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あれは何だったの!?

あれは、今年1月半ばの夜のこと。20時を少し過ぎた頃だったと思います。
娘が住むマンションに届け物をして帰る途中の出来事です。
建物の敷地内の長さが50メートル以上ある駐車場を抜けた方がバス停に近いので、正面玄関からではなくいつものように駐車場を歩いて帰りました。
出口まであと少しのところで、小さな少年がこちらに走ってきたのですが、何故か少年は不自然に首を傾けたまま走っていました。大袈裟ではなく首の上に、ほぼ顔が真横についているような感じです。しかも冬だというのに半袖の白いTシャツ姿にも違和感を感じました。
習い事や塾帰りだとしても荷物を何も持っていません。

と、すぐ後から自転車に乗った女性が現れたので

「お母さんと一緒だったのね、よかった」

ホッとして振り返ると、そこにはもうあの少年の姿はありませんでした。

どう考えても、ほんの数秒の間に走れる距離ではありません。

しかも、あんなふうに首を傾けたままで全力疾走が出来るものなのでしようか。

あれから何度も娘のところに行き来していますが、あの少年の姿を見ることはありません。

あの時、少年はどこに消えたのかと、駐車場を歩く度に思い出します。


そういえば、不思議なことが自分が住んでいるマンションでもありました。

1階でエレベーターを待っている時、顔見知りの女性が降りてきました。挨拶したのに無視されたので、

「相変わらず感じの悪い人だ」

と思ったのでよく覚えています。


その人は普段から愛想がなく、いつも忙しそうに飛び回っている方だったので、私に気付かなかったのだと思い、気にしないことにしました。

ところが、その少し後に夫が、女性のご主人から

「奥さんがガンで亡くなった」

と、聞いてきたのです。


3ヶ月以上も前に亡くなったと言うではありませんか。
私がその女性がエレベーターから降りてきたのを見たのは、1ヶ月位前のことです。

では、私が見たものは何だったのでしょう。

あの時の女性は特に具合が悪い様子はなく、ごくごく普通に見えました。

夫の聞き間違いで、奥さんが亡くなった時期が違うのかもしれませんが、それを聞いた時は背筋が凍る思いでした。

それ以来、あの時の女性の姿が脳裏から離れずにいます。


最後までお読みいただきありがとうございます。




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