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まるで罪の数を数えるように巻かれたシナモンロールの渦のように。

おお、神よ。お赦しください。行きつけの寺に向かうはずのこの足はどういうわけかスターバックスに足を踏み入れていました。夕涼みの散歩がおもいのほか涼しかったせいです。そして私はおもむろにアイススターバックスラテ・ブロンドエスプレッソと、あろうことかシナモンロールを注文していました。丸いシナモンロールがスクエアタイプにリニューアルされていたせいです。シナモンロールをナイフとフォークで一目散に平らげてしまうと私はあらかじめモン・ベルのリュックに忍ばせていた村上春樹編・訳のレイモンド・カーヴァー傑作選を取り出しました。ええ、そうです。お察しの通り、夕涼みの寺に向かうというのはあくまで口実であり、私はハナッからスターバックスに行く算段だったのです。ああ、なんと罪深きことでしょうか。私は自己欺瞞をリュックの内に仕込み、性懲りも無く甘い蜜という罪の渦に身を投じるのです。まるで罪の数を数えるように巻かれたシナモンロールの渦のように。

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