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傍から見れば、猛烈な人|日記

八月某日
パソコンの壁紙を変えた。先月歩いた、イスタンブールの路地裏の写真。

たまたまその時は、一人だった。雨が降り出したのだ。

壁紙にしてみたら、よく見えた。その路地には、至るところにタバコの吸い殻が落ちていて、家の壁にも歩道にも落書きがしてあった。撮ったときには気付かなかった白いシャツを着た女性が、遠くの方に見える。顔ははっきり写っていない。傘も差していない。

坂道だった。私は坂の上から、坂の下の方角を撮っていた。手を伸ばしたら、触れられそうなほどに近い。パソコンを開くたびに、今も少し、ハッとする。

八月某日
スポーツクラブに行く。最近よくやることを、繰り返す。

まず有酸素運動で、たっぷり汗を流す。この季節だから、ちょっと心拍数を上げるだけで首に汗が伝う。全身が汗びっしょりになった頃に、筋トレを開始する。

私が使うダンベルは、たかだか一つ4、5キロである。しかし、頭から汗だくで筋トレをしている私は、傍から見れば猛烈な人に見えるに違いない。こんな状態になるまで、いったいどれほどの重量を担いできたのかと思われるに違いない。

そういうことを、最近よくやっている。

八月某日
外国人観光客のガイドの仕事で、先週からアテンドしていた方がいた。その方が、帰国した。フランスまで15時間のフライトも、まもなく着く頃だろうか。時計を見た。

ご自分の食事は、朝と夜だけ。魚をソテーして、マッシュルームやアスパラガスと一緒に、塩胡椒でレモンをたっぷりかけて食べていた。喫茶店に行けば、水にも炭酸水にもレモンを欠かさない。一方で私が空腹じゃないかと気にかけて、甘いものでもなんでも食べなさいと勧めてきた。

ダラリと起きた朝、レモンでも買おうかと近所に出かけた。お盆で、いつもの八百屋は休みだった。



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