怖いものが苦手な私が、夏になると読みたくなる怖い話
夏だし怖い話でも……。
夏といえば怪談。
「怖いもの見たさ」という言葉があるように、我々は「やめておけばいいのに」と思いながら、つい足を踏み込んでしまう領域がありますよね。
かくいう私は、昔から怖いものが苦手です。
大人になった今でも……というか、もう中年なんですが(笑)
お化け屋敷には絶対に入りたくありません。
なので、ホラー映画も本当は観たくない。
でも、ホラー映画にも「名作」と呼ばれる作品がある。
そうなると、
そんなに怖いなら観なきゃいいじゃん!
と思いつつも、
でも、名作なんだよな……。
と、結局観てしまう。
この矛盾。パラドックス。
怖いものが嫌いなのに、怖いものを見たくなる。
まさに「怖いもの見たさ」です。
ただ、大人になってから観るホラー映画は、少し見方が変わってきました。
例えば『チャイルド・プレイ』
人形に殺人鬼の魂が入ってしまうという、なかなか恐ろしい話なんですが、
子どもの頃ならただ「怖い!」で終わっていたところが、大人になった今では、
「この人形、どこまで解体したら魂は存在できるんだろう?」
なんて考えてしまう。
もはや完全に、こちらが殺人鬼側の発想です🥴
あるいは『ペット・セメタリー』
死者を蘇らせることができる場所が出てくるんですが、
「本当に大切な人が亡くなったら……やっぱり生き返ってほしいよな。」
なんて、ちょっとセンチな気持ちになったりします。
そんな感じで、怖い話が苦手なくせに、なぜか観てしまう私。
そして今から20年くらい前、ネットでは「洒落にならない怖い話」が流行りました。
いわゆる「洒落怖」ですね。
『きさらぎ駅』
『猿夢』
『リゾートバイト』
『八尺様』
『くねくね』
などなど、今でも語り継がれている名作がいくつも生まれました。
ただ、私はこういった話を読んでも、怖いというより、
「よくできてるなぁ。」
という感想のほうが先に来てしまいます。
怖い話というより、物語として面白いんですよね。
そんな中で、ひときわ興味を引かれた作品がありました。
それが『師匠シリーズ』です。
主人公の「ウニ」が、霊感の強い「師匠」と出会ったことから始まる一連の怪異譚。
これが本当に面白い。
最初は普通の怖い話だと思って読んでいるのですが、読み進めるうちにどんどん話に引き込まれていきます。
何より面白いのが、単純な怪談では終わらないところ。
風俗、風習、歴史、文化などが巧みに織り込まれていて、
これは本当にどこかにありそうだな。
と思わせるリアリティがあります。
もちろん、どこまでが本当でどこからが創作なのかは分かりません。
でも、そう思わせるほど話がよく練り込まれている。
さらに叙述トリックや伏線も散りばめられていて、
「そういうことだったのか!」
と、後から読み返したくなる話も多い。
怖い話なのに、気がつけば謎解き小説を読むような感覚になっているんですよね。
『師匠シリーズ まとめ』
で検索すると、まとめられているサイトがいくつか出てくると思います。
怖い話は好きだけど、ただ怖いだけじゃ物足りない。
という人には、かなりおすすめです。
というわけで今年の夏は、エアコンの効いた部屋で『師匠シリーズ』でも読みながら、身の毛がよだつ怖い話で夏の夜を乗り切りましょう!
でも、私は昼間に読みますけどね(笑)
「こんな暗闇のどこが怖いんだ。目をつぶってみろ。それがこの世で最も深い闇だ。」
ちなみに私は師匠シリーズの中では『四つの顔』という作品がお気に入りです。
