人公がどこまで踏み込んだ表現に挑むのか、またどのような男性たちと対話を重ね、現代の恋愛観や結婚観を浮き彫りにしていくのかが見どころとなるだろう。恋愛という主題を語らせる存在として、象徴的な「美女」を据えるという判断は、実はきわめて重要である。
一方で、福田麻貴演じる人物も、いわゆる“普通のOL”像として好感を持たせ、加藤との明確なコントラストを形成している。この対比をどのように物語へ生かしていくのかが鍵となるが、原作がコミックであることを考えれば、大きな破綻は生じないだろう。
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